インターネットとスマホの普及で、本の価値が下がっているように思われています。
でも、月に一冊以上読書をする人が、これからのAI時代で活躍する人です。
そんなことを言うボクは、北海道十勝の鹿追町図書館で働いている、石川誠というものです。
本が読まれにくい時代ですが、だからこそ本を読んでもらいたい。
本を読んだらいい理由は大きく3つあります。
1 面白い本に出会うと、夢中になって読み進めるので自然と知識がつく。
ボクの両親は本が好きで、それを真似して自然と本好きになりました。
小学生の頃に図書館で【地球のひみつ】とか、【イヌ・ネコのひみつ】とかの学研の学習マンガ、ひみつシリーズに出会い、そのシリーズはある分全部読みました。そうすると、特に学校で習う前から各ジャンルのことがなんとなく頭の中に入っていて、先生が話すことの予習、時には復習に、勝手になっていました。小学校の時は成績は良かったです。
あ、なんか自慢っぽいですね。中学生からは、家で勉強しないのでそんなに成績は良くなかったです。読んだ本で成績は偏りました。でも授業と関係なく出題される学力テストは、親に「先生がほめてくれてたよ」と喜ばれるほど良かったです。
なんか、また自慢…。
ボクの話は置いておいて…。
2 言葉をたくさん覚える(語彙の獲得)
人間は、自分の知っている言葉(語彙)でものを考える、と言います。知らない概念では考えられないのです。単なる暗記より、意味のある文脈だとものを覚えやすいのです。普段から読書で新しい言葉に触れると、自然と語彙が増えていきます。読書しないと、いいことも悪いことも「ヤバい」という表現になり、よく伝わらないのです。知らないことを検索するのも大事なのですが、それだけでは後手にまわってしまい、AIに仕事を奪われています。
3 本は出版してあなたと出会うまでに多くのエネルギーが注がれていて、それを手にできるのです。
ネットのブログは、すぐ書けてすぐ世に出ます。このブログもそうですがボクが1時間ほどで書いています。
ボクが責任と誇りを持って書いていますが、ボクだけで書いているので、ボクを信じてくれない方には価値がないです。
紙の本は著者が調べたり経験したことを、編集者、出版社が責任を持って世に出ます。
あやふやなことは世に出ないのです。
特に、こどもたちにはたくさんの本に触れてもらいたいです。いろんな子がいるけど、必ずその子に合った本があります。なぜなら、人間は大事なことを書に記して、それを伝えて発展してきたからです。飛行機が空を飛ぶ前に、自転車を発明した人がいて、その前に車輪を発明した人がいて…と文明が発展してきたのは、口伝ではなく書物です。すでに多くの先人がボクらの前を歩き、時には命がけで学んだことや感じたことを残してくれています。
さらに、この時代だからあえて言いますが、みんなが読まなくなれば、ちょっと読むだけでもあなたの価値は格段に上がるのです。みんな読んでないんだから。
ネット検索は後手ですが、読書は先手を取れます。月に一冊は、本屋さんや図書館で、興味の持てる本を手にしましょう。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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