「へーっ、こんな本、あるんだ!」と、思ってもみないジャンルの本との出会いになるブログです。
人が生きると物語が生まれ、それは本に記されます。多くの人が生きれば多くの本が生まれる。多くの本たちの中から、今日は何の日?のきっかけで新たに出合ってみよう、そんな試みで、本を紹介しています。
おはようございます。北海道は十勝、鹿追町図書館で働いている石川誠です。
今日が何の日の解説は、田中みのるさんのメルマガ・ホームページから。
6月5日はこんな日でした。
環境の日、世界環境デー(World Environment Day)、熱気球記念日、落語の日
さて、このタイトルで探して、どんな本がありますか…。
キーワードで鹿追町図書館の本を蔵書検索してみます。
※【環境の日,世界環境デー】(World Environment Day)
1972(昭和47)年12月15日の国連総会で制定。国際デーの一つ。
1972(昭和47)年、ストックホルムで開催された国連人間環境会議で「人間環境宣言」が採択され、国連環境計画(UNEP)が誕生した。
国連では、日本の提案によりこの日を「世界環境デー」と定め、日本では1993(平成5)年に「環境基本法」で「環境の日」と定められた。
事業者及び国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境の保全に関する活動を行う意慾を高める日。世界各国でも、この日に環境保全の重要性を認識し、行動の契機とするため様々な行事が行われている。
【地球環境問題がよくわかる本】浦野紘平 オーム社 2017年
二酸化炭素の排出、化学薬品の環境の影響、森林の大規模伐採、分解されないプラスチック製品の問題など、多くの問題が山積みです。なんとかしたいですね。
【室内環境改善コンサルタントが教える片手でカンタン掃除術】山口由紀子 セルパ出版 2018年
地球のことも大切ですが、小さな一歩でまず身の回りから。大事です。
※【熱気球記念日】
1783年、南フランスのアノネで世界初の熱気球の実験に成功した。
製紙業を営むモンゴルフィエ兄弟らが、紙で内張りした亜麻製の大きな風船に薪をいぶした煙を詰めて口を堅く縛り、空に放した。風船は1800mほど上昇し、約2.4km離れた隣村まで飛んで行った。
このことから熱気球のことをフランス語ではMontgolfiere(モンゴルフィエ)という。
【気球探険二万メートル】アラン・ホーナー あかね書房 1978年
恐ろしい高さですね。高所恐怖症のボクにはちょっとどうにも…。
※【落語の日】
落(=6)語(=5)の語呂合わせ。落語家の春風亭正朝が提唱。
ろくごの日、ではなくらくごの日でした。
【小朝の「ジョークは世界を救う」(〈男と女編〉)】春風亭小朝/語り 新潮社 1990年
あわゆるカセット文庫です。カセットテープによる音声で聞けます。今は再生機器の関係で、利用が無いのですが…。
【僕が落語家になった理由(わけ)】月亭方正 アスペクト 2013年
お笑いタレントの山崎邦正さん。ひところは、面白くないことを言って周りからツッコミをもらって、そこではじめて笑いが成立する芸風でした。「笑われる」芸人です。
しかし、ツッコミ不在の一人での舞台では、面白くないことを言って、そのまま終わってしまうというお客さんにとっても本人にとっても寒い時間が流れます。「これではいけない、自分の武器を持たなければ」と焦る山崎さんに「山ちゃん、落語がええよ」とアドバイスしたのは東野幸治さんでした。
それまで古典芸能にさして関心のなかった山崎さん。しかし、アドバイスを素直に聞いて落語を聞いてみると、噺家の力、磨いた芸の力に気づきます。
それで落語の道を志すのですが、落語家からは「冷やかし」くらいにしか思われない。月亭八方師匠からは、シャレのつもりで弟子入り志願していると思われていました。
しかし、「自分の道はこれだった」と決心した山ちゃん。仕事のかたわら、必死にネタをおぼえて1つずつ自分の物にしていきます。
本気での挑戦を認められ、高座で演じ、はじめてお客さんに受けた気持ちよさに、もうやめられない、と感じたそうです。
落語は、ネタは同じでも演者によってまったく面白さが違います。落ちも知っているのに面白い。意表を突かれる笑いではなく、その世界に入っていって一緒に楽しみたい気持ちになる。そこに惹き込む話芸です。
年末の人気番組、「笑ってはいけないシリーズ」に毎年レギュラー出演しているのですが、数年前は「笑われる」芸だった山ちゃん。しっかり空気を作り、ここぞという場面に「笑わせにくる」芸人に進化を感じていました。この本を読んで納得しました。
あ、この本、とても面白かったです。月亭方正さんのファンになりました。
【ゼロから分かる! 図解落語入門】稲田和浩 世界文化社 2018年
そんなわけで、落語にも興味を持ったボクにもおススメの本です。
今日も幅広いジャンルの本と出合えました。
図書館の書棚では、さらに多くの本たちがお待ちしています。ぜひお越しください!
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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