おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。
「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
10月24日はこんな日です。
国際連合デー、世界開発情報の日、ツーバイフォー住宅の日、文鳥の日、吾郷会の日、もめんの日
※【国連デー】
1945年10月24日、国際連合の発足を定めた国際憲章が発効したのを記念したのがこの日。
ニューヨークに本部を置く国際連合ことThe United Nationsはアメリカのルーズベルト大統領が考えた名称。日本は1953年に加盟が認められた。
「だから、国連はなにもできない」リンダ・ポルマン アーティストハウスパブリッシャーズ 2003年刊行
国連は平和を作れるのか。作れないのか。
※【世界開発情報の日】(World Development Information Day)
1972(昭和47)年の国連総会で制定。国際デーの一つ。
1970(昭和45)年、「第2次国連開発の10年のための国際開発戦略」が採択された。
世界中で行われている開発に関する情報を集めて、地球全体の開発のバランスを考える日。
「勃発!エネルギー資源争奪戦(熾烈化する『新興国vs先進国』資源外交の行方)」ダイヤモンド社 2008年刊行
先進国の発展は、技術の発展と後進国からの収奪によってもたらされました。いつまで続くのか、新興国としては黙ってられません。
ちょっとボクのキャパシティを超えるスケールの大きな話で、ピンときませんが…。
※【ツーバイフォー住宅の日】
日本ツーバイフォー建築協会が制定。
10月が住宅月間(現在は住生活月間)であり、当面のツーバイフォー住宅の年間建設戸数を10万戸とする目標がきっかけ。
24日はツーバイフォー(2×4)に掛けたもの。
「木造住宅改革の旗手(ツーバイフォー住宅の魅力)」松下寛光 三水社
国際的な話ではなく、身近な話になりました。
と思いきや、ツーバイフォーの構法も材料もアメリカからもたらされており、やはりワールドワイドな話に。
※【文鳥の日】
10と24で「手に幸せ」の語呂合わせと、この時期に手乗り文鳥のヒナが出回ることなどから、この日を記念日としたのは文鳥にくわしいライターの伊藤美代子氏。
江戸時代から愛されてきた文鳥について考える日として制定している。
「だからやめられない文鳥生活(漫画で楽しむ)」伊藤美代子 誠文堂新光社 2013年刊行
ボクは一人暮らしなので、家にペットがいれば楽しいだろうなぁ、と時々思うのですが、世話をできないので飼えないでいます。
「文鳥・夢十夜」夏目漱石 新潮社 1979年刊行
『文鳥』は明治41年に発表されています。文鳥は江戸時代から明治、現代まで変わらず愛されていますね。
※【吾郷会の日】
島根県邑智郡美郷町の社会福祉法人「吾郷会」(あごうかい)が法人として認可され、
設立登記を行ったのが1986年10月24日。
「吾郷会」はこの日以来、老人福祉の分野において地域に密着、貢献することを目的にしている。
初心を忘れることのないようにと設立した日を記念日としたもの。
「お年よりと絵本でちょっといい時間(老人福祉施設での読みきかせガイド)」山花郁子 一声社
施設で働かれている職員さんにも、訪問するボランティアさんにも役立つガイドです。
※【もめんの日】
799年に日本で初めて愛知県三河地方(現在の西尾市吉良町)にもめんの種が
中国からもたらされたことに由来し、西尾市の綿祖神、天竺神社でこの日に大祭が行われる。
名古屋の木綿を中心とした生地などを扱う西出株式会社が木綿の良さなどをアピールしようと制定。
「花もめんフェスティバル」などを行う。
「女の子の毎日の服(さわやかな木綿のワードローブ3)」文化出版局 1995年刊行
今はこどもに服を手作りする親御さんも、そう多くはないとは思いますが…。
※【トリコロール記念日】 (フランス)
1794年、フランス国民公会が、現在フランスの国旗となっている青・白・赤の三色旗(トリコロール)を国家の象徴と定めた。
フランス革命の時、市民軍はパリ市の色である赤と青の帽章をつけた。
革命が全国に広がって市民軍は国民軍となり、その総司令官に任命されたラファイエットは、「市民と王家が協力して新しい国を作るべき」として、帽章に王家の色である白が加えられた。
王政は1791年に廃止されたが、この3色を使った三色旗は国民軍のシンボルとなった。
「ものしり絵本国旗」ひらいふみと PHP研究所
青・白・赤の色を使って国旗を書いても、縦か横かでフランスからオランダになってしまいます。気をつけましょう。
※【暗黒の木曜日】
1929(昭和4)年10月24日木曜日、ニューヨーク・ウォール街の株式取引所で株価が
大暴落し、世界大恐慌のきっかけとなった。
当時のアメリカは、第1次大戦の軍需により好景気が続いていたが、1920年代末には
景気後退の前兆が見られ始めていた。
10月24日の取引が開始して1時間ほどの間に急激に株価が下落し、そのスピードに
人々がパニックになって一斉に売りに出た。
市場介入等により、その日の取引終了時には前日の終値まで値を戻したが、
5日後の10月29日火曜日にも、取引開始と同時に「暗黒の木曜日」を超える売りが殺到し、「悲劇の火曜日」と呼ばれた。
「1930年恐慌と軍拡のはざまで」毎日新聞社 1983年刊行
昭和史です。この時代のことは学校の歴史の時間でもあまり習えませんでした。
だいたい戦国時代や江戸時代に時間をとられていて、近代史は3月に駆け足で、ということがありました。
今日はこの辺りで。
鹿追町図書館、月曜日は休館日です。
本の返却は、正面自動ドア横の返却ポストがご利用いただけますので、よろしくお願いいたします~。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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