おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。
さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
10月31日はこんな日です。
ハロウィン、世界勤倹デー、ガス記念日、日本茶の日、天才の日、出雲ぜんざいの日
宗教改革記念日
※【ハロウィン】
キリスト教の聖人の祝日「万聖節」の前夜祭。
古代ヨーロッパの原住民ケルト族の収穫感謝祭がキリスト教に取り入れられ、
現在のハロウィンになったとされている。
ケルト族の1年の終わりは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、
精霊や魔女が出てくると信じられていた。これらから身を守る為に仮面を被り、
魔除けの焚火を焚いた。
これに因み、31日の夜、南瓜をくり貫いて作ったジャック・オー・ランタン(お化けカボチャ)に蝋燭を立て、魔女やお化けに仮装した子供達が
「Trick or Treat(お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」と唱えて近くの家を1軒ずつ訪ねる。
家庭では、カボチャの菓子を作り、子供達はもらったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティーを開いたりする。
なるほど、ケルト族のお祭りが連綿と続いて、いま日本でブームがやってきたのですね。
「ハロウィンに消えた」佐々木譲 角川書店 1995年刊行
すでに二十年前にハロウィンをテーマに書かれていました。さすが。
「ハロウィンドキドキおばけの日!」ますだゆうこ 文渓堂 2008年刊行
今年はハロウィンの絵本が人気でした。
イベントとして定着しつつあるのでしょうか?
※【ガス記念日】
日本ガス協会が1972(昭和47)年に制定。
1872(明治5)年9月29日(新暦10月31日)、横浜の馬車道でガス灯が点灯された。
「電力・ガス自由化の衝撃!(暮らしも価格も大きく変わる)」チェジョンウン 毎日新聞出版 2016年刊行
むむむ、明治の世からずいぶん変わっていきます。
「キッチンで作る純銀アクセサリー(キッチンのガスコンロと網じゃくしで作れる!)」
なんと、家でできるとは。驚きです。火の取り扱いには十分注意してくださいね。
※【日本茶の日】
1192(建久2)年、臨済宗の開祖・栄西が宋から帰国し、茶の種子と製法を持ち帰った。
「心と体に効くお茶の科学」小国伊太郎 ナツメ社
ほっと一息、あたたかいお茶が美味しい季節になりました。
※【天才の日】
「誰もが一冊の本を書くことができる」との思いから1999年に吉田浩氏により設立され、数多くのベストセラーや作品を手がけてきたSOHO型の編集プロダクションの株式会社天才工場が制定。
天才工場の天才という名前には、誰もが天才であるとのメッセージが込められており、自分の才能に気づき、天才のひとりであることを再確認する日。
日付は10と31で「天才」と読む語呂合わせから。
「愛は天才じゃない(母が語る福原の子育てって?)」福原千代 三起商行 2005年刊行
『天才卓球少女』福原愛さんのお母さんが語る子育てです。
「イチローは『天才』ではない」小川勝 角川書店 2002年刊行
イチローも天才ではないとのことです。まあ、自分のことを自分で天才とは言わないし、まわりが勝手に言うものですよね。
「モーツァルト天才の秘密」中野雄 文芸春秋
でも、まあ、時を経た偉人は天才と言っても違和感はないですね。
「ザ・ギフティッド(14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法)」大川翔 扶桑社
むむむ、これはどうやったらこういう結果が出るか、気になりますね。
※【出雲ぜんざいの日】
出雲地方では旧暦の10月を神在月と呼び、その神在祭に振る舞われたのが
「神在もち(じんざいもち)」。
これが「ぜんざい」の語源となったと言われていることから、出雲観光協会が制定した日。
日付は神在月(出雲以外の地では神無月)の10月のなかでも、
10と31で「せんざい」語呂合わせで読める10月31日を選んだもの。
神々が出雲に集まるから、10月は「神無月」、出雲では、「神在月」。その「じんざい」から、ぜんざいへ。
ぜんざいって、とてもありがたい食べものですね。スゴイ。
「出雲神々の殺人」西村京太郎 双葉社
そんなありがたい出雲でも、神の威光が通じずに殺人事件が。西村先生、おはようございます。
※【宗教改革記念日】
キリスト教プロテスタント系教会の記念日。
1517年、ドイツのマルチン・ルターがローマ正教会に対する95箇条の提題を
ウィッテンベルクの教会の扉に掲げ、キリスト教会の改革に立ち上がった。
「宗教改革(ルター、カルヴァンとプロテスタントたち)」オリヴィエ・クリスタン 創元社
なかなか手が伸びない本ですが、今日の記念に。
読書週間 10月27日~11月9日
そろそろあの本、読もうかな。
今日はこの辺りで。
鹿追町図書館、月曜日の今日は休館日でした。返却は正面自動ドア横の返却ポストにお願いします。
よろしくお願いいたします~。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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