阪神・淡路大震災から22年。1月17日(2017)

おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

 

さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。

 

田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

1月17日はこんな日です。

 

阪神・淡路大震災の日、防災とボランティアの日、おむすびの日、

今月今夜の月の日、湾岸戦争開戦の日

 

※【阪神・淡路大震災の日】

1995(平成7)年1月17日午前5時46分、淡路島北端を震源とする兵庫県南部地震が発生した。

マグニチュード7.3で震源の深さは約14キロ。

神戸市・芦屋市・西宮市と淡路島の北淡町で初めて震度7の激震を記録した。

大都市神戸を中心に阪神間の人口密集地を直撃し、鉄道・高速道路・港湾等の交通機関や電気・水道・ガスのライフラインが壊滅状態となり、自宅を失なって避難した人は最大で23万人に達した。

死者は、震災が原因で亡くなった人を含めると6000人を超えた。

負傷者は約42000人、倒壊家屋は約40万棟。被害総額は10兆円にも登る。

 

阪神大震災から22年目の朝をむかえました。

「神戸新聞の100日(阪神大震災、地域ジャーナリズムの戦い)」神戸新聞社 プレジデント社

大震災時、地方の新聞社はその地域と結びついた力を活かして活躍、いや、戦いと言った方がふさわしい、もはや仕事を越えた使命を果たそうと懸命に走りまわってくださいます。東日本のときの河北新聞社もそうでした。

 

「読売報道写真阪神大震災全記録」読売新聞社 1995年刊行

衝撃的な写真も多いですが、神戸に起こったことが残されています。

 

「阪神・淡路大震災そのとき看護は」 南裕子 日本看護協会出版会 1995年刊行

病院の施設・設備があって、安心の医療が提供されるのが日常ですが、その施設・設備が崩れたときにどうなるのか。いつも以上に『マンパワー』が発揮されるときです。

 

 

 

「大震災名言録(『忘れたころ』のための知恵)」藤尾潔 光文社 1997年刊行

忘れてはいけないのですが、やはり人間は忘れる生き物。

しかし、時々大切なことを思い出させてくれる『書』を残せるのが、他の動物にはない人類の叡智です。

 

 

※【防災とボランティアの日】

阪神・淡路大震災では、政府や行政の対応の遅れが批判された一方で、学生を中心としたボランティア活動が活発化し、「日本のボランティア元年」と言われた。

これをきっかけに、ボランティア活動への認識を深め、災害への備えの充実強化を図る目的で、1995(平成7)年12月の閣議で制定が決定され、翌1996(平成8)年から実施された。

 

「ボランティアはいかに活動したか(震災60日もうひとつの阪神大震災記録)」西宮ボランティアネットワーク 日本放送出版協会 1995年刊行

阪神大震災から、災害時にボランティアに遠方から駆けつける方の数もグンと増えました。未曽有の災害で地域が混乱する中、『何か力になれることを』と支援に来たボランティアさん達。受け入れる方も初めてのことでスムーズに行かない点もありましたが、その行動と気持ちは、被災地域の力となりました。

また、この経験から災害ボランティアの受け入れもノウハウが伝えられ、東日本のときにも発生初期から中長期についても善意ができるだけ活かされるよう、教訓となっています。

 

 

※【おむすびの日】

米に関係する民間企業やJA等でつくる「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」が2000(平成12)年11月に制定し、2001(平成13)年から実施。

日附は公募で選ばれ、阪神大震災ではボランティアの炊き出しで被災者が励まされたことから、いつまでもこの善意を忘れない為、1月17日を記念日とした。

 

「アンパンマンとおむすびまん」やなせたかし フレーベル館 2005年刊行

最近、外食はするのにも関わらず、友達のお母さんの手料理が食べられない、というこどもが増えているとテレビで観ました。どれくらいの数かはわからないですが、もしそんな子がいるとすれば、災害時に炊き出しで一生懸命握ってくれたおにぎりを食べられないのでしょうか。

 

 

※【湾岸戦争開戦記念日】

1991(平成3)年、アメリカ軍を主力とする多国籍軍が、イラクとクウェートのイラク軍拠点に攻撃を開始し、湾岸戦争が勃発した。

この日に設定されていた撤退期限が過ぎてもイラク軍がクウェートから撤退しなかったため、攻撃に踏み切った。

 

記念日というのは違和感がありますが…。

ミサイルが飛んでいく様子がテレビで観られて、現実なのに現実味がないというか、何とも言い難い感覚になりました。

 

「戦争を始めるのは誰か(湾岸戦争とアメリカ議会)」会田弘継 講談社

「司令官たち(湾岸戦争突入にいたる決断のプロセス)」ボブ・ウッドワード 文藝春秋

戦争は、多くの人が傷つきます。誰しも望まないはずのことが起きるのは、実は望んでいる人がいるのでしょうか。

戦争にならないで解決する知恵を、人類は手に入れなければなりません。

 

 

 

今日はこの辺りで。

今、平和な日常に感謝して。

それではまた。

投稿者プロフィール

石川 誠
北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。

About

北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。 物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。 こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。