こんばんは。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。
さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
1月11日はこんな日です。
鏡開き(主に関東)、蔵開き、樽酒の日、塩の日、厚生省発足記念日、農事始め
※【鏡開き】
正月に年神様に供えた鏡餅を雑煮や汁粉にして食べ、一家の円満を願う行事。
武家社会の風習だったものが一般化した。
刃物で切るのは切腹を連想させるため、手や木鎚で割ったり、砕いたりする。また、「切る」という言葉をさけて、「開く」という縁起の良い言葉を使っている。
地方によって日が違い、京都では4日に、ほかに20日に行う地方もある。
お正月も終わりですね。つい3週間くらい前は、「クリスマスだー」と言っていたのにあっという間に時は過ぎ去ります。
今日にピッタリの本がありました。
「正月十一日、鏡殺し」歌野晶午 講談社
殺されるのは、鏡なのか、はたまた…。
※【蔵開き】
商売をする家で、新年初めて蔵を開き、商売繁盛を祈る。
江戸時代、大名が行った米蔵を開く儀式がその起源とされる。
「蔵の中」小池真理子 祥伝社
今日にピッタリの本がありました。蔵の中から出てくるのは、お宝なのか、はたまた…。
※【樽酒の日】
祝いの宴、喜びの場で酒樽の蓋を威勢良く開ける鏡開き。
良いことがあったら、良いことがありますようにとの思いから樽の酒をふるまい
飲み交わすこの風習を、日本の文化として次の世代に伝えていきたいと奈良県広陵町に本拠を置く長龍酒造株式会社が制定。
日付は年中行事の鏡開きの日に由来する。
「発酵道 (酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方)」寺田啓佐 スタジオK
微生物の活躍で、美味い酒ができたり、ダメになったりします。放っておけばできるわけではなく、微生物を生かす、ともすれば、「共に生きる」ということでしょうか。
※【塩の日】
1569(永禄11)年の、武田信玄と交戦中の上杉謙信が、武田方の領民が今川氏によって塩を絶たれていることを知り、この日、越後の塩を送ったとされている。
この話が、「敵に塩を送る」という言葉のもととなった。
新潟県糸魚川市と長野県松本市を結ぶ「塩の道・千国街道」によって塩が運ばれた。
「武田信玄と上杉謙信」加来耕三 ポプラ社
今日にピッタリの本がありました。マンガですいすい読み進められます。
「減塩のコツ早わかり(塩分を減らす食べ方がひと目でかわる)」牧野直子 女子栄養大学出版部
摂り過ぎに注意です。
※【厚生省発足記念日】
1938(昭和13)年、戦局拡大で国民の体力向上を図る為に厚生省(現在の厚生労働省)が発足した。
2001(平成13)年の中央省庁再編によって労働省と合併し、厚生労働省となった。
「舛添メモ(厚労官僚との闘い752日)」舛添要一 小学館 2009年刊行
去年の今頃はまだ都知事でしたよね。
今日はこの辺りで。
それではまた~。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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