おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。
「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
10月21日はこんな日です。
あかりの日、国際反戦デー
あかりの日とは、なんぞや。
※【あかりの日】
1879年(明治12年)のこの日、アメリカの発明王トーマス・エジソンが作成した
白熱電球がこの日までの3日間、灯り続けたことにちなみ、日本電球工業会、日本電気協会などが1981年(昭和56年)に制定した。
あかりのありがたみを認識する日。
なるほど、白熱電球の実用化の大きな一歩の日であったということなのですね。
「エジソン(努力の人・世界一の発明王)」久保喬 偕成社 1985年刊行
エジソンの伝記は、誰しも子どものころ一度は手に取ったのでは?
『努力』『発明王』はまさにエジソンのイメージですよね。
「エジソン(いたずらと発明の天才)」崎川範行 講談社 1981年刊行
いたずらの天才でした。『発明』は、これまでになかったものを生み出すということですから、人のしないことをするという意味で、いたずらもエジソンの潮流の中にあるということでしょうね。
「起業家エジソン(知的財産・システム・市場開発)」名和小太郎 朝日新聞社 2001年刊行
子どもが読みやすい伝記だけではなく、子ども向けにはカットされているエピソードも多くあります。
新技術の開発者が、それをもとに起業しても必ずしも成功するとは限らない。エジソンでさえ、多くの失敗もありました。
※【国際反戦デー】
1966(昭和41)年、日本労働組合総評議会(総評)がアメリカ軍のベトナム戦争介入
に反対する全国政治ストライキを計画し、同時に全世界の労働団体・反戦団体に呼びかけ、
この日が反戦の日になった。
「ベトナム戦争(民衆にとっての戦場)」吉沢南 吉川弘文館 1999年刊行
戦争は必ず民衆が苦しみます。誰が勝って誰が負けるのか。
今日は、この日でもありました…。
- 神風特別攻撃隊が初出撃。海軍の22機がレイテ湾のアメリカ艦隊に突入(1944)
「特攻の町・知覧(最前線基地を彩った日本人の生と死)」佐藤早苗 光人社 1997年刊行
数ページ読んだだけで涙が。
神風特別攻撃隊の、出撃を待つ青年兵たちの洗濯など身の回りお世話をするなでしこ隊の女学生の回想、次々と、二度と帰らぬ出撃の日を待つ青年たちを送り出す心境は、推察するにあまりあります。
青年たちは、パラシュートなどの入った黄色いバックを必ず持ち歩いていたそうですが、特攻隊が出撃のときは、パラシュートが不要となります(………)。
出撃命令のタイミングによっては、自分がお世話をしていた青年の見送りもできず、宿舎にポツンと残された黄色いバックで、その青年が二度と帰らぬことを知ることもあったそうです。
毎日は無理でも、ときおり、戦争と平和についてはみんなで考えるべきだと思いました。
今日はこの辺りで。
鹿追町図書館、今日金曜日は午前10時から午後6時までに加え、午後7時まで延長開館までの開館です。気になる本がありましたら、ご来館くださいね。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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