おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、石川誠です。
現在、図書館で働いています。読書離れ、活字離れで本が売れなくなっている。書店が減り、図書館からも利用者が減っているということが言われます。
ボク自身は子どものころ、図書館によく通っていました。でも、大人になると、読む時間(余裕)がなくなるのと、おこづかいがちょっと増えたので、いいなと思う本は買うので、なかなか図書館に行かないということがありました。周りの人に聞いてみたら、結構そういう人が多いみたいです。
いい本を伝えていくのと、無理のない読書習慣の作り方、図書館のうまい利用方法とかも提案していくことも大事かなぁ、と思っています。
図書館に来たら、こんなにいいことがあるよ、ということを書ければいいですね。
まずは、図書館は、読書する人、時間を増やそう、ということが一つの方向性だと思うので、図書館所蔵の本を紹介していきます。
さて、「今日は何の日?」方式で、紹介する本のテーマを決めてみます。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
12月31日はこんな日です。
大晦日、大つごもり、年越し、New Year’s Eve、大祓、NHK紅白歌合戦、
武道越年けいこ(武道館)、牡鹿なまはげ(秋田)、シンデレラデー、除夜の鐘、年越し蕎麦
そばの日(毎月最終日)
「大晦日」で鹿追町図書館の蔵書検索します。一冊だけありました。
「大晦日だけでできるおせち(定番とアレンジが135品から選べます!)」太田静栄
今日一日でできるおせちの作り方の本です。これがあればまだおせちには間に合いますが、残念ながら5日まで閉館なので借りられないのであります。
昨日紹介すべきだったのでは・・・・。
年の瀬に悔いが残ってしまいました。このままでは残念な年越しになってしまうので、何かもうちょっと・・・。
田中みのるさんのメルマガを読み進めると、
【シンデレラデー】
夜の12時までに帰らなければならないシンデレラのように、1年で一番夜の時間が気になる日であることから。
とあります。
「シンデレラ」で蔵書検索。
ボクは、シンデレラという有名作品なので、12冊くらいかなと思いました。
40件ヒットしました。 すごい!
「シンデレラ(9世紀の中国から現代のディズニーまで)」アラン・ダンダス
シンデレラも各地、各時代で語りつがれていて、その変遷がまとめられている、という内容が、タイトルから窺がえます。
「ふたりのシンデレラ(ミステリー・リーグ)」鯨統一郎
シンデレラに着想を得た作品が、たくさんあるようです。続きます。
「千里眼背徳のシンデレラ 上・下」松岡圭祐
謎のタイトルです。ストーリーがさっぱり読めません。
「罠に落ちたシンデレラ」ダイアナ・ハミルトン ハーレクイン
ロマンチックな展開で有名な、ハーレクインです。
ちなみに、ハーレクイン+シンデレラはあと12冊ほどあります。
「独りぼっちのシンデレラ」
「虹色のシンデレラ」
「捨てられたシンデレラ」
「罠にかかったシンデレラ」
「シンデレラの過去」
「シンデレラの出自」
・・・などなど、作者が違ってもテーマがかぶっている感じのものもあります。
「シンデレラ」シャルル・ペロー 偕成社
これがいわゆる、「シンデレラ」の物語ですね。
この間、図書館で、童話も時代とともに変わっていっているという話になりました。意地悪な継母は、最後、鉄でできた、焼いた真っ赤な靴を履かされ、踊り狂わされたというような結末もあるとかないとか・・・。
子どもの絵本コーナーには、そんな結末のものはないですが、怖いですね・・・。
「本当は怖い・・・童話」がひと頃ブームになりましたね。
「残酷」で探してみました。
「大人のための残酷童話」倉橋由美子
「老人のための残酷童話」倉橋由美子
「封印されたグリム童話(“削除”された最も残酷でグロテスクな33話)」グリム 宝島社
ありましたね。なんだか、結局物騒な話での締めくくりとなりました。これも、文学に見え隠れする人類の業(ごう)のなせる業(わざ)なのか、単にボクがそういう性格なのか、かっこいいので前者ということで。
今年の「今日は何の日」、ここまでにいたします。新年は、もうちょっと明るい感じで始まりたいですね。
当館は、年末年始、休館となります。
お正月明けは6日から開館しますので、今日紹介した本が気になった方は、メモを取っていただけるとありがたいです。
鹿追町図書館では、8万冊の知恵と知識と物語がつづられた本が、あなたに手に取ってもらえる日を待っています。
気が向いたら、気軽に書棚をながめに来てくださいね(でも、図書館もいろいろ事情があるので借りてもらえると助かります)。
それでは、また。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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