「へーっ、こんな本、あるんだ!」と、思ってもみないジャンルの本との出会いになるブログです。
人が生きると物語が生まれ、それは本に記されます。多くの人が生きれば多くの本が生まれる。多くの本たちの中から、今日は何の日?のきっかけで新たに出合ってみよう、そんな試みで、本を紹介しています。
おはようございます。北海道は十勝、鹿追町図書館で働いている石川誠です。
今日が何の日の解説は、田中みのるさんのメルマガ・ホームページから。
5月14日はこんな日でした。
ゴールドデー、種痘記念日、温度計の日
さて、このタイトルで探していって、どんな本がありますか…。
キーワードで鹿追町図書館の本を蔵書検索してみます。
※【ゴールドデー】
新年度、新学期など、ゴールデンルーキーとして入った新人たちに期待とエールを込めて先輩からゴールドキウイフルーツを贈る日。
五月病に負けずに甘くてポリフェノールたっぷりのゴールドキウイで元気になって欲しいと、この記念日を制定したのはゼスプリ インターナショナル(ジャパン)リミテッド。
【キウイフルーツのひみつ】おがたたかはる 学研プラスメディアビジネス部コンテンツ営業室 2017年
学研まんがでよくわかるシリーズ、キウイのひみつも解き明かされていました。守備範囲が広い。
※【種痘記念日】
1796年、イギリスの外科医ジェンナーが初めて種痘の接種に成功した。
種痘の登場以前は、天然痘は最も恐ろしい病気の一つだった。
発症すると、高熱に引き続いて、全身に化膿性の発疹ができるため、運良く治った人もあばた面になった。
以前より、一度天然痘にかかった人は、二度とこの病気にならないことが知られていた。
また、ジェンナーは、乳絞りの女性から牛痘にかかると天然痘には罹からないことを聞いた。
そこで、牛痘にかかった乳絞りの女性サラ・ネルムズの手の水疱からとった膿を、近所に住んでいた8歳の男児フィップスの腕に接種した。
10日後に発症したがすぐに治癒し、その後天然痘を接種しても感染しなかった。この実験は、学会には認められなかったが、ジェンナーは貧しい人たちに無料で種痘の接種を行い、次第に認められるようになった。
天然痘による死亡者は劇的に減少し、1979(昭和54)年10月末に世界保健機構(WHO)によって根絶が確認された。
【オロシャ雪原の逃亡者(日本にはじめて種痘法をもちこんだ男)】鈴木喜代春 PHP研究所 1992年
この本は知りませんでした。数々の病気が克服されていったのは、先人の苦難があってこそ。学びたいです。
【ブラック・ジャック】手塚治虫 秋田書店
貧しい人たちに無料で、というところでブラックジャックを思い出しました。決していつも無料というわけではないのですが、基本的に善良な人には優しい方です。
※【温度計の日】
水銀温度計を発明し、華氏温度目盛り(°F)に名前を残すドイツの物理学者ファーレンハイトの、1686年の誕生日。
華氏温度は、塩化アンモニウムを寒剤として得られる当時人間が作り出せた最低温度を0度、人間の平均体温を96度とし、その間を等分して得られる。
この温度目盛りによると、水が凍る温度は32度、沸騰する温度は212度となる。
ファーレンハイトが1724年に発表し、現在では主にアメリカ・カナダ・イギリスで用いられている。
中国では、ファーレンハイトに華倫海の字を当てたことから、「華氏」と呼ばれるようになった。
【一本の温度計】菅原十一 童心社 1991年
温度計の本、ありました。日本では、華氏ではなく摂氏ですよね。
【銀河英雄伝説】田中芳樹 徳間書店 1982年
ファーレンハイトといえば…、この作品を連想しました。ボクはヤン・ウェンリーが好きです。
キーワードに直接関係のある本も、無い本もありますが…。
今日も多くの本と出合えました。
図書館の書棚では、さらに多くの本たちがお待ちしています。ぜひお越しください!
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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