おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、石川誠です。
9月1日に人事異動があり、図書館係に配属されました。これまでは、花や畜産の担当経験がありますが、また違ったジャンルの職場となります。町のため、町の人の役立てるように仕事を覚えていきたいと思います。
図書館は、読書する人、時間を増やそう、ということが一つの方向性だと思うので、図書館所蔵の本を紹介していきます。こないだ思いついた「今日は何の日?」方式で、今日のテーマを決めてみます。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
9月20日は、こんな日です。
空の日、バスの日、お手玉の日、相続・贈与の日 ワインの日(毎月)、発芽野菜の日(毎月)
あ、これはいろいろありそうだ。
まず、「空」で蔵書検索。
おっと、644件あります。今日は、空だけで終了かも。
一冊目は・・・。
「リゾートの思想(幸福の空間を求めて)」
なるほど、「空間」が入ってくるわけね。
それは多くなるよね。
でも、「スカイ」的なことの本が良かったんだけど。
じゃあ、二冊目。
「真言密教の本(空海伝説の謎と即身成仏の秘密)」
「スカイ」的なことの本が良かったんだけど。
学校で、空海は何教、親鸞は何教、なんて、一生懸命覚えた(覚えさせられた)よね。
それだけ覚えても、卒業して一度もその知識が役に立ってないということは、未来あるちびっ子たちの学習意欲を削ぐので、大人たちはみんな内緒にしている。
三冊目、
「世界空想動物記(なぜ人間は彼らを誕生させたのか?)」
だから、「スカイ」的な本を読みたいのだがね・・・。
しかし、これ、面白そう。古今東西の作家の空想の生き物が書かれているのかな?
ユニコーン? フェニックス? ドラゴン? (ファンタジー系?)
一反木綿? 塗り壁? こなきじじい? (妖怪だから違うか)
雪男? チュパカブラ? (アラマタさんのジャンルか)
これは読んでみたい本。
四冊目は何かな。
「記録本別空襲」本別町図書館/編集
これは、貴重な記録ですね。十勝人として、一度は目を通しておくべき。空襲があったということは聞くけど、どういうことになったかまでは、知らない。この機会に、知っておきましょう。
ちなみに、本別の町長さんの講演を、十勝の合同新人職員研修で聞く機会があり、とてもいいお話でした。
大きな家畜伝染病の対処のとき、町を挙げて対策本部を立ち上げて「ここから他の町に出すわけにはいかない」と、一丸となって取り組み、終息させたエピソードには感動しました。個人的にファンです。
そろそろ、「空」だな、という本を・・・。
あ、あった。
「きのうの空」志水辰夫
小説のようです。これだけでは内容は想像がつきませんが、さわやかな話が読みたい気分です。
「子どもはどこで犯罪にあっているか(犯罪空間の実情・要因・対策)」
さわやかでないけど、そんなことを言っていられません。図書館は、子どもたちにとって安全で、楽しく、また、学びのある施設として取り組んでいきます。
あ、ほかの世代の人にもそうですけど、行動範囲の広い大人と比べて、地元の図書館はその影響の割合は格段に高まっていると思う。
図書館で働いて20日弱ですが、子どもたち、学生、20~40代、シニア世代、と集まってきてほしい人たちと、実際に来館している世代にギャップがあることを感じます。図書館に気軽にきてもらい、楽しく利用してもらうことを考えたいですね。
今日は、ボリューム的に「空」だけで終了かと思いましたが、次のテーマが気になっていました。
バスの日です。
「バス」で蔵書検索。
ええと・・・・・・・
あった!
「黄色いバスの奇跡(十勝バスの再生物語)」
(ちなみに、この本は鹿追町図書館だけでなく、僕の家にもあります。それはどうでもいいか)
これは、ミュージカルにまでなったお話で、北海道にお住まいの方は特にご存知の方も多い物語です。
タイトルにある通り、十勝バスという会社の経営がピンチに陥った時に、経営に乗り出した野村文吾さんと社員。
経営が傾くくらいだから、いろいろな悪い要件が重なっていたのですが、一つ一つに向き合い、解決しようとするその情熱に打たれ、協力していく周囲の人たちの物語でもあります。
たぶん、多くの人に読んでほしくて文体もやわらかく、やさしめに書いてあるので、学生の人にもおすすめです。むしろ、利用してくれる学生さんにも読んでもらいたいですね。
果たして、十勝バスは再生できるのか!? いや、そこを隠して盛り上げようとしてもほとんどバレてますね。テレビも取材に来るくらい、バッチリです。
今、十勝にとどまらず、全国的に注目される経営者と、会社です。
このあいだ、阿寒の勉強会に野村社長がいらしていて、お会いしたのですが、ほぼすれ違っただけでした。いろいろお話をお伺いしたかったけど、残念。次の機会を信じています。
あ、鹿追町は拓殖バスさんが定期運行してくれて、帯広や然別湖、近隣町への交通網を支えてくださっています。拓殖バスさんや、拓殖鉄道さんのことも、いずれ勉強して記事にしたいですね。
鹿追町図書館では、8万冊の知恵と知識と奇跡があなたをお待ちしています。気が向いたら、気軽に書棚をながめに来てくださいね。本を読まなくても結構面白いですよ(でも、図書館もいろいろ事情があるので借りてもらえると助かりすます)。
それでは、また。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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