おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、石川誠です。
現在、図書館で働いています。読書離れ、活字離れで本が売れなくなっている。書店が減り、図書館からも利用者が減っているということが言われます。
ボク自身は子どものころ、図書館によく通っていました。でも、大人になると、読む時間(余裕)がなくなるのと、おこづかいがちょっと増えたので、いいなと思う本は買うので、なかなか図書館に行かないということがありました。周りの人に聞いてみたら、結構そういう人が多いみたいです。
いい本を伝えていくのと、無理のない読書習慣の作り方、図書館のうまい利用方法とかも提案していくことも大事かなぁ、と思っています。
図書館に来たら、こんなにいいことがあるよ、ということを書ければいいですね。
まずは、図書館は、読書する人、時間を増やそう、ということが一つの方向性だと思うので、図書館所蔵の本を紹介していきます。
さて、「今日は何の日?」方式で、紹介する本のテーマを決めてみます。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
12月29日はこんな日です。
清水トンネル貫通記念日、シャンソンの日、国際生物多様性の日、 肉の日(毎月)
1929(昭和4)年、上越線の土樽~土合の清水トンネルが貫通した。
全長9704mの当時日本最長のトンネルで、7年の歳月とのべ240万人の工事動員を
費やして完成した。
というわけで、「清水トンネル」で蔵書検索。
・・・さすがに、鹿追町図書館には、その資料はないかな。総覧みたいなのならあるかもしれないけど。
「清水」で蔵書検索。
「清水義範の作文教室」清水義範 1995年刊行
有名な作家さんの作文教室、どんなことが書かれているのか、気になります。これを読めばボクのブログの文章ももっと良くなるのかな。
この方の作品は、「虚構市立不条理中学校」が家にあります。はい、積ん読書です。お正月は読書三昧かな・・・。
「清水町東松沢遺跡 道営農免能動整備事業(本村地区)工事に伴う発掘調査1998」北海道清水町教育委員会
鹿追町のお隣、清水町さんの教育委員会の調査レポートですね。図書館は、地域の資料を保存するという、社会的使命があります。
「清水町史」
「清水町百年史」
こちらもそうですね。地域の昔のことを調べたいというときは、ぜひ図書館へ!
「神の肉体清水宏保」吉井妙子 2002年刊行
十勝出身のスピードスケート金メダリスト、清水宏保さんについての本ですね。どの競技もそうですが、スピードスケート選手の太ももの太さにはびっくりします。
清水さんはこの間十勝毎日新聞にもお名前が載っていて、またご活躍されそうな雰囲気でした。
「清水ときの帯結び100選」清水とき
着物の帯の結び方の本・・・、えっ、このタイトルからすると、100種類以上もあるの? というのが素直な感想です。すごい・・・。さすが、和の世界、奥が深いです。
「師・清水文雄への手紙」三島由紀夫
三島由紀夫さんは、いろんな方への手紙を残されていますね。文豪ならいいけど、ボクは自分の書いた手紙がずっと残ってみんなに見られるのは恥ずかしいかな・・・。
あ、このブログも似たようなものか・・・。
「シャンソン」で蔵書検索。
一冊ありました。
「ニッポン・シャンソンの歴史」菊村紀彦 1989年刊行
ボクはあまりシャンソンになじみがないのですが、気になる方は読んでみてね。
「国際生物」で蔵書検索。
0件でした。
「生物多様性」で蔵書検索。
4件もありました!
学術のジャンルなのですね。不勉強でした。
「温暖化に追われる生き物たち(生物多様性からの視点)」堂本暁子
「創造(生物多様性を守るためのアピール)」エドワード・O.ウィルソン
「地球の声がきこえる(生物多様性の危機をさけぶ動物たち)」藤原幸一
「生物多様性と私たち(COP10から未来へ)」香坂玲
なんとなくですが、人類の文明の発展により、地球の資源・環境破壊が進んでいることへの警鐘が鳴らされているということが書かれている気がします。限りある資源、とはよく言われますし、自分でも言いますが、日本でこれだけのモノに囲まれていると、その危機を感じづらくなってしまいますね。書に学びましょう。
毎月29日は語呂合わせで肉の日だそうです。試しに「肉」で検索したら49件出てきたので、これは今度にします。
あ、今日はプロテニスプレイヤー錦織圭さんの誕生日です。
「錦織圭さらなる高みへ」塚越亘 2015刊行
もおススメして今日はここまで。
当館は、年内、本日29日と、明日30日は開館しています。30日は午後5時までとなります。
お正月明けは6日から開館しますので、その間に読む本、たっぷり借りていってくださいね。
鹿追町図書館では、8万冊の知恵と知識と物語がつづられた本が、あなたに手に取ってもらえる日を待っています。
気が向いたら、気軽に書棚をながめに来てくださいね(でも、図書館もいろいろ事情があるので借りてもらえると助かります)。
それでは、また。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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