おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。
さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
11月7日はこんな日です。
知恵の日、釧路ししゃもの日、いい女の日、良いなの日、鍋の日
※【知恵の日】
朝日新聞社が1988(昭和63)年、『朝日現代用語知恵蔵』発刊の時に制定。
「暮らし上手になるおばあちゃんの知恵袋」リベラル社 2015年刊行
おばあちゃんの知恵袋、健在です。
「今、引き継ぐ農家の技術・暮らしの知恵(『現代農業』ベストセレクト集)」農文協 農産漁村文化協会 2010年刊行
これも、失うことなく引き継がれてほしい知恵ですね。
※【釧路ししゃもの日】
地域のブランドとして「釧路ししゃも」を全国にアピールする
釧路地域ブランド推進委員会が制定。
その美味しさなどをアピールして消費拡大を目指している。
日付は釧路のししゃも漁が10月下旬から11月下旬までで、
いちばん美味しい時期に合わせて行っている「ししゃもフェア」の初日がこの日であり、
11と7の語呂合わせで「いいな釧路ししゃもの日」と定めていることから。
「漁業国日本を知ろう 北海道の漁業」渡辺一夫 ほるぷ出版
ししゃも、個人的にに大好きです。
※【いい女の日】
美のプロフェッショナルとして幅広く活動する美容家のたかの友梨氏が代表取締役を務め、女性の心と体を癒すトータルエステティックサロンを全国に120店舗以上展開する「たかの友梨ビューティクリニック」が制定。同社では創業当時から「1107」を「いいおんな」と読む語呂合わせから、サロンの電話番号などに多数使用しており、この日を美しくなりたい女性を応援する特別な日としている。
「いい女がつくるパパッとかっこいい料理(Amy’s style)」井上絵美 講談社 2001年刊行
男としては、まったく申し分のないことです。
※【鍋の日】
立冬となることの多いこの日を「鍋の日」と定めたのは、鍋料理に欠かせない「つゆ」などのメーカーのヤマキ株式会社。
冬に向かい鍋物がよりおいしくなる季節をアピールするのと、家族で鍋を囲んで団らんを楽しんでもらおうとの願いが込められている。
「いちばんやさしい基本の鍋レシピ(初心者でも失敗しない!)」講談社 2014年刊行
これからお鍋のおいしい季節ですね。鍋はわりと失敗しにくいメニューですが、知らなかった基本を押さえてあなたの鍋レベルを一つ二つ、上げちゃいましょう。
「奇祭の果て(鍋かむり祭りの殺人)」西村京太郎 文芸春秋 2008年刊行
なんと、西村先生、とんでもないテーマに参戦です。いったい何が起こるのでしょうか。あ、殺人か。
「鍋かむり祭り」をはじめて知った方、このタイトルでどんなお祭りを想像しますか?
ボクは、昔の時代に、いくさになったときに防具がなくて鍋を兜の代わりにかぶったのが由来かな、と想像しましたが、グーグル先生に教わってびっくり。
「女性が、それまで交渉を持った相手の数だけの鍋をかぶり、街を歩く」というお祭りでした。
いろいろ差し障りがありますよね。江戸時代では、わざと少ない数の鍋をかぶった女性もいたのですが、それを取り沙汰されて池に身投げしたということもあったそうで、一度、中止になったそうです。
しかし、なんとこの風習は桓武天皇の頃、西暦1200年代から続き、「伊勢物語」でも詠われるほどの伝統。強い要望があってふたたび甦ったそうですが、8歳の女児が鍋をかぶって歩く形で落ち着きました。
由来を考えると、「えっ! 8歳は早すぎるだろう!」と思うのですが、リアルな年齢ではまずかったので、まあ、ちょっとあり得ない年齢にしておくことで、逆にシャレになるというか、『なしだからありだろう』的な落としどころ、うまいのではないのでしょうか。
そんな日本の奇祭を、我らが西村京太郎先生がどう料理しているかも、見ものです。
今日はこの辺りで。
鹿追町図書館、月曜日は休館日となります。返却は正面自動ドア横の返却ポストにおねがいいたします。
それでは~。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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