こんばんは。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。
さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
1月16日はこんな日です。
禁酒の日、やぶ入り、えんま詣り(初閻魔)、囲炉裏の日
※【禁酒の日】
1920(大正9)年、アメリカで禁酒法が実施された。
清教徒(ピューリタン)の影響が強かったアメリカではアルコールに対する強い批判があり、20世紀初頭までに18の州で禁酒法が実施されていたが、これが全国に及んだ。
飲料用アルコールの製造・販売等が禁止されたが、密造酒による健康問題や、アル・カポネを始めとする密売にかかわるギャングの出現等逆効果を招いたため、1933(昭和8)年2月に廃止された
「禁酒禁煙」山口瞳 中央公論新社 2003年刊行
作家、山口瞳さんは男性です。ともすると女性かと思ってしまいます。
「禁酒法(『酒のない社会』の実験)」岡本勝 講談社 1996年刊行
酒を飲む人を取り締まる、という法律ではなく、作って売ったらダメ、というものでした。
しかし、禁止されると地下に潜り闇のマーケットが出来上がりました。難しいですね。
※【籔入り】
昔、商店に奉公している人や、嫁入りした娘が、休みをもらって親元に帰ることができた日。
この日と7月16日だけ実家に帰ることが許されていた
その語源は、薮深い里へ帰ることからとか、宿下りの意味があるとか、諸説ある。
「中川政七商店が伝えたい、日本の暮らしの豆知識」中川政七商店 PHP研究所 2016年刊行
雑貨や日用品を取り扱う中で身についたプロの知識を、ただ物を売るだけでなくお客さんにそれを伝えてもっと暮らしをよくしてもらおう、と書かれました。ふむふむ。
※【初閻魔,閻魔賽日,十王詣】
正月16日と7月16日の閻魔賽日(地獄の釜の蓋が開いて鬼も亡者も休むとされる日)に、寺院で十王図や地獄相変図を拝んだり、閻魔堂に参詣したりすること。
十王とは地獄にいて亡くなった人の罪を裁く10人の判官のことで、特に閻魔王のことを指す。
「えんまのはいしゃ」くすのきしげのり 偕成社 2011年刊行
腕自慢の歯医者さん。死後、閻魔様のお裁きを受けることになりました。
実はこの歯医者さん、あんまり腕はよろしくないのですが、「日本一うまい」と宣伝していたのです。
嘘を許さない閻魔様は、「どれ、やってみせい」と鬼相手にその腕を振るわせるのですが…。
※【囲炉裏の日】
1と16で「いい炉」と読む語呂合わせから、
囲炉裏を囲んで暖かい会話を楽しもうと囲炉裏の愛好家らが制定。
「バーベキュー炉・囲炉裏・薪ストーブの作り方」学研パブリッシング 2012年刊行
実家はボクが子どもの頃、薪ストーブでした。朝、火が起きるまで寒かったけど、一度燃えると暖かかったなー。
※【念仏の口開け】
年が明けて初めて、仏様を祀って念仏をする日。
正月の神様(年神様)が念仏が嫌いであるということから、12月16日の「念仏の口止め」からこの日までの正月の間は念仏は唱えないこととされている。
【関連】
念仏の口止め 12月16日
「馬の耳に念仏」はたこうしろう ほるぷ出版 2006年刊行
念仏といえば、この諺ですよね。
※【仏正月】
年が明けて、初めて墓参りやお寺参りをする日。
「お墓参りは楽しい」新井満 朝日新聞社 2005年刊行
むむむ、と思いましたが、ご先祖のお墓ではなく、有名人の墓をまわる旅でした。
手塚治虫さんのお墓、ちょっと気になります。ドストエフスキーのお墓なんて、なんか荘厳な感じがしますが、実際はどうなのか。なるほど、なかなか目のつけどころが違いますね。
今日はこの辺りで。
それではまた~。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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