おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。
さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
4月27日はこんな日です。
絆の日、駅伝誕生の日、哲学の日、悪妻の日、婦人警官記念日、図書館開館記念日、ロープデー
哲学と悪妻。
この二つの単語で連想するのは…。
はい、ソクラテスですね。
「良妻をもらうと幸せな人生が送れる。悪妻をもらうと立派な哲学者になれる」
という言葉も2000年残っています。
「ソクラテスはなぜ裁かれたか」保坂幸博 講談社
2000年残る大哲学者です。
理解されるには早すぎたのか。
それとも、影響力があり過ぎたのか。
「プラトン」ジュリア・アナス 岩波書店
ソクラテスと名が出れば、必ず連想する人ですね。
「超訳哲学者図鑑」富増章成 かんき出版
名だたる哲学者の代表的な考え方を、ザックリおさらいできます。
「自分をつくるテツガク」八塚憲郎 旬報社
この本、面白いです。有名な思想家の思想の一部をだいたい10ページ超のハイライトで紹介しています。マルクス、ニーチェ、デカルト…などの中に、アーレントという方の名がありました。
1906年生まれのアーレントは、ハイデガーやヤスパースに師事した哲学者。二次大戦後のナチスドイツのアイヒマンの裁判の傍聴をした話が載っています。
アイヒマンはナチスドイツの中佐で、裁判では「命令に従っただけ」だと主張。
その命令に、ただただ忠実にユダヤ人を強制収容所に手際よく(という表現には抵抗がありますが…)送り込みました。
送り込まれたユダヤ人は多くが悲惨な最期を迎えてしまいます。
とんでもなく悪いことをしているのですが、彼自身は法廷で「人殺しをしたのではなく、組織の中で一生懸命働いただけ」ということを訴えます。
アイヒマンは名前しか知らなかったのですが、この話から、組織人なら考えておくべきことがある、と思いました。
今日はこの辺りで。
それでは~。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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