おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。
「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
10月15日はこんな日です。
きのこの日、たすけあいの日、人形の日、女人禁制破りの日、すき焼き通の日、
グレゴリオ暦制定記念日、ぞうりの日
※【きのこの日】
日本特用林産振興会が1995(平成7)年5月の総会で制定。
10月はきのこ類の需要が高まる月で、その月の真ん中の15日を中心に椎茸を始めとする
きのこ類の消費PRを行っていこうということから。
「北海道のきのこと山菜(その見分け方・食べ方)」村田義一 北海タイムス社 1976年刊行
たまに食中毒のニュースを聞くことがありますので、お気をつけて。
※【たすけあいの日】
全国社会福祉協議会が1965(昭和40)年に制定。
日常生活での助け合いや、地域社会でのボランティア活動を積極的な参加を呼びかける日。
「なぜあの人はいつも助けてもらえるのか(職場で『可愛がられる』法則)」藤巻幸大 PHP研究所
ふむふむ。
※【人形の日】
日本人形協会と日本玩具及び人形連盟が1965(昭和40)年に制定したが、
1972(昭和47)年に「抜本的な検討を加える必要がある」として、積極的な活動を休止した。
しかし、一般には普及し、この日に因んで全国各地で人形供養や人形感謝祭等が
開催される。
「人形館の殺人」綾辻行人 講談社
今日の殺人事件はこちらです。
「ラビリンス・ドール(魔界都市迷宮録)」菊地秀行 祥伝社 2007年刊行
小説、『魔界都市新宿』シリーズのキャラクターの一人(?)、人形娘が活躍する魔界都市の外伝作品です。チェコ一の魔導士、ガレーン・ヌーレンブルグによって生み出された人形ですが、意志を持って動きます。
※【女人禁制破りの日】
婦人運動家が提唱。
1867(慶応3)年、イギリス公使ハリー・S.パークが、夫人同伴で、当時女人禁制だった
富士山に登った。
「富士山の謎」遠藤秀男 大陸書房
女人禁制も富士山の謎の一つでしょうか。
※【すき焼き通の日】
すき焼きに関する本『すき焼き通』(向笠千恵子著・平凡社新書)が刊行されたことをきっかけに、すき焼き店とすき焼き愛好家で結成された「すきや連」が誕生。
すき焼きの美味しさと楽しさをアピールする日にと『すき焼き通』の刊行日(2008年10月15日)を記念日とした。
「自慢の鍋料理(郷土鍋・定番鍋・アジア鍋)」TEN 大泉書店
鍋料理が恋しい季節になってきましたが、なにかすき焼きは別格といった印象があります。
※【グレゴリオ暦制定記念日】
1582年、ローマ教皇グレゴリウス13世が、それまでのユリウス暦に代わってグレゴリオ暦を制定した。
※【グレゴリオ暦について】
ユリウス暦では1年を365.25日としており、
実際の1年に較べて11分の14秒ほど長くなっているので、
128年に1日の誤差が出ます。
このため、16世紀には春分の日が3月11日まで早まってしまいました。
そこで、グレゴリウス13世はユリウス暦の改革を断行しました。
この暦は、「グレゴリオ暦」と呼ばれています。
まず、新たに「100で割り切れ、かつ、400で割り切れない年は閏年にしない」
という規定を加えました。
これにより、1年が365.2425日となり、約3300年に1日の誤差となりました。
また、春分の日を元に戻すため、日附を10日間先に進めて、
1582年10月4日の翌日を10月15日としました。
この改暦はカトリック諸国ではすぐに採用されましたが、
カトリックと対立していたプロテスタント諸国ではなかなか受け入れられず、
ドイツ等では1700年、イギリスと当時植民地だったアメリカでは
1751年にやっと採用されました。
ロシア等ギリシア正教の諸国は19世紀まで採用せず、
ユリウス暦は「露暦」とも呼ばれました。
日本は1872(明治5)年12月3日(新暦1873年1月1日)に
東洋の独立国で初めて採用・実施しました。
現在では、世界中のほとんどの国が
グレゴリオ暦を公式の暦法として採用しています。
「きまぐれ暦」星新一 新潮社
星新一さんのエッセイ集です。
ショートショートは結構読んだけど、エッセイは読んでなかったので読んでみようかな。
ぞうりの日でした。
「呪いの紙草履」和久俊三 角川書店
これは履いてはいけませんね。
今日はこの辺りで。
鹿追町図書館は午前10時から午後6時までの開館です。よかったら来てくださいねー。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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