こんにちは。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。
さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
さて、10月18日はこんな日です。
統計の日、冷凍食品の日、世界メノポーズ(更年期)デー、フラフープ記念日、ミニスカートの日、木造住宅の日、ドライバーの日
※【統計の日】
1973(昭和48)年7月3日の閣議で決定。
1879(明治12)年9月24日(新暦10月18日)、府県物産表に関する太政官布告が公布された。国民に統計の重要性を知ってもらうための記念日。
「統計解析」丹慶勝一 ナツメ社 2003年刊行
「3日でわかる確率・統計」小林道正 ダイヤモンド社 2002刊行
「ビッグデータと人工知能(可能性と罠を見極める)」西垣通 中央公論新社 2016年刊行
ボクは数字の計算はまるっきり苦手なのですが、数字の根拠を持つことも大事な場面がありますよね。
※【冷凍食品の日】
日本冷凍食品協会が1986(昭和61)年に制定。
10月は冷凍の「とう(10)」から。18日は、国際的に、-18℃以下に保てば冷凍食品の品質を1年間維持できるとされていることから。
「食慾の秋」でもあることから、冷凍食品の販売促進のためのPRが行われる。
「冷凍食品のひみつ」おぎのひとし 学研パブリッシングコミュニケーションビジネス事業室 2011年刊行
学研まんがでよくわかるシリーズより。冷凍食品、おいしいし便利ですよね。炒めるピラフが大好きです。カンタンで、すぐ食べられます。
※【世界メノポーズデー】
「メノポーズ」とは「閉経」「更年期」のことで、更年期前後の女性がどう生きるかを考える日。
「こうしてのりきる!40歳からの更年期(悩みをひとりの胸に閉じ込めないで!)」主婦と生活社 2003年刊行
悩みを口に出したり、逆に人の悩みを聞いたりして「あ、自分だけじゃないんだ」と思って救われること、あると思います。
※【フラフープ記念日】
1958(昭和33)年、フラフープが日本で初めて発売された。
1本270円で、一箇月で約80万本という爆発的な売上げを記録する大ブームになったが、「腸捻転になる」等の噂がたち、急速に売行きが落ちた。
「イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑」澤宮優 原書房 2016年刊行
フラフープの生産もそうなんでしょうか。
2014年に、オックスフォード大学の研究で、『あと10年で無くなる仕事』という発表がありました。そのリストには多岐にわたる職業がリストアップされています。ホテルの受付係、簿記・会計・監査の事務員、電話オペレーターは、どんどん機械が代行していますね。リストの中には、図書館員の補助員も入っていました。うーん、図書館業界は人間の知恵は機械には代替できないという思いがあるかもしれませんが、実際に蔵書管理をコンピュータのシステムで行うようになると、オール手書きの時代よりずいぶんやりやすくなったんだろうな、と思うことはままあります。今はまだキーワードが一文字違うだけで検索結果0になったりするのであてにし過ぎるとダメですが、これからどんどん精度が上がってきますしね。
温故知新、昭和で消えた仕事を見ると、その未来予測に納得がいくかもしれません。
自分の仕事を進化させましょう。
※【ミニスカートの日】
1967(昭和42)年、イギリスから「ミニの女王」ツィギーが来日し、ミニスカートブームが起こった。
「スカートの下の劇場(ひとははどうしてパンティにこだわるのか)」上野千鶴子 河出書房新社 1989年刊行
まじめに考えてみましょう。
※【木造住宅の日】
住宅の「住」を読み替えると数字の「十」に、漢字の「木」を分解すると数字の「十」と「八」になることから、社団法人日本木造住宅産業協会が平成10年に制定した。
「木造住宅工事チェック・ハンドブック(実用図解)」家づくり援護会 作品社 2004年刊行
うーん、ふだんなかなか読まれないかもしれませんが、今日くらいいかがでしょうか。
※【ドライバーの日】
トラック、バス、タクシーなどに乗務するすべてのプロドライバーに感謝するとともに、プロドライバーの地位向上を目指す日にと、物流業界の総合専門紙「物流ウィークリー」を発行する株式会社物流産業新聞社が制定した日。日付は10と18で「ドライバー」と読む語呂合わせから。
「東京タクシードライバー」山田精機 朝日新聞出版 2014年刊行
「タクシー裏物語(現役ドライバーが明かすタクシーの謎)」伊勢正義 彩図社 2008年刊行
様々な人々を運ぶドライバーさんの物語です。
「物流の未来を担うセールスドライバー(佐川急便でみる物流業界)」宇津木聡史 2004年刊行
いつもお世話になっております。お体壊さないようにしてくださいね。
「黄色いバスの奇跡(十勝バスの再生物語)」吉田理宏 総合法令出版 2013年刊行
何度か紹介していますが、この本はとてもおススメです。
十勝バスの現社長の野村文吾さん、ますます活躍中ですがお父さんから会社を継がれたときは、経営ががけっぷち。
会社が危ないのに社員はやる気を失っている。やる気がないから危ないのか。
文吾さんは東京で別の会社で働いていたけどいきなり呼び戻されて社長になりました。
このままじゃ会社が無くなるので改革を訴えます。しかし、この構図で生え抜きのベテラン社員が従わないのはわかる気がします。
この状態をいかにひっくり返し、日本中でも注目される会社にしていったのか…。
結果をみると奇跡のようですが、現実に起こったことです。
『雪解け』という章を読んだとき、胸が熱くなりました。
ぜひ、社長ではなくても組織・チームで仕事をしている人に一度は読んでほしい本です。
今日はこのあたりで。
それでは~。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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