おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、石川誠です。
現在、図書館で働いています。読書離れ、活字離れで本が売れなくなっている。書店が減り、図書館からも利用者が減っているということが言われます。
ボク自身は子どものころ、図書館によく通っていました。でも、大人になると、読む時間(余裕)がなくなるのと、おこづかいがちょっと増えたので、いいなと思う本は買うので、なかなか図書館に行かないということがありました。周りの人に聞いてみたら、結構そういう人が多いみたいです。
いい本を伝えていくのと、無理のない読書習慣の作り方、図書館のうまい利用方法とかも提案していくことも大事かなぁ、と思っています。
図書館に来たら、こんなにいいことがあるよ、ということを書ければいいですね。
まずは、図書館は、読書する人、時間を増やそう、ということが一つの方向性だと思うので、図書館所蔵の本を紹介していきます。
「今日は何の日?」方式で、紹介する本のテーマを決めてみます。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
12月7日は、こんな日です。
神戸港開港記念日、クリスマスツリーの日、国際民間航空デー、ラグビー国際試合記念日
「神戸」で鹿追町図書館の蔵書検索をします。
・・・21件ありました。
「神戸・心の復興(何がひつようなのか)」NHK神戸放送局 1999年刊行
阪神・淡路大震災は、二十年を経ても記憶に残っています。最初にニュースで見たとき、ヘリコプターから撮影された倒れた高速道路は衝撃でした。
「暗い森(神戸連続児童殺傷事件)」朝日新聞大阪社会部 1998年刊行
これも日本中に衝撃を与えた事件です。2015年の今なお、「絶歌」の取り扱いで書店や図書館で議論になりました。
「神戸新聞の100日(阪神大震災、地域ジャーナリズムの戦い)」
「震災下の『食』(神戸からの提言)」
震災からの貴重な教訓が得られます。教訓という言葉でよいのか、迷いますが・・・。
「神戸愛と殺意の街」西村京太郎
西村先生、ごぶさたしております。リストに先生の著作が現れると、それだけでなんだかうれしくなります。
「神戸殺人レクイエム」山村美紗
「神戸摩耶山殺人事件」斎藤栄
「神戸異人館恋の殺人」大谷羊太郎
「神戸殺人事件」内田康夫
ミステリーが続きます。ミステリーが多いということは、作家さんが筆を走らせたくなる刺激のある街、ということなんでしょうね。
そんな街、神戸が気になるあなたにこの本を。
「神戸」JTBパブリッシング
神戸の魅力がつまった一冊です。
うまくまとめたつもりになって、次のテーマ「クリスマスツリー」の日、ということで蔵書検索。
あるかな。あった。
「クリスマスツリー」ジュリー・サラモン
クリスマスツリーを介して出会う二人を描いた小説のようです。読んでいるとボクのようにやさぐれた心がほぐれる、地味ながらいいお話のようです。
「ねんどでミニチュア コースターに飾る季節の小物(おせち料理からクリスマスツリーまで、シーズンごとのかわいい飾りが簡単に作れる!)」
キーワードを書いておくことで検索に引っかかってきますね。どんなにいい本、中身でも、興味を持ってもらわなければ読んでもらえない。サブタイトルって大事だな、と思いました。
「マッチうりのしょうじょ(ほのおのなかにクリスマスツリー)」アンデルセン
絵本ですね。このお話は知らない人はいないと思う。けど、ほのおのなかにクリスマスツリー、と書かれると、雪の降る中凍える手でマッチを擦り、そのほのおの中に、存在しないはずの、しょうじょの憧れるツリーが映る光景を想像してしまい、せつない気分になりました。
絵本が続きます。
「ふたりのクリスマスツリー」
「ぎんいろのクリスマスツリー」
「おもいでのクリスマスツリー」
などなど、サンタさんが来る前に、子どもたちが寝る前に、お母さん、お父さんが読んであげてほしいな。しあわせな時間。
今日は月曜日なので休館日なのですが・・・、
鹿追町図書館では、8万冊の知恵と知識があなたをお待ちしております。
気が向いたら、気軽に書棚をながめに来てくださいね(でも、図書館もいろいろ事情があるので借りてもらえると助かります)。
それでは、また。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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