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あかりの日・国際反戦デーでした(2017.10.21)

おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

読書が趣味です。昨日は近くの本屋さんへ。

本屋さんに行くと、テンション上がりますよね。

 

いろいろな読書術、読書法について考えてみたいなーと、そんなセレクトが多くなっています。

「ひらめき教室」は、少年ジャンプで暗殺教室や魔人探偵脳噛ネウロを書いていた松井優征さんの名があったので、面白そうだなーと買ってみました。

「夜型人間のための知的生産術」は、Facebookの投稿で、師匠の藤村先生が買って嬉しそうにしていたのを見て探してきました。SNS消費ですね。

「100分でde名著 ハンナ・アーレント 全体主義の起源」は、うちの図書館で、中学生向けの学級貸し出しに「自分をつくるテツガク」がセレクトされていたのをチラ見して、はじめてアーレントを知りました。その中で、「エルサレムのアイヒマン」に触れられていて、ユダヤ人を強制収容所に送り続けた『悪』は、真面目な思考停止から来ている(省略すると齟齬が生じてこわいのが哲学ですが…)と知り、衝撃でした。

こどものころ、ナチスドイツのアウシュビッツ収容所のガス室で無辜の市民がどんどん殺されていった歴史を知っておそろしいと思ったのですが、大人になって知って、もっとおそろしいのは、収容所に送り込んでいる人間が、『ユダヤ人を許すな! ユダヤ人を苦しめてやれ!』という悪意や殺意ではなかったこと。『上から言われたから真面目に、どうしたら効率よく処理できるか一生懸命やりました』と裁判で話すアイヒマン。

書いていて身震いがしますが、しかし、正直に言うと、ボクも組織にいて、ちょっとだけわかる気がしました。「エルサレムのアイヒマン」が衝撃や反発を受けたのも、人々は内心、『あってはいけないことだけど、でも、ちょっとあるかも…。いや、ダメだけど、ちょっと…』と思ったのではないでしょうか。

どうなのでしょう。たとえば、日本に例えると、最高裁判所で死刑判決が確定された。死刑を行うのは裁判官ではなく、死刑執行人です。執行人は、判断の権限がなく、法務大臣が決定します。執行人は、絶対言わないでしょうけど、「俺、この人無実だと思うんだけど」と言って職務を遂行しない、ということにはならないですよね。法治国家ですから。

なんとも、正解が分からないことを考えるのが哲学で、もちろん人の生き死にがかかることとは別ですが、日常の仕事の一つ一つの正しさを考えているととても終わらない…。

と、そんなことを思って、でも考えないとアイヒマンか…、と思って買いました。

ああ、恐ろしい。

 

 

さて、それはそうとして、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。

 

田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

さて、10月21日はこんな日です。

あかりの日、国際反戦デー

 

※【あかりの日】

1879年(明治12年)のこの日、アメリカの発明王トーマス・エジソンが作成した

白熱電球がこの日までの3日間、灯り続けたことにちなみ、日本電球工業会、日本電気協会などが1981年(昭和56年)に制定した。

ちなみにフィラメントには高温でも融解しにくい京都・石清水八幡宮の孟宗竹(モウソウチク)が使われた。

1年間の照明器具の生産数は19万9173台。(社団法人日本照明器具工業会,2002)

あかりのありがたみを認識する日。

 

夜遅くまで本が読めるのはあかりのおかげですね。ありがたいです。

「頭がよくなる照明術」結城未来 PHP研究所 2006年刊行

なんと、こういう本がありました。気になります。

 

やっぱり、エジソンといえば発明ですよね。

「みんなが知りたい!『世界の大発明』がわかる本」プロジェクトM メイツ出版 2005年刊行

この本は読んだ人に新たな発見をもたらします。きっと。

 

「2000年間で最大の発明は何か」ジョン・ブロックマン 草思社 2000年刊行

むむ、何でしょう。

人類の一番役に立っているものかな…。

本? 違うかな…。

 

 

※【国際反戦デー】

1966(昭和41)年、日本労働組合総評議会(総評)がアメリカ軍のベトナム戦争介入

に反対する全国政治ストライキを計画し、同時に全世界の労働団体・反戦団体に呼びかけ、

この日が反戦の日になった。

 

「もしそれがわたしだったら(24の反戦詩集)」赤木かん子 自由国民社 2003年刊行

図書館の発明の母、赤木かん子さん。詩集も編まれていました。気がついていなかった…。不勉強でした。これも読んでみたいです。

 

「『反戦・脱原発リベラル』はなぜ敗北するのか」浅羽通明 筑摩書房 2016年刊行

むむむ。

平和や反戦を唱えると「非国民!」と謗られる世の中だけは、もう来てほしくないです。思想や言論が自由であることは、アイヒマンを生まないためにも大事だと思います。

 

今日はこのあたりで。

それでは~。

自分色記念日・世界食糧デー・ボスの日でした(2017.10.15)

こんにちは。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

全国図書館大会での文藝春秋さんの「図書館で文庫本を置くと無料の意識づけがされてしまうので、やめてほしい」という発表が波紋を呼んでいます。大きな波紋の一つが、キングコング西野亮廣さんの「全国の図書館に新刊を自費で送ります。いらない場合は返品費用と手数料を後ほどお支払いします」という宣言です。

図書館が本の売り上げを減らしているのではない。出版業界や書店と図書館は利害が対立していない、という主張をされています。

実はボクはその話が流れる前に、「面白そうだな。話題になりそうだし、自分で買おう」とこの本は買っていました。また次の機会にこの本のことを書きたいと思います。

 

さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。

 

田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

さて、10月16日はこんな日です。

自分色記念日、世界食糧デー、ボスの日

 

※【人と色の日・自分色記念日】

人が生まれながらに持つ髪や目、肌の色などと調和して、その人にいちばん似合う色が自分色(パーソナルカラー)。

個性を引き立て、魅力を引き出すパーソナルカラーの効果的な活用法などを提案する有限責任中間法人の日本パーソナルカラリスト協会が制定。

日付は10と16で「ヒトイロ=人色」と読む語呂合わせから。

 

「似合う色がわかる本(カラーアナリストが教える本当に似合う色)」桶村久美子 中経出版 2002年刊行

「ビジュアルカラーコーディネート」徳永聖一郎 講談社 2000年刊行

「トコトンやさしい色彩光学の本」前田秀一 日刊工業新聞社 2016年刊行

「色の教科書(暮らしがもっと楽しくなる!)」桜井輝子 学研パブリッシング

ふだん、あまり色に気を配っていないのですが、家で実物大ガンダム像の写真&製作者インタビュー集を読んでいたときに色の話が出てきました。

ガンダムは白が多く、同じ白だと見栄えがしないので、権利者のサンライズと立像の製作技術者チームが話をして、「各パーツはいろいろな工場で別々に作られたという設定にして、グレーを使いながら色のメリハリをつけましょう。同じ工場で作られたパーツは塗装色を合わせて。それなら靴上がったときに単調にならない」というようにして完成度をあげたそうです。

また、ガンダムの生みの親、富野さんは「おもちゃカラーだが、結果的にこれでよかった。ハッピーでピースフルな見え方だ。兵器を意識したミリタリーカラーにしたらミサイルが飛んできたかもしれない」と語っています。なんでも、企画の最初には富野さんには打診がなく、プロジェクトが中止できない段階になってようやく話が来たそうです。「最初に俺のところに話が来ていたら、このプロジェクトは認めなかった」とも、書かれています。忌憚のない意見とはこういうことを言うんだなぁ、と思いました。

あ、ちなみにガンダムはアニメ出てくるだけで「実物大」といっても実物がないので正確ではなく、1分の1ガンダム像という表現が正しいらしいです。はい。

色の話のようでいて、自分の趣味の話でした。

 

 

※【世界食糧デー(World Food Day)】

国連食糧農業機関(FAO)が1981(昭和56)年に制定。国際デーの一つ。1945(昭和20)年、FAOが設立された。開発途上国等での栄養失調や飢餓について考える日。

 

「世界から飢餓を終わらせるための30の方法」ハンガー・フリー・ワールド 合同出版 2012年刊行

「食料と環境問題(世界と日本の食料問題)」山崎亮一 文研出版 2011年刊行

ボクが子どもの頃に、世界の人口は55億人と聞いたような記憶がありますが、子どもの頃より30数年が経って、男の数が世界に35億なので、倍にして70億くらいです。増え続ける人口による食糧需要を満たす供給をしていくか、大きな問題です。

 

「ナショジオと考える地球と食の未来(私たちはいつまで食料を確保できるのか?)」日経ナショナルジオグラフィック社 2016年刊行

食糧問題について、わかりやすくまとめられています。

ボクは実家が酪農家なので、いろいろいろいろ考えてしまいました。

 

 

※【ボスの日】

1958(昭和33)年、アメリカのパトリシア・ベイ・ハロキスさんが、会社を経営していた父の為に提唱。

経営者と部下の関係を円滑にするための日。アメリカではボスを昼食に招待したりプレゼントを贈ったりしている。日本では1988(昭和63)年からデパート業界が実施している。

 

「『ボス』と慕われた教師(学校づくりは石狩で、カンボジアで)」小山内美江子 岩波書店 2003年刊行

小椋英史先生、校長になって次々と新しいアイディアを出します。ノーチャイム・ノーホイッスル運動。「教職員は腕時計をしているし、教室にも校庭にも立派な時計がある」と、導入。最初は混乱があったものの、次第にうまくいくようになりました。周りの先生は、「チャイムやホイッスルの合図に従わせるのではなく、自ら行動する。これが教育なんだな」と感じたと言います。

一人一冊一年間熟読のアイディアは、冊数を多く読めばスゴイ、というのではなく、しっかりじっくり名作を味わい、読み取ってもらいたいとのことで取り組まれたのでした。

退職のときに、教師の有志で贈る言葉を載せた小冊子が作られました。

「思ったのなら、やれ。校長は検事ではない、最終弁護人だ。あの言葉、忘れません」

これは、素晴らしい言葉だと思いました。

素晴らしい本、素晴らしい言葉、素晴らしい方に出会えました。

 

「ゴリラのボスになった力三さん(世界が驚いた!ゴリラと心を通わせた飼育係の物語)」綾野まさる ハート出版 2002年刊行

戦争のときの、ゾウのエピソードを読んで泣きそうになりました。

東山動物園でも、上野動物園と同様に「猛獣を殺せ」と軍から命令があり、多くの動物を獣医と飼育員が、やりきれない思いでその手にかけました。

三頭のゴリラとのエピソード、人間とゴリラは心を通わせられるのか。

人とゴリラの種の垣根を越えた力三さんの愛で、心が通い合ったのです。

しかしゴリラに対してボスであるには、肉体的に彼らより強いことを示さなければなりませんが、どんどん成長していくゴリラを力にて制することができなくなり、悲しい別れが訪れました。でも、最後まで読んでほしい本です。

児童書で、ひらがながふってあるので動物好きの小学校3年生くらいからおススメです。いつも本を読んでいる子はもう少し小さくても読めます。

 

「ボスがきた」たけうちまさき 偕成社 1980年刊行

一人の児童、たけうちくんが施設にやって来た子犬に親と別れて暮らす自分の境遇を重ねます。子犬は『ボス』と名づけられました。

大切な友人として一緒に暮らした『ボス』にも最後の時が訪れます。その悲しみたるや、大変なものでした。たけうちくんはその気持ちとボスとの思い出を絵にして、【ボスがきた】という絵本になりました。

 

今日はこのあたりで。それでは~。

今日は何の本? 7月31日(2016) こだま、パラグライダー、蓄音機の日

おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

 

知らなかった面白い本に出会いたくて、「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を探しています。

 

以前から親交のある、田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホーム

ページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

7月31日はこんな日です。

 

こだまの日、パラグライダー記念日、蓄音機の日

 

※【こだまの日】

1959(昭和34)年、特急こだまが、狭軌鉄道での世界最高速記録を樹立した。

 

「こだまでしょうか、いいえ、誰でも。(金子みすゞ詩集百選)」金子みすゞ ミヤオビパブリッシング

このタイトルだけでも、何か心に余韻が残りました。

 

 

※【パラグライダー記念日】

1988(昭和63)年、北九州市の皿倉山で第1回パラグライダー選手権が開かれた。

若者を中心に愛好者が急増しているスカイスポーツのひとつ

 

「パラグライダーにチャレンジ 2002-2003」イカロス出版

空へのあくなきチャレンジを続けていそうな名前の出版社さんです。

そう言えば、イカロスの出てくる歌を小学校の音楽の時間によく歌った思い出が…。

ギリシャ神話に出てくる少年、イカロス。あの話、神さまがひどくないですか?

 

 

※【蓄音機の日】

1877年(明治10年)にエジソンが蓄音機(フォノグラフ)の特許を取得したことによる。

ちなみに蓄音機といえば、拡声器に耳を傾けている犬がデザインされたビクターのトレードマークが有名。

これはイギリスの画家フランシス・バロードが1889年に描いた絵が元になっており、

ニッパーという名の犬が蓄音機から流れる亡き主人の声を聞いている姿が描かれている。

また、イギリスのCD販売チェーン「HMV」の名称は、この犬の絵のタイトル「His Master’s Voice(彼のご主人の声)」

の頭文字に由来している。

 

HMVの名前の由来はあの犬の絵にあったのですね。知らなかった―。

 

 

「昔の映像・音楽・写真をデジタル化する方法 (VHS|ベータマックス|8mmビデオ|レーザーディスク|MiniDV|レコード|カセットテープ|MD|DAT|フィルム|紙焼き)」村上俊一 翔泳社 2010年刊行

レコードやカセットテープなどアナログの味わいもいいのですが、再生機がどんどんなくなっていってしまうのでデジタルデータにしておくのは大事なことだと思います。

やっておかなければ再生不可能になるメディアもありそう。

自分の持っているCDのデータをスマホに入れておけば、思い出の曲がいつでもカンタンに聴けるし、いい時代になりましたね。

当町の郷土資料保存館にもレコードが置いてあって(置いてあるだけで聴けないのですが)、この間の郷土資料保存館のオープンの時に年配の方が、「お、○○の曲がある。懐かしいなー」「これ鳴るの? そうか、聞きたかったなー。この曲はね…」と思い出を聞かせてくださいました。

青春時代を思い起こす時間に、郷土資料館保存館も役に立っているんだなぁと、ほっこりして嬉しくなりました。

 

そう考えると図書館もいろいろな年代の本があって、思い出の、懐かしの、青春の一冊にもまた巡り合えるかもしれないですね。うんうん。

 

鹿追町図書館、本日は午前10時から午後6時までの開館です。お時間ありましたら、寄って行ってくださいねー。

 

全国のいろんな図書館でみなさんの大切な一冊とのめぐりあいがあるんだろうなー、と思うとまたほっこり。