おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。
さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
1月29日はこんな日です。
世界救らいの日、人口調査記念日、南極の日、昭和基地開設記念日、タウン情報の日
※【世界救らいの日】
癩とは、ハンセン病の旧称で、らい菌の感染によって起こる慢性の感染症である。
感染・発症すると、神経が侵され、皮膚症状が現れたり、病状が進むと身体に変形が生じてしまうこともある。
癩菌の感染力は極めて弱く、感染しても発病するのは稀で、体力や抵抗力が
非常に弱くなっている時に発病する。
また、以前は不治の病とされていたが、現在は薬によって完治できる病気になっている。
その外見上の特徴や、遺伝病だと思われていたこと等により、患者に対する偏見は強く、「らい予防法」によって療養所に強制的に隔離されていた。
この法律は1996(平成8)年にようやく廃止されたが、いまなお誤解や偏見が残っている。
「ハンセン病療養所(冬敏之短編小説集)」冬敏之 壺中庵書房
「ばらの心は海をわたった(ハンセン病との長いたたかい)」岡本文良 PHP研究所
「神谷美恵子(ハンセン病と歩んだ命の道程)」大谷美和子 くもん出版
「きみ江さん(ハンセン病を生きて)」片野田斉 偕成社
病気との戦いだけではなく、誤った知識による偏見、差別でもなお苦しめられる…。今は、インターネットがあるので正しい知識を広める方法も増えましたが、人間は第一印象を覆すことがなかなかできないときがあるのでやはり最初に誤った情報が流れてしまうと大きな損失となります。
※【人口調査記念日】
1872(明治5)年、日本初の全国戸籍調査が行われた。
当時の人口は男1679万6158人、女1631万4667人で合計3311万825人だった。
「人口減少の経済学(少子高齢化がニッポンを救う!)」原田泰 PHP研究所 2001年刊行
「人口ピラミッドがひっくり返るとき(高齢化社会の経済新ルール)」ポール・ウォーレス 草思社 2001年刊行
「北海道2030年の未来像(『人口減少100万人』を越えて)」日本経済新聞社 2006年刊行
「日本人はどこまで減るか(人口減少社会のパラダイム・シフト)」古田隆彦 幻冬舎 2008年刊行
「人口激減(移民は日本に必要である)」毛受敏浩 新潮社 2011年刊行
「人口が減り、教育レベルが落ち、仕事がなくなる日本(これから確実に起こる未来の歩き方)」山田順 PHP研究所 2014年刊行
「夕張再生市長(課題先進地で見た『人口減少ニッポン』を生き抜くヒント)」鈴木直道 講談社 2014年刊行
「競わない地方創生(人口急減の真実)」久繁哲之介 時事通信出版局 2016年刊行
『人口減少』がテーマの本です。
減っていいことがあるよ。という論と、減ると大変だ。という論があります。
しかし、いずれにせよはっきりしているのは、今までの高度経済成長のように右肩上がりを想定したモデルは通用しないということです。
人口を増やそう!
↓
子育てをしやすくしよう!
↓
保育園に入れない待機児童を減らそう!
↓
保育園を増やそう!
↓
うるさいから建てられたら嫌なので反対!
↓
建てられません…。
保育園を増やすにしても、なかなかうまくいかないです。
保育士の不足、自治体による取り合いもあります。
晩婚化、生涯未婚者の増加、教育費の増加…、人口が増えていかない要因はいくらでもあります。
人口を増やすための政策はもちろん必要ですが、減っていくということについては考える必要がある。
パラダイムシフトの時期が来ています。
人口に限らず、物質の増加、拡大ではなく暮らしを良く方法は競争ではなくなったのかもしれません。
※【南極の日,昭和基地開設記念日】
1957(昭和32)年、日本の南極観測隊が南極・オングル島への上陸に成功し、昭和基地を開設した。
探検隊は、観測船「宗谷」からヘリコプターでオングル島に上陸したが、「宗谷」は氷海に囲まれて立ち往生、2月28日、当時、ソ連の「オビ号」に救い出された。
この年から翌年にかけては「国際地球観測年」で、南極大陸には日本を始め12か国による観測網が敷かれた。
「南極に暮らす(日本女性初の越冬体験)」坂野井和代 岩波書店 2000年刊行
昨日、ちょっと外を歩いただけで「凍えるー。死んじゃうー」と思ったボクは、南極暮らしは無理ですね。
今日はこの辺りで。
それではまた。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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