おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、石川誠です。
現在、図書館で働いています。読書離れ、活字離れで本が売れなくなっている。書店が減り、図書館からも利用者が減っているということが言われます。
ボク自身は子どものころ、図書館によく通っていました。でも、大人になると、読む時間(余裕)がなくなるのと、おこづかいがちょっと増えたので、いいなと思う本は買うので、なかなか図書館に行かないということがありました。周りの人に聞いてみたら、結構そういう人が多いみたいです。
いい本を伝えていくのと、無理のない読書習慣の作り方、図書館のうまい利用方法とかも提案していくことも大事かなぁ、と思っています。
図書館に来たら、こんなにいいことがあるよ、ということを書ければいいですね。
まずは、図書館は、読書する人、時間を増やそう、ということが一つの方向性だと思うので、図書館所蔵の本を紹介していきます。
さて、「今日は何の日?」方式で、紹介する本のテーマを決めてみます。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
12月23日はこんな日です。
天皇誕生日、テレホンカードの日、東京タワー完成の日
ふみの日(毎月)、国産小ねぎ消費拡大の日(毎月)、乳酸菌の日(毎月)、不眠の日(毎月)
今日は天皇陛下の誕生日です。お休みになるのは大変ありがたいですね。
鹿追の図書館は平日来られない方の為に、祝日開館をしておりますので、ご利用くださいね。
恐れ多くも、「天皇」陛下で鹿追町図書館の蔵書検索をします。
なんだか、とても気が引き締まります。ドキドキ。
75件、あります。
タイトルを見ていて、気になる本はいくつもありました。
「昭和天皇二つの「独白録」東野真 日本放送出版協会
「天皇と東条英機の苦悩(A級戦犯の遺書と終戦秘録)」塩田道夫 三笠書房
常に話題の安保条約について書かれた、
「安保条約の成立(吉田外交と天皇外交)」豊下楢彦 岩波書店
「歴代天皇総覧(皇位はどう継承されたか)」笠原英彦 中公新書
「天上の虹 持統天皇物語」里中満智子 講談社
「天智天皇(大化の改新)」学研まんが人物日本史大和時代
「聖武天皇(大仏にこめたいのり)」学研まんが人物日本史奈良時代
今上天皇や昭和天皇だけでなく、歴史上のできごとについて書かれた本に、歴代天皇が登場しますね。日本の歴史と共におられます。
ふだん、敬語の使い分けが甘いから、こういうとき、表現力の未熟さに悩みますね。
キーワードを拾ってみます。
大化の改新、という出来事は、近年研究が進んで、ボクが習った645年じゃなかったんじゃないかも説、あと、有名な「いいくにつくろう鎌倉幕府」でおなじみだったものが、新しく出てきた資料的に、1192年ではなかったんじゃないの説とか、結構ショックです。
一度習ってしまうと、そして思い込んでしまうと、認識を改めるのは難しいですのですね。
年号が変わるというだけで驚くのですから、そりゃ、「天体が地球のまわりをまわっている」という昔の常識に対して「いやいや、地球が太陽の周りをまわってるんだよホントはね」と言っても、逆にお叱りを受けてしまうというのは納得がいきますね。
だって、ボクの目には太陽が東から出て西に沈んでいるように見えるし。
一度思い込んだことの「認識・視点を変える」ということがいかに難しいことか。むしろ、思い込みのない子どもの方が、大人より先に気がつくかもなぁ、と思ったりしました。
・・・、なるほど、ボクの先生の「エクスマ」でいつも言っていることは、コペルニクス的転回なのかな。今までの認識が強ければ強いほど、転回しづらいなぁ。
頭の体操、のつもりでいいのかも。
あ、なんだか急にわかりにくい独り言になりました。
二日ほど、先生と一緒にいたのでつい、書いちゃいました。
さて、「テレホンカード」で蔵書検索してみます。
0件でした。
じゃあ、「カード」で検索してます。
あ、48件もありました。
「カードマジック事典」高木重朗 東京堂出版
子どものころ、笑点の大喜利前にやる、マジシャンのトランプさばき、憧れたなぁ。自分でやると、早く切るとカードが手からこぼれたりして、なかなかうまくできなかった。忘年会に役立てたい一冊。あ、間に合わないか。ん、でも、新年会もありますね。
テレビで、「マジックのネタバラシやります!」という番組がたまにありますね。気になるけど、テレビで明かしていいのかなあ、という気もします。
図書館で、こっそり調べるくらいがちょうどいいかも。
リストを見て、えっ!?
と思ったものが一冊。
「クレジットカードのひみつ(学研まんがでよくわかるシリーズ)」鶴川たくじ 学研パブリッシングコミュニケーションビジネス事業室 2012年
子どもの読むシリーズに、クレジットカードかぁ。すごい時代だなぁ。確かに学校では教えるのも難しいし、分からずに大人になって間違った使い方をしてもまずいしなぁ。と思って調べたら、
学研のシリーズは、今の時代、企業とコラボしているのですね。ネット上に企業のプレスリリースがありました。
株式会社クレディセゾン(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:林野 宏)は、株式会社学研パブリッシングの小学生向け学習教材“まんがでよくわかるシリーズ”『クレジットカードのひみつ』の企画・制作に協力し、全国約22,000校の小学校および約3,000館の公立図書館に本書を寄贈いたします。 「まんがでよくわかるシリーズ」は、こどもたちが理解しやすいように様々なテーマをわかりやすくまんがで描いた人気シリーズで、20年以上にわたりこどもたちに親しまれております。今回初めて発刊される『クレジットカードのひみつ』ではクレジットカードの仕組みや使い方、そして将来像にいたるまでをわかりやすく解説しています。
なるほどねー。そうか、世の中を作るのは政治家や学者さんだけでなく、ビジネスも社会を形作っていくということなんですね。
ご利用は計画的に。
「東京タワー」で蔵書検索します。
東京だったか、タワーだったかで前に調べたような気もしますが、6件ありました。
「東京タワー」江国香織
「東京タワー(オカンとボクと、時々、オトン)」リリー・フランキー
「東京タワー物語」泉麻人
「東京スカイツリーと東京タワー『鬼門の塔』と『裏鬼門の塔』」細野透
「東京タワーが見えますか。」江上剛
「プロジェクトX挑戦者たち第Ⅱ期 東京タワー恋人たちの戦い2」
第二期、が閲覧環境によって文字化けしているかもしれませんが。
最初に、今日は何の日、東京タワーという文字列を見つけたときに、リリーフ・ランキーさんが思い浮かんだので、最後にたどり着けて満足しました。
今日はここまで。
年内は、30日まで開館予定です。お正月は6日から、開館しますので、その間に読む本、たっぷり借りていってくださいね。
鹿追町図書館では、8万冊の知恵と知識と物語がつづられた本が、あなたに手に取ってもらえる日を待っています。
気が向いたら、気軽に書棚をながめに来てくださいね(でも、図書館もいろいろ事情があるので借りてもらえると助かります)。
それでは、また。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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