脱出の日でした。2月26日(2017)

おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

 

さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。

 

田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

2月26日はこんな日です。

 

2.26事件の日、咸臨丸の日、脱出の日、パナマ運河開通記念日、血液銀行開業記念日

 

※【2.26事件の日】

1936(昭和11)年、2.26事件が発生した。

陸軍の皇道派の青年将校が、対立していた統制派の打倒と国家改造を目指し、約1500名の部隊を率いて首相官邸等を襲撃した。

内大臣・大蔵大臣等が殺害され、永田町一帯が占拠された。

当初、陸軍の首脳部は青年将校たちの行動を容認する態度をとっていたが、海軍が鎮圧を要求し、天皇も同様の立場をとったので、29日に鎮圧を開始した。

飛行機から「下士官兵ニ告グ」のビラを撒いて帰順を勧め、

「今からでも決して遅くはないから、直ちに抵抗をやめて軍旗の下に復帰する様にせよ」との投降を呼びかけるラジオ放送を行った。

形勢が不利になったと判断した将校たちは兵を原隊に帰し、2名が自決、残りの者が自首して、その日のうちに鎮定された。

 

「叛徒(2・26事件と北の青年将校たち)」平沢是曠 北海道新聞社 1992年刊行

戦前の大きな事件です。

 

※【咸臨丸の日】

1860(万延元)年、幕府使節団が、オランダから買い入れた木造艦「咸臨丸」で、日本船として初めて37日間かけ太平洋を横断しサンフランシスコに到着した日。

使節団メンバーは、軍艦奉行の木村摂津守、艦長の勝麟太郎(勝海舟)、福沢諭吉ら約90名。

勝麟太郎は航海中、ひどい船酔いのために私室にこもったままで、艦長らしき仕事はほとんどしなかったといわれる。

 

「『乗り物酔い』撃退ブック(遠足も旅行もドライブも楽しくなる!)」坂田英治 マキノ出版 2004年刊行

勝海舟に読んでほしい一冊です。

 

 

※【脱出の日】

1815年のこの日、エルバ島(現在はイタリア・トスカーナ州に属する)に流刑されていたナポレオンが脱出し、パリに戻り奇跡の復位を遂げる。

しかしワーテルローの戦いで完敗して百日天下に終わり、その後大西洋の孤島セントヘレナ島へ再び流刑となった。

 

「死のサハラを脱出せよ」C・カッスラー 新潮社 1992年刊行

「脱出記(シベリアからインドまで歩いた男たち)」スラヴォミール・ラウイッツ ヴィレッジブックス 2007年刊行

命がけの脱出行です。

 

「セルフレスキュー(遭難を防ぎ、安全登山を実現する山のトラブル脱出法)」渡辺輝男 山と渓谷社 2007年刊行

そんなときに読んでおきたい、命を救う一冊です。

 

 

※【パナマ運河開通記念日】

1914(大正2)年、太平洋と大西洋を連絡するパナマ運河が開通した。

パナマ運河は、中央アメリカのパナマ地峡を開削した閘門[こうもん]式運河で、当初はスエズ運河を開削したフランス人技師レセップスが工事を進めていたが、作業員がマラリア等の病気にかかる等で失敗し、その後をアメリカが継いで完成させた。

1999年(平成11年)末にアメリカからパナマ共和国に返還された。

 

「パナマ運河史」河合恒生 教育社 1980年刊行

歴史に残る大事業です。

 

「パナマ文書」バスティアン・オーバーマイヤー KADOKAWA 2016年刊行

話題になった、そして話題にされなくなった? パナマ文書です。

 

 

※【血液銀行開業記念日】

1951(昭和26)年、日本初の血液銀行・日本ブラッドバンク(後のミドリ十字。

吉富製薬と合併する等して現在は三菱ウェルファーマ)が大阪に設立された。

血液銀行は、献血等により提供者から採取した血液を保存管理して輸血に必要な血液を確保し、必要に応じて供給する機関で、GHQの指示により設置された。翌1952(昭和27)年に、日本赤十字社も血液銀行を設立した。

 

「血液のふしぎ(血液型別性格占いの根拠は? ドロドロ血液はなぜいけない?)」奈良信雄 ソフトバンククリエイティブ 2009年刊行

うーん、血液型占いの本、結構ありますが、根拠は考えたことがないですね…。

 

 

今日はこの辺りで。

 

それでは~。

投稿者プロフィール

石川 誠
北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。

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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。 物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。 こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。