おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、石川誠です。
現在、図書館で働いています。読書離れ、活字離れで本が売れなくなっている。書店が減り、図書館からも利用者が減っているということが言われます。
ボク自身は子どものころ、図書館によく通っていました。でも、大人になると、読む時間(余裕)がなくなるのと、おこづかいがちょっと増えたので、いいなと思う本は買うので、なかなか図書館に行かないということがありました。周りの人に聞いてみたら、結構そういう人が多いみたいです。
いい本を伝えていくのと、無理のない読書習慣の作り方、図書館のうまい利用方法とかも提案していくことも大事かなぁ、と思っています。
図書館に来たら、こんなにいいことがあるよ、ということを書ければいいですね。
まずは、図書館は、読書する人、時間を増やそう、ということが一つの方向性だと思うので、図書館所蔵の本を紹介していきます。
さて、「今日は何の日?」方式で、紹介する本のテーマを決めてみます。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
1月7日はこんな日です。
七草、七種、七種粥(七草がゆの日)、人日、爪切りの日、 千円札の日、七日正月、七草爪、健康の日、消救車の日、消防出初め式
はて?
「人日」?
聞いたことがないけど、人の日かな?
この場合、「じんじつ」と読むようです。
田中さんのメルマガを読み進めると、
※【人日】
五節句のひとつ。
古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗の日、3日を猪の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた。
そして、7日目を人の日として、犯罪者に対する刑罰は行われないことにした。
また、7種類の野菜を入れた羹を食べる習慣があり、これが日本に伝わって七草粥となった。
日本では平安時代から始められ、江戸時代より一般に定着した。
知らなかった。七草粥の大元の由来ともいえるものなんだ・・・。ひとつ賢くなった気分。
ためしに「人日」で鹿追町図書館の蔵書検索をします。あるかな。
4件ありました。
「鍵・瘋癲老人日記」谷崎潤一郎
「素浪人日和 上・下」山手樹一郎
「農人日記」秋山豊寛
上下巻なので、括りました。
谷崎さんのタイトル、読めない・・・。
学のなさを嘆きながら調べると、「ふうてん」と読むようで、なんと「フーテンの寅さん」のふうてんらしいですよ。
「フーテン」で検索すると、3作品ありました。
「フーテン」永島慎二 筑摩書房
「男はつらいよ(フーテンの寅さん25年の足跡)」広済堂出版
「今日も涙の日が落ちる(渥美清のフーテン人生論)」渥美清 展望社
男はつらいよは、きちんと見たことはないのですが、この年になってみると味わい深いのだろうな、と思いました。
今日はあっさりとここまで。
「そうだ! 渥美清さんの本、よみたかったんだ! さっそく図書館に借りに行こう!」という方に朗報です。本日、午前10時から午後6時までの開館です。お時間があればおこしくださいねー。
投稿者プロフィール
-
北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
最新の投稿
- 未分類2020.11.01【リモートや動画の時代こそ『離見の見』】
- エクスマ2020.09.25「ブログ書けない病」にかかっていました。
- 橋本亨さん2020.05.22自分のことより相手のことを先に、という考えはうまくいかない。
- ブックカバーチャレンジ2020.04.24ブックカバーチャレンジ1日目 メルニボネの皇子