おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。
さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
12月22日はこんな日です。
改正民法公布記念日、労働組合法制定記念日
今日はかたいテーマですね。
※【改正民法公布記念日】
1947(昭和22)年、「民法改正法」が公布された。
家父長制の家族制度が廃止され戸籍が夫婦単位となった。
「民法がこんなに変わる!(知っておきたい債権法大改正の基礎知識)」中里妃沙子 自由国民社 2010年刊行
法律はどんどん変わっていくので更新は悩みどころです。毎年買えればいいのですが、なかなか…。
※【労働組合法制定記念日】
1945(昭和20)年、「労働組合法」が公布された。
「労働組合法」は、労働者の団結権・団体交渉権・団体行動権等の保障について定めた法律で、「労働基準法」「労働関係調整法」とともに「労働3法」と呼ばれている。
「全図解わかりやすい労働基準法」矢島忠純 自由国民社 2006年刊行
「働く人たちのひみつ(みんなを守る労働組合)」たまだまさお ガッケンパブリッシングコミュニケーションビジネス事業室 2011年刊行
学研の学習マンガ、ずいぶんとリアルなテーマになってきています。
ボクが子どもの頃は、『宇宙の秘密』とか、『ピラミッドのひみつ』とか、『星座のひみつ』とかワクワクする感じでした。
労働組合がテーマとは、これまたしっかりした子供になりそうです。
「賃労働と資本」マルクス 角川書店 1984年刊行
図書館には角川書店のものがありますが、聞き覚えのあるタイトルだな、と思い家の本棚を探すと、大月書店からでた同書がありました。
ボクは一応経済学部を出たので、書棚に並べるだけでも並べておこうと思って買ったような記憶が…。
90ページ弱の薄い本なのですが、難しくてなかなか読み進められなかったな…、と思ってページをめくっていたら、エンゲルスの書いた序論が前に読んだ時より面白い。
書いてあることは変わってないのに、不思議だなぁ、と思ったけど、世阿弥の『花は観手に咲く』という言葉を思い出しました。
提供する側ではなく、あくまで価値は受け取る側がどう感じるかである、ということを藤村正宏先生に教わりました。
とりあえず、序論だけで満足して、マルクスの書いた本論に入る前にページを閉じました。
次に開くのは何年後かな…。
今日はこのあたりで。
鹿追町図書館、木曜日は午前10時から午後6時までの開館です。
それでは~。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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