おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、石川誠です。
現在、図書館で働いています。読書離れ、活字離れで本が売れなくなっている。書店が減り、図書館からも利用者が減っているということが言われます。
ボク自身は子どものころ、図書館によく通っていました。でも、大人になると、読む時間(余裕)がなくなるのと、おこづかいがちょっと増えたので、いいなと思う本は買うので、なかなか図書館に行かないということがありました。周りの人に聞いてみたら、結構そういう人が多いみたいです。
いい本を伝えていくのと、無理のない読書習慣の作り方、図書館のうまい利用方法とかも提案していくことも大事かなぁ、と思っています。
図書館に来たら、こんなにいいことがあるよ、ということを書ければいいですね。
まずは、図書館は、読書する人、時間を増やそう、ということが一つの方向性だと思うので、図書館所蔵の本を紹介していきます。
と、じわじわ書いていたら、図書館の利用者さんが「石川さんのブログ読んでいて気になったので、あの本と、その本、あるかい? 貸してね」とおっしゃってくださいました。おととい、バスのキーワードで紹介した、吉田理宏さんの「黄色いバスの奇跡(十勝バスの再生物語)」と、昨日、電話のキーワードで紹介した赤川次郎さんの「幽霊屋敷の電話番」です。
借りに来てくれればいいな、と書いていて、ほんとに借りに来てくれたらとても嬉しくなって、「ありがとうございます。こういうことが起きたとブログに書いてもいいですか?」とうかがったら、「いいよー」と言ってくださいましたので、書きました。やったー!
あ、利用された書名はもちろん勝手には書きません。もちろん、どなたが来られた、ということも勝手に書いたりはしません。この嬉しさをお伝えしたかったので、書いていいかお聞きしました。ご協力ありがとうございます!
さて、「今日は何の日?」方式で、紹介する本のテーマを決めてみます。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
12月18日はこんな日です。
国連加盟承認の日、東京駅の日、
頭髪の日(毎月)、米食の日(毎月)
あと、源内忌だそうです。何かな、と思って田中さんのメルマガの続きを読んだら、平賀源内が獄中で亡くなった日ということでした。
え!? 獄中? 平賀源内って江戸時代の発明家みたいな人だったよな。航時機とか、コロ助とか発明したり(知識がアニメキテレツ大百科の奇天烈斎さまと混ざっているかも)。
なぜ獄中死なのか。魔女狩り的な? 早すぎて理解されなかった? 頭が良すぎて権力者から疎まれた?
「平賀源内」で蔵書検索。
4冊ありました。
「平賀源内」城福勇 吉川弘文館
「平賀源内の生涯(甦る江戸のレオナルド・ダ・ビンチ)」平野威馬雄 筑摩書房
「皇帝陛下の大野望(奇想天才探偵・平賀源内)」志茂田景樹 徳間書店
「平賀源内(江戸の天才発明家)」 学研まんが人物日本史 学研
読みやすそうなのは学研のまんが日本史シリーズだな。でも、子供向けなので最期については書かれてないかも。とすると、上の2冊か。
日本のエジソン的な人のイメージがあったけど、江戸のレオナルド・ダ・ビンチというサブタイトルからすると、芸術家の側面もあったんですね。知らなかった。
なんか、図書館的になってきたぞ。よし。
と思ったのですが、志茂田さんの著作も気になります。この怪しいタイトル、歴史や日本史の勉強にはならなさそうだけど、なんか面白そう。
たぶんだけど、ろくでもない野望だぞ、きっと。
ここで断言しますが、皇帝陛下の野望は成就しないことでしょう。なんとなく。
「東京駅」で蔵書検索。
3件ありました。
「東京駅で消えた」夏樹静子
東京駅で消えた、とは、何が消えたのでしょうか。勝手に想像すると「足取りが」消えたのでしょうか。すると、誰がいなくなったのか。たぶん、物が無くなったとかそういうことじゃないサスペンスの予感。
「東京駅物語」北原亜以子
東京駅の1日の乗降者数は、41万8千184人(2014年の1日あたりの平均人数、JR東日本発表)。
これだけ利用者がいれば、たった数時間でもいろんなドラマがありそうですね。刊行年は1989年です。携帯電話はあまりない時代でしょうし、待ち合わせ、伝言板、とかでいろいろ物語が生まれたでしょうね。すれ違って結ばれなかったカップルとか。
「東京駅はこうして誕生した」林章
東の都、東京の駅がどのように位置づけられたのか、歴史がわかる一冊なのでしょうか。
ブログを書くことで、誰か本を読みたくなってくれれば、という気で書いていますが、だんだん自分が読みたくなってきました。
あ、あと、先日行われた町の町政懇談会で、図書館を話題に上げてくださった方がいらっしゃったそうです。ドキッとしましたが、図書館がどうすれば利用しやすくなるかというヒントとなる貴重な、お話でした。ありがとうございます。
館長や教育長から「注目されているよ(一部で?)。これからもいろいろ良くしていってね」とにこにこして言われました。時々、上司のニコニコが怖いときもあるのは、私だけでしょうか。サラリーマンの悲しい性なのでしょうか。
お話の詳しいことについては、またレポートが上がってきますので、これからの取り組みについて、その時にお答えいたします。少々お時間いただいてしまいます。
今日はこの辺にさせていただきます。
同じ語尾が続くとあまり美しくないよ、と編集力講座の先生に教わってはいるのですが、まだまだです。
年内は、30日まで開館予定です。お正月は6日から、開館しますので、その間に読む本、たっぷり借りていってくださいね。
鹿追町図書館では、8万冊の知恵と知識と物語がつづられた本が、あなたに手に取ってもらえる日を待っています。
気が向いたら、気軽に書棚をながめに来てくださいね(でも、図書館もいろいろ事情があるので借りてもらえると助かります)。
それでは、また。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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