【本の紹介】5月20日 メートル。世界の人びとが共通して認識できる単位は便利。

「へーっ、こんな本、あるんだ!」と、思ってもみないジャンルの本との出会いになるブログです。

人が生きると物語が生まれ、それは本に記されます。多くの人が生きれば多くの本が生まれる。多くの本たちの中から、今日は何の日?のきっかけで新たに出合ってみよう、そんな試みで、本を紹介しています。

おはようございます。北海道は十勝、鹿追町図書館で働いている石川誠です。

 

今日が何の日の解説は、田中みのるさんのメルマガ・ホームページから。

5月20日はこんな日でした。

 

世界計量記念日、ローマ字の日、東京港開港記念日、新東京国際空港開港記念日、電気自動車の日、森林の日

 

さて、このタイトルで探していって、どんな本がありますか…。

キーワードで鹿追町図書館の本を蔵書検索してみます。

 

※【世界計量記念日】(World Metrology Day)
「メートル条約」締結125周年を記念して2000(平成12)年から実施。
1875年、フランス政府の提唱により「メートル条約」が欧米17か国間で締結された。
【関連】
計量記念日 11月1日

それでは、「計量」で蔵書検索。

計量の本はあるはずなんだけど、タイトルに「計量」と入っていないと出てこない…。

ゼロ件でした…。

 

それでは、「メートル」で蔵書検索。

10件ありました。よし。

 

【海抜0メートル】曽野綾子 集英社1981年

【半径1メートルの創造力(サブカル時代の子ども若者)】山崎鎮親 旬報社 2014年

【神戸25メートルの絶望】西村京太郎 中央公論新社 20011年

【時速47メートルの疾走】吉野万理子 講談社 2014年

【東京上空500メートルの罠】西村京太郎 双葉社 2008年

【ホッキョクグマが教えてくれたこと(ぼくの北極探検3000キロメートル)】寺沢孝毅 ポプラ社 2013年

【深海6000メートルの謎にいどむ】小林和男 ポプラ社 1986年

【高度1万メートルの危機一髪!】伊集院憲弘 広済堂出版 2003年

【高空10000メートルのかなたで】香川茂 アリス館 1980年

【気球探険二万メートル】アラン・ホーナー あかね書房 1978年

 

並べてみたのですが、メートルという言葉でも、距離、高度、時間といろいろ表わされています。

並べた中で、むむ、と思うのは「時速47メートル」でありながら、「疾走」。相反するもの、違和感のあるタイトルは大事だと、先生に教わったことがあります。「悲しみよこんにちは」とか。確かに気になります。

 

※【ローマ字の日】
財団法人日本のローマ字社(NRS)が1955(昭和30)年に制定。
ローマ字表記には2種類ある。例えば「すし」を、sushiとするのがヘボン式で、susiとするのが日本式。
この日本式を主張し、ローマ字国字論を展開した田中舘愛橘の命日が、1952年(昭和27年)の5月21日。
これをきりのいい20日にずらしてローマ字の日とした。ローマ字社が実施。

【KY式日本語(ローマ字略語がなぜ流行るのか)】北原保雄 大修館書店 2008年

忌み語の文化があるからでしょうか。ふむ。

※【東京港開港記念日】
東京都港湾局が制定。
1941(昭和16)年、芝浦・竹芝両ふ頭が完成し、外国貿易港として開港指定を受けた。
それまで東京の貿易は横浜港に依存していたが、関東大震災により東京にも大型船が入港できる港が必要になったことから、東京港が作られた。

【開港】佐伯泰英 講談社 2014年

異文化の香りがします。

 

 

※【新東京国際空港開港記念日】
1978(昭和53)年、千葉県成田市に新東京国際空港(成田空港)が開港した。1966(昭和48)年7月に千葉県三里塚に空港建設が閣議決定されてから12年かかっての開港だった。
開港は予定より大幅に遅れたうえ、滑走路1本の部分開設となった。
地元の意向を無視した決定に対し強力な反対運動が展開され、死者も出た。
当初の開港日の4日前に過激派ゲリラが突入して管制塔の機器が破壊され、開港がさらにこの日まで延期された。開港式典は機動隊の戒厳の中で行われた。

【ターミナルマン(空港に16年間住みついた男)】サー・アルフレッド・メヘラン バジリコ 2005年

16年間、空港で暮らす…。食事は? お風呂は? どこで寝ているの? 収入は? と疑問がどんどん湧いてきます。そして彼はいったいどんな男なのか…。
この実話をもとに、スピルバーグが映画も作ったそうです。

 

※【電気自動車の日】
京都市に本社を置き、自動車・オートバイ用電池、電源システムなど、電気機器事業を世界規模で展開する株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーションが制定。
1917年に同社の創業者のひとりである島津源蔵氏がアメリカから輸入した電気自動車「デトロイト号」を約90年ぶりに復活させた2009年のこの日を記念したもの。
「元祖エコカー」ともいうべき電気自動車「デトロイト号」の復活は、電気自動車用電池を開発する同社の企業シンボル的存在ともいえる。

なるほど、100年前のできごととなるのですね。

【トコトンやさしい電気自動車の本】廣田幸嗣 日刊工業新聞社 2016年

約100年での進化を確かめてみましょう。

 

※【森林の日】
岐阜県美並村等村名に「美」の字がつく村10村で結成した「美し村[うましさと]連邦」が制定。
5月は「森林」の中に「木」が5つ入っていることから、20日は「森林」の総画数が20画であることから。
10村は長野県・美麻村、岐阜県・美並村、茨城県・美浦村、茨城県・美和村、三重県・美里村、三重県・美杉村、和歌山県・美山村、岡山県・美甘村、徳島県・美郷村、愛媛県・美川村であったが、現在は茨城県・美浦村が残るのみとなり、「美し村連邦」は2003年末で解散となった。

 

【教養としての森林学】日本森林学会 文永堂出版 2014年

むむむ。森林学の知識が、まったく思い当たらない…。ということは、教養が無かった。恥ずかしい…。ちょっとだけでも読んでみよう。

 

今日も様々な本と出合えました。

図書館の書棚では、さらに多くの本たちがお待ちしています。ぜひお越しください!

でも、月曜日は休館日となっております。返却の場合は入り口横の返却ポストをご利用くださいね~。

 

【お知らせ】

令和元年5月27日(月)~31日(金)まで、年に一度の蔵書点検で休館となります。その前にたくさん借りにお越しくださいね~。

投稿者プロフィール

石川 誠
北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。

About

北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。 物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。 こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。