『新書』とは、新しい本のことではないのです。意外と知られていない、『新書』と『新刊書』の違いのおはなし。
こんにちは、北海道の十勝、鹿追町図書館の石川誠です。
『新書』って、コトバを見たら、「新しい」の文字が入っていますから、『新書コーナー』って表示があったら新しい本が並んでいると、思っちゃいますよね。
ところがそうではないのです。
「え? どういうこと?」
はい、いわゆる『新書』は、やや薄めのソフトカバーの本で、だいたい1000円でおつりが来るくらいで手に入ることが多いです。
それとは別の区分けで、『新刊書』は、新しく刊行された本です。刊行後、しばらくすると新刊書とは呼ばれなくなるのです。
「なるほど、んん? 新しく刊行された○○タイプの本は、新刊書なの?新書なの?」
とお思いの方、鋭いです!
それは、新刊書(新刊ともいいます)であり、新書です。
でも、しばらく経つと新刊書ではなくなりますが、永遠に新書です。
「しばらくって、どれくらいのこと?」
ええと、その扱いは本屋さんや出版社さん、図書館によって違うのですが、ボクは三ヶ月くらいは新刊としてつきあっています。
まとめ
新書コーナーに古い本があるのは、「新書」は新しいか古いかではなく、本の大きさのことなのでした。つまり、新書コーナーとは「新しい本のコーナー」という意味ではなく、そのサイズの本が並べられていますよ、ということなので、ちょっと紛らわしいのです。はい。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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Posted on 2019年4月20日, 3:25 PM By 石川 誠
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