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【リモートや動画の時代こそ『離見の見』】

オンラインセミナーやYouTubeの動画などで学ぶ機会が増えました。でも、自分が話す時には上手くできるか…? そこで勉強を始めました。

オンライン時代の話す力塾の第一回は「自分ごとではなく、相手ごとで伝える、ということが大きな分かれ道」だということが大きな学びでした。

そして、何度もやらなければ身につかない。でも、リアルの話の反応は目と肌で感じられても、リモートでの会場の空気は、こちらで想像しないとわからない。想像が合っているかもわからない。それでも……。

と考えていたら、これは世阿弥の『離見の見』だなと思いました。

世阿弥は室町時代に、今の演劇の先祖の「能」を発展させた人で、一休さんとだいたい同じ時代の人。「初心忘るべからず」とかの言葉を残した、能、演劇等お稽古事の神様みたいな人。「序破急」もですね。

「離見の見」とは、役者が全力で舞台で演じていながら、客席に意識をもう一つ持って、自分の芸がどう見えるものか、客はどう反応しているかを感じながら自らの芸をさらに高める、という考え方です。

(言い切ってるけど、風姿花伝をちゃんと読んでないから違ったらゴメンなさい…)

1人リモートワークで、「伊豆長岡はなぶさ会場の反応が見えない=客席が舞台から見えないけど演じる今の動画の時代」とみんなと違う角度から学び、世阿弥を思い出したのでシェアしようと思いました☺️

イラストはテキトー、本はめくっただけです。

コロナ禍で外出自粛、図書館も休館要請という事態に、オンラインサービスを充実させるには動画をアップして本の紹介を、と考えました。でも話し下手でうまく伝えられないと悩んでいた時に、話す力塾開講のお知らせがあったので飛び込みました。

コッソリ上手くなろうと思ったけど、仲間と共に勉強しながら身につけようと思います😅

【本の紹介】5月26日 高速道路、ラッキーゾーン、ル・マン、源泉かけ流しの日から

「へーっ、こんな本、あるんだ!」と、思ってもみないジャンルの本との出会いになるブログです。

人が生きると物語が生まれ、それは本に記されます。多くの人が生きれば多くの本が生まれる。多くの本たちの中から、今日は何の日?のきっかけで新たに出合ってみよう、そんな試みで、本を紹介しています。

おはようございます。北海道は十勝、鹿追町図書館で働いている石川誠です。

 

今日が何の日の解説は、田中みのるさんのメルマガ・ホームページから。

5月26日はこんな日でした。

 

東名高速全線開通記念日、ラッキーゾーンの日、ル・マンの日、源泉かけ流し温泉の日

さて、このタイトルで探して、どんな本がありますか…。

キーワードで鹿追町図書館の本を蔵書検索してみます。

 

※【東名高速全線開通記念日】
1969(昭和44)年、大井松田IC〜御殿場ICが開通し、東京から愛知県小牧市まで346kmにおよぶ東名高速道路が全線開通した。
小牧ICで、4年前に完成していた名神自動車道と接続し、関東・中京・関西を結ぶ日本の大動脈となった。

【ゆえに、高速道路は必要だ(ネットワーク日本、めざして)】四方洋 毎日新聞社 2003年

車の流れが変わり、移動時間が短くなることで都市と都市の距離が近づく(感じ)。社会が変わりますね。

 

【高速道路に出るおばけ】日本児童文学者協会 偕成社 1990年

みんな大好きおばけの話。この本は30年くらい経っているので、ベテランおばけですね。

※【ラッキーゾーンの日】
1947(昭和22)年、甲子園球場にラッキーゾーンが設置された。
広すぎてホームランが出にくいとの理由で設置されたが、1992(平成4)年に撤去された。

【ラッキーゾーン】で検索するも、0件なので【ラッキー】で。

ラッキーっていい言葉ですよね。

【ラッキーマン】マイケル・J.フォックス ソフトバンクパブリッシング 2003年

マイケルJフォックスといえば、バックトゥザフューチャーしか思い浮かばなかったのですが、ラッキーマンがありました。ふむ。

 

【ラッキーガール】リンダ・ハワード 二見書房 2010年

【ラッキーガール】佐藤真海 集英社 2014年

ラッキーマンがいれば、ラッキーガールもいました。しかも二人も。ふむ。

 

【美味しい、楽しい、感動があるから、お客様は来てくれる(ダントツ地域No.1ハンバーガーチェーン・ラッキーピエロの独自化戦略)】王一郎 ダイヤモンド社 2016年

函館の雄、ラッキーピエロさんがテーマの本を発見。

同じ北海道だけど、十勝から函館までは車で6時間くらいかかるので、なかなか行けないのです。

 

※【ル・マンの日】
1923(大正12)年、自動車耐久レースの最高峰、ル・マン24時間耐久レースの第1回大会が、フランス北西部の町ル・マンで開催された。

「ルマン」で蔵書検索。

【ヘルマン・ヘッセエッセイ全集】ヘルマン・ヘッセ 臨川書店 2009年

なるほど、ヘルマン…。

 

【ジェントルマン】山田詠美 講談社 2011年

なるほど、ジェントルマン…。

 

【ボールマンがすべてではない(バスケの複雑な戦術が明らかになる本)】大野篤史 東方出版 2017年

なるほど、ボールマン…。

 

【悪夢のギャンブルマンション】大下半太 幻冬舎 2009年

まさかのギャンブルマンション…。

※【源泉かけ流し温泉の日】
順徳天皇(1197年〜1242年)の時代から「日本三御湯(みゆ)」のひとつに数えられた長野県の野沢温泉の源泉をかけ流しで提供する旅館などで結成した「野沢温泉源泉かけ流しの会」が制定。
「源泉かけ流し全国温泉サミット」の開催日に合わせて、科学的にも確認されているその泉質の良さをアピールする。
日付は5と26で「極上(5)な風呂(26)」という語呂合わせにもなっている。

 

【源泉・かけ流しの湯(北海道の温泉)】本多政史 亜璃西社 2005年

おやすみの日は、温泉でゆっくりしたいですね。

 

 

今日も幅広いジャンルの本と出合えました。

図書館の書棚では、さらに多くの本たちがお待ちしています。ぜひお越しください!

 

お知らせ

令和元年5月27日(月)~31日(金)まで、年に一度の蔵書点検で休館となります。その前にたくさん借りにお越しくださいね~。

【本の紹介】5月16日 旅の日とか

「へーっ、こんな本、あるんだ!」と、思ってもみないジャンルの本との出会いになるブログです。

人が生きると物語が生まれ、それは本に記されます。多くの人が生きれば多くの本が生まれる。多くの本たちの中から、今日は何の日?のきっかけで新たに出合ってみよう、そんな試みで、本を紹介しています。

おはようございます。北海道は十勝、鹿追町図書館で働いている石川誠です。

 

今日が何の日の解説は、田中みのるさんのメルマガ・ホームページから。

5月16日はこんな日でした。

 

旅の日、性交禁忌の日

なんと…。

さて、このタイトルで探していって、どんな本がありますか…。

キーワードで鹿追町図書館の本を蔵書検索してみます。

 

※【旅の日】
日本旅のペンクラブ(旅ペン)が1988(昭和63)年に制定。
1689(元禄2)年3月27日(新暦5月16日)、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅へ旅立った。
せわしない現代生活の中で「旅の心」を大切にし、旅のあり方を考え直す日。

「旅」のキーワードで蔵書検索。

メジャーなキーワードは、たくさんの件数が…。

914件。さすがに多いですね。新しめの本から…。

 

【星の旅人(伊能忠敬と伝説の怪魚)】小前亮 小峰書店 2018年

伊能隊と少年の旅。フィクション交じりの伝記で、史実のみの伝記とは違うのですが、その分読みやすくなっているそうです。面白そう。

【旅の絵本 9】安野光雅 福音館書店 2018年

世界の各国を絵で旅するこのシリーズの9冊目は、スイス。豊かな自然やスイスの町並みを、絵本を開いて楽しめます。

 

【幕末を生きた旅の巨人 松浦武四郎 見る、集める、伝える】北海道博物館 勝毎光風社 2018年

伊能忠敬さんもすごいですか、松浦武四郎さんもすごい。この方たちの旅の情熱は、どこから来るのでしょうか。

 

※【性交禁忌の日】
江戸時代の艶本『艶話枕筥』にて、この夜は特に性交禁忌の日とされた。
禁忌を破ると3年以内に死ぬと記載されていた。

 

うってかわって、スゴイ日でした。さすがにこのタイトルの本はなかったのですが、「禁忌」の本は発見できました。

【神話・禁忌・漂泊(物語と説話の世界)】広川勝美 桜楓社 1982年

昔から、「~~をしてはいけない。もし破ったら、お前は死ぬ」とか、「鶴のおんがえし」の、「決して覗いてはいけません」もタブーでしょうか。破ってはいけないと言われると、破りたくなる誘惑があったりします。

 

 

今日も様々な本と出合えました。

図書館の書棚では、さらに多くの本たちがお待ちしています。ぜひお越しください!

 

何をやってもうまくいかない、そんなときに読んでみたい本

【書評】夜のスイッチ レイ・ブラッドベリ

図書館で、ふと目についたこの本。

そういえば、ブラッドベリは読んだことなかったなぁ。ええと、有名な作品、何だったっけ…。

おはようございます。読書の楽しみを、ネット社会だからこそ伝えていきたい、鹿追町図書館で働く石川誠です。

ブラッドベリが著名な作家だとは知っていたけど作品は読んでいなかった。

手に取ると、分量も少なくて忙しい中でもすぐ読み終わりそうだった。

これならすぐに読み終えられる、といういささか不純な読書の動機。

 

少年は夜が嫌いで、夜が訪れるからランプのスイッチを消すのも嫌いだった。

そこに、一人の少女が現れて、そうじゃないんだよ、と彼に伝える。

40数ページで、見開きに何行かの文字量。

子ども向けの童話を思わせる分量だが、この物語が隠喩するものは深い。

「あかりを消すのではなく、夜のスイッチを入れるの!」と不思議な少女に言われて、現実のボクがページをめくると、たしかにコオロギの鳴き声が聞こえてきた。カエルの鳴き声も。

なかなか無い、不思議な感覚だったけど、主人公と女の子と、そしてボク自身、夜のスイッチを入れることに成功した。

同じ現象でも、どこに視点を合わせるかでまったく別の現象がおきる。まさか、この短い本でそんな感覚が味わえると思わなかった。

本は、著者との対話であり、著者から何を引き出せるかはこちらの読み方によって変わる。

ボクの状況にピタリとあっていたのかもしれない。

夜をおそれてあかりを絶やさない少年は、不都合なことから目を背ける臆病者なのか。しかし、不都合に思えるマイナスのできごとも、見方ひとつで明るいプラスのできごとに変えられる。そんなことを教えてくれた、この本。

マデリン・ゲキエアの表紙は文中も見開きごとに続き、幻想的な世界に読者を連れていってくれる。

優れた物語は、余韻が残る。

【夜のスイッチ】 レイ・ブラッドベリ 晶文社

「検索すれば答えがわかるから読書なんてしなくていいんじゃない?」という方へ、それでも読書をオススメする理由

インターネットとスマホの普及で、本の価値が下がっているように思われています。

でも、月に一冊以上読書をする人が、これからのAI時代で活躍する人です。

そんなことを言うボクは、北海道十勝の鹿追町図書館で働いている、石川誠というものです。

本が読まれにくい時代ですが、だからこそ本を読んでもらいたい。

本を読んだらいい理由は大きく3つあります。

1 面白い本に出会うと、夢中になって読み進めるので自然と知識がつく。

ボクの両親は本が好きで、それを真似して自然と本好きになりました。

小学生の頃に図書館で【地球のひみつ】とか、【イヌ・ネコのひみつ】とかの学研の学習マンガ、ひみつシリーズに出会い、そのシリーズはある分全部読みました。そうすると、特に学校で習う前から各ジャンルのことがなんとなく頭の中に入っていて、先生が話すことの予習、時には復習に、勝手になっていました。小学校の時は成績は良かったです。

あ、なんか自慢っぽいですね。中学生からは、家で勉強しないのでそんなに成績は良くなかったです。読んだ本で成績は偏りました。でも授業と関係なく出題される学力テストは、親に「先生がほめてくれてたよ」と喜ばれるほど良かったです。

なんか、また自慢…。

ボクの話は置いておいて…。

2 言葉をたくさん覚える(語彙の獲得)

人間は、自分の知っている言葉(語彙)でものを考える、と言います。知らない概念では考えられないのです。単なる暗記より、意味のある文脈だとものを覚えやすいのです。普段から読書で新しい言葉に触れると、自然と語彙が増えていきます。読書しないと、いいことも悪いことも「ヤバい」という表現になり、よく伝わらないのです。知らないことを検索するのも大事なのですが、それだけでは後手にまわってしまい、AIに仕事を奪われています。

3 本は出版してあなたと出会うまでに多くのエネルギーが注がれていて、それを手にできるのです。

ネットのブログは、すぐ書けてすぐ世に出ます。このブログもそうですがボクが1時間ほどで書いています。

ボクが責任と誇りを持って書いていますが、ボクだけで書いているので、ボクを信じてくれない方には価値がないです。

紙の本は著者が調べたり経験したことを、編集者、出版社が責任を持って世に出ます。

あやふやなことは世に出ないのです。

特に、こどもたちにはたくさんの本に触れてもらいたいです。いろんな子がいるけど、必ずその子に合った本があります。なぜなら、人間は大事なことを書に記して、それを伝えて発展してきたからです。飛行機が空を飛ぶ前に、自転車を発明した人がいて、その前に車輪を発明した人がいて…と文明が発展してきたのは、口伝ではなく書物です。すでに多くの先人がボクらの前を歩き、時には命がけで学んだことや感じたことを残してくれています。

さらに、この時代だからあえて言いますが、みんなが読まなくなれば、ちょっと読むだけでもあなたの価値は格段に上がるのです。みんな読んでないんだから。

自分の興味の持てる本から手にしよう。マンガも実はオススメです!

ネット検索は後手ですが、読書は先手を取れます。月に一冊は、本屋さんや図書館で、興味の持てる本を手にしましょう。

生涯学習概論を学ぼう。……としたけども。

鹿追町在住、図書館司書の資格取得を目指して大学の通信講座を受講する石川誠です。

鹿追でのブログの読者が増えたので、ちょっとずつでも書いていきます。

生涯学習概論、これは仕事柄もっと早く勉強しておくべきだったのですが、今になってしまいました。

そして、こういう概論、ぎっちり知るべきことが詰まっていて、なかなかページをめくり進められないです。小説を読むようにはいかなぃですね。しかし、時間が無限にあるわけではないので、サッと目を走らせて、キーワードを拾って、ピンとこないところだけを戻ってしっかり読み込む、という方法で、最初から最後までいったん目を通す作戦でいきたいと思います。はい。

少しずつ読んでいこう。

お見合い・アパート記念日、年金週間初日でした(2017.11.6)

こんにちは。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。

田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

さて、11月6日はこんな日です。

お見合い記念日、アパート記念日、年金週間初日

 

※【お見合い記念日】

1947(昭和22)年、東京の多摩川河畔で集団お見合いが開催された。結婚紹介雑誌『希望』が主催したもので、戦争のため婚期を逃した20~50歳の男女386人が参加した。会場で相手を探し、終了後、最高3人までの身上書を申し込むという仕組みだった。

 

「お見合い1勝99敗」吉良友佑 PHP研究所 2010年刊行

むむむ。そうか、99敗しても、1勝すれば…。

 

※【アパート記念日】

1910(明治43)年、東京・上野に日本初の木造アパートが完成した。東京・上野の「上野倶楽部」で、5階建て70室の木造アパートだった。詩人の西条八十はここで童謡「かなりあ」を作詞したとか。

 

「しあわせアパート」仁科幸子 偕成社 2011年刊行

あったかい気持ちになれそうな児童書です。

 

※【年金週間】(~12日)

「11(いい)6(ろうご)」の語呂合わせから。

 

「荻原博子のどんと来い、老後!(年金、医療、介護、相続…お金の心配、すべて解決!)」荻原博子 毎日新聞出版 2015年刊行

生活スタイルが変わるので、いろいろ不安なことがありますよね。知っておけば不安が減ります。

 

今日はこのあたりで。

それでは~。

今日は天才の日でした(2017.10.31)

今日は何の日? に、ちなんで図書館の本を紹介する事にかこつけてブログを書いている、北海道十勝鹿追町の石川誠です。

10月31日の今日はハロウィンとか色々あるけど、天才の日でした!

【天才の日】

「誰もが一冊の本を書くことができる」との思いから1999年に吉田浩氏により設立され、

数多くのベストセラーや作品を手がけてきたSOHO型の編集プロダクションの株式会社天才工場が制定。

天才工場の天才という名前には、誰もが天才であるとのメッセージが込められており、

自分の才能に気づき、天才のひとりであることを再確認する日。

子供の「天才」の見つけ方 (潜在能力を引き出す胎児期・幼児期からの右脳教育)

七田真/著

PHP研究所

1996年 01月

371

むむむ、ボクの両親の若い頃にオススメの本が見つかりました。もう遅い?

間に合う方はぜひ!

今日はこのあたりで。それでは〜。

平安遷都・パラシュート・絹婚の日でした(2017.10.22)

こんにちは。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

 

さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。

 

田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

さて、10月22日はこんな日です。

平安遷都の日、時代祭、パラシュートの日、絹婚記念日

 

※【平安遷都の日】

794(延暦13)年、桓武天皇が長岡京から山背国葛城郡宇太村の新京に移った。

「平安京」と命名されたのは、その年の11月8日だった。

平安遷都1100年を記念して1895(明治28)年に創建された平安神宮の例祭・時代祭はこの日に開催される。

 

「平安文学でわかる恋の法則」高木和子 筑摩書房 2011年刊行

「伊勢物語(平安の姫君たちが愛した最強の恋の教科書)」石崎洋司 岩崎書店 2016年刊行

「更級日記(日記に綴られた平安少女の旅と物語への憧れ)」濱野京子 岩崎書店 2016年刊行

 

「今昔物語集(今も昔もおもしろい!おかしくてふしぎな平安時代のお話集)」令丈ヒロ子 岩崎書店 2014年刊行

平安とは見事に良く言ったもので、おかげで文学が多く花開きました。

一千年、読みつがれるのがすごいです。

 

※【パラシュートの日】

1797年、フランスのパリ公園でアンドレ・ガルネランが高度900mの気球から直径7mの布製の傘のようなものと一緒に飛び降り、これが世界初のパラシュートによる降下となった。高度は2400mとの記述もある。

 

「木のはをつかってパラシュート」ピーター・クロス 金の星社 10987年刊行

さすがに木の葉では試さなかったけど、子どもの頃にタオルとかで、ちょっとだけ高いところからジャンプしてパラシュートごっこはやりました。

 

※【絹婚記念日】

日本ネクタイ組合連合会と日本スカーフ協会が制定。

ネクタイやスカーフ等の絹製品のPRのため、結婚12年目の「絹婚式」を迎える夫婦に絹製品のプレゼントをと呼びかけている。

 

「絹婚式」阿久悠 文化出版局 1994年刊行

阿久悠さんの小説が見つかりました。12回目の結婚記念日でディナーの約束。しかし、その場所に夫が来なかった…。波乱ですね。

 

 

※【中原中也忌】

『在りし日の歌』『汚れつちまつた悲しみに』などで知られる中原中也の命日。享年30。

古風な格調の中に近代的な哀愁をたたえた彼の歌は死後評価され、中原中也賞も制定された。彼が生まれた山口市湯田温泉には中原中也記念館が設けられている。

 

「中原中也詩集」中原中也 角川書店 1979年刊行

30歳で亡くなったのですか…。早すぎる死です。

 

 

※【鞍馬の火祭】

京都・鞍馬山に所在する由岐神社の例祭。大小の松明をかかげた男衆が、「サイレイ、サイリョウ」の掛け声を繰り返しながら、鞍馬の集落内を練り歩く。

 

「京都鞍馬火祭の里殺人事件」和久俊三 光文社 1992年刊行

なんということでしょう。ここでも惨劇が…。有名な祭りではほぼ悲劇がおきているのではないでしょうか。

 

 

今日はこのあたりで。

それでは~。

シルクロードと馬とラクダ 1

北海道の鹿追町図書館で働いている、石川誠です。昨日はシルクロードの日だったのですが、ツイッターで

「天竺を目指してを旅する三蔵法師は、白馬に乗っていたイメージがあるけど、シルクロードといえば砂漠。ラクダではないのかな???」

という疑問が寄せられ、ボクも全く同じことを思っていたのでいろいろ本を読んでみました。

 

 

中公コミックス中国の歴史7シルクロードの旅では、三蔵法師の天竺への旅が描かれます。国に争いが絶えぬ様を憂う、のちに三蔵法師と呼ばれることになる玄奘はなぜ仏教を広めているのに平和にならないのか疑問でした。

あるとき、ブッダの教えを伝える経典自体に、記述の誤りがあるのでは、と疑問を抱きました。そこで、天竺に行き正しい経典を確かめようと思い立ち、時の皇帝に願い出ますが、「西への旅は危ない。いまにその地域も支配するからそれまで待て。今は旅を禁じる」とされてしまいました。

しかし、玄奘は、本当に正しいことのために国禁を破ることを厭いませんでした。

国境を守る兵は、仏教を学んでおり、砂漠を越えようとする玄奘のために馬と水を与えました。

 

おお! 馬です。

しかし、「空には飛ぶ鳥もなく地には走る獣もなくあるのは自分の影だけ」と、玄奘はのちに大唐西域記に書き記しています。

自分以外に生きるものがいない、死の世界です。

 

砂漠や草原にあるオアシスに街ができ、そこを結ぶ道が交易路となり、ドイツの地理学者、リヒトホーフェンがシルクロードと名付けました。中国の絹は、西の国で高く売れたので、それをもとめて商人たちが行き交いました。

 

砂漠だけでなく、雪山も超えました。天山山脈は7000メートルを越える厳しい山々。

従者のひく馬も、断崖に落ちていき、止まぬ吹雪に従者も倒れました。

七日かけて山脈を踏破する間に、多くの従者と馬を失いました。

 

唐の都長安を出発して二年あまり、玄奘は天竺にたどり着きました。

 

しかし、かの有名な祇園精舎はすでに廃墟となっていたそうです。

諸行無常の理を表す鐘の声が滅んでいるとはなんとも皮肉です。

 

ブッダの故郷、天竺はインドのことなのですが、そのころは仏教は勢力が衰え、ヒンドゥー教が台頭してきた時期でした。

しかし、信の篤い僧たちに出会い、正しい経典にて学び、写し取って国へ戻る長い旅に出ます。

「国禁をやぶりここまで来たあなたは、国へ戻ると死罪になるかもしれない。あなたの才能と情熱で、ここへ残って仏教を広めてほしい」という天竺の王たちの慰留を、玄奘は断りました。正しい経典を国に持ち帰るのが、玄奘の使命であったのです。

長安へ戻る旅は4年の月日がかかりました。

 

死罪も覚悟した玄奘ですが、皇帝は玄奘の真摯さに打たれて篤く迎えます。

その後、玄奘は亡くなるまでの20年間、経典を中国語に翻訳するのに身命を尽くしたそうです。

 

この玄奘の旅をもとに、西遊記の物語が描かれて、その物語をもとにドラゴンボールが描かれるわけですね。

 

 

…、ラクダが出てこないですね。

今日はここまでにして、後でもう少し調べてみましょう。