今日は何の日? 9月20日(2015)

おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、石川誠です。

 

9月1日に人事異動があり、図書館係に配属されました。これまでは、花や畜産の担当経験がありますが、また違ったジャンルの職場となります。町のため、町の人の役立てるように仕事を覚えていきたいと思います。

 

図書館は、読書する人、時間を増やそう、ということが一つの方向性だと思うので、図書館所蔵の本を紹介していきます。こないだ思いついた「今日は何の日?」方式で、今日のテーマを決めてみます。

田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

9月20日は、こんな日です。

 

空の日、バスの日、お手玉の日、相続・贈与の日 ワインの日(毎月)、発芽野菜の日(毎月)

 

あ、これはいろいろありそうだ。

まず、「空」で蔵書検索。

さすがに多い。

さすがに多い。

 

おっと、644件あります。今日は、空だけで終了かも。

 

一冊目は・・・。

「リゾートの思想(幸福の空間を求めて)」

なるほど、「空間」が入ってくるわけね。

それは多くなるよね。

でも、「スカイ」的なことの本が良かったんだけど。

 

じゃあ、二冊目。

「真言密教の本(空海伝説の謎と即身成仏の秘密)」

「スカイ」的なことの本が良かったんだけど。

学校で、空海は何教、親鸞は何教、なんて、一生懸命覚えた(覚えさせられた)よね。

それだけ覚えても、卒業して一度もその知識が役に立ってないということは、未来あるちびっ子たちの学習意欲を削ぐので、大人たちはみんな内緒にしている。

 

三冊目、

「世界空想動物記(なぜ人間は彼らを誕生させたのか?)」

だから、「スカイ」的な本を読みたいのだがね・・・。

しかし、これ、面白そう。古今東西の作家の空想の生き物が書かれているのかな?

ユニコーン? フェニックス? ドラゴン? (ファンタジー系?)

一反木綿? 塗り壁? こなきじじい? (妖怪だから違うか)

雪男? チュパカブラ? (アラマタさんのジャンルか)

これは読んでみたい本。

 

四冊目は何かな。

「記録本別空襲」本別町図書館/編集

これは、貴重な記録ですね。十勝人として、一度は目を通しておくべき。空襲があったということは聞くけど、どういうことになったかまでは、知らない。この機会に、知っておきましょう。

ちなみに、本別の町長さんの講演を、十勝の合同新人職員研修で聞く機会があり、とてもいいお話でした。

大きな家畜伝染病の対処のとき、町を挙げて対策本部を立ち上げて「ここから他の町に出すわけにはいかない」と、一丸となって取り組み、終息させたエピソードには感動しました。個人的にファンです。

 

そろそろ、「空」だな、という本を・・・。

あ、あった。

 

「きのうの空」志水辰夫

小説のようです。これだけでは内容は想像がつきませんが、さわやかな話が読みたい気分です。

 

「子どもはどこで犯罪にあっているか(犯罪空間の実情・要因・対策)」

さわやかでないけど、そんなことを言っていられません。図書館は、子どもたちにとって安全で、楽しく、また、学びのある施設として取り組んでいきます。

あ、ほかの世代の人にもそうですけど、行動範囲の広い大人と比べて、地元の図書館はその影響の割合は格段に高まっていると思う。

 

図書館で働いて20日弱ですが、子どもたち、学生、20~40代、シニア世代、と集まってきてほしい人たちと、実際に来館している世代にギャップがあることを感じます。図書館に気軽にきてもらい、楽しく利用してもらうことを考えたいですね。

 

今日は、ボリューム的に「空」だけで終了かと思いましたが、次のテーマが気になっていました。

バスの日です。

「バス」で蔵書検索。

ええと・・・・・・・

あった!

「黄色いバスの奇跡(十勝バスの再生物語)」

(ちなみに、この本は鹿追町図書館だけでなく、僕の家にもあります。それはどうでもいいか)

 

これは、ミュージカルにまでなったお話で、北海道にお住まいの方は特にご存知の方も多い物語です。

タイトルにある通り、十勝バスという会社の経営がピンチに陥った時に、経営に乗り出した野村文吾さんと社員。

経営が傾くくらいだから、いろいろな悪い要件が重なっていたのですが、一つ一つに向き合い、解決しようとするその情熱に打たれ、協力していく周囲の人たちの物語でもあります。

たぶん、多くの人に読んでほしくて文体もやわらかく、やさしめに書いてあるので、学生の人にもおすすめです。むしろ、利用してくれる学生さんにも読んでもらいたいですね。

果たして、十勝バスは再生できるのか!? いや、そこを隠して盛り上げようとしてもほとんどバレてますね。テレビも取材に来るくらい、バッチリです。

今、十勝にとどまらず、全国的に注目される経営者と、会社です。

このあいだ、阿寒の勉強会に野村社長がいらしていて、お会いしたのですが、ほぼすれ違っただけでした。いろいろお話をお伺いしたかったけど、残念。次の機会を信じています。

あ、鹿追町は拓殖バスさんが定期運行してくれて、帯広や然別湖、近隣町への交通網を支えてくださっています。拓殖バスさんや、拓殖鉄道さんのことも、いずれ勉強して記事にしたいですね。

 

 

鹿追町図書館では、8万冊の知恵と知識と奇跡があなたをお待ちしています。気が向いたら、気軽に書棚をながめに来てくださいね。本を読まなくても結構面白いですよ(でも、図書館もいろいろ事情があるので借りてもらえると助かりすます)。

それでは、また。

 

投稿者プロフィール

石川 誠
北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。

About

北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。 物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。 こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。