今日は何の日? 1月29日(2016) 世界救らいの日とか、人口調査記念日とか

おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、石川誠です。

現在、ボクは図書館で働いています。

 

 

 

最近、図書館所蔵の本をブログで紹介しています。

というのは、面白そうな本でも、なかなか書棚から見つけられないんです。

 

あらゆるジャンルの本を収集するという使命が図書館にはあります。

 

当図書館所蔵の8万冊以上の本の中に、「これ、読んでみたかった!」「知らなかったけど、読んだら面白かったー」という、あなたにぴったりの本、必ずあるはずなのですが、なかなか巡り合えない。

(あ、すみません。正確には、映像資料等も含んで、「資料」というものが8万点以上、ということなのですが、ややこしいのでざっくり書いています)

少しでも、本との出会いのきっかけになれればいいな、とブログを書いてみています。

 

ただ、ブログを書くのに日々、ネタ切れと戦っている方も多いですよね。ボクは人のお力を借りることにしています。

 

「今日は何の日?」方式で、紹介する本のテーマを決めています。

以前から親交のある(とボクが思っている)田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

 

1月29日はこんな日です。

 

世界救らいの日、人口調査記念日、南極の日、昭和基地開設記念日、タウン情報の日

肉の日(毎月)、クレープの日(毎月)

 

ハンセン病の患者さんが、法律で強制的に隔離されていた時期があります。その「らい予防法」は平成8年まであったそうです。以前は不治の病でしたが、現在は医学の発展により薬で完治できるようになったが、まだ誤解や偏見が残っているとのことでした。一度出た情報は、インパクトが強いと間違っていたとしても、なかなか訂正が浸透しないですよね。

 

「ハンセン病」で鹿追町図書館の蔵書を検索します。

3件ありました。

 

「ハンセン病療養所(冬敏之短篇小説集)」冬敏之 壺中庵書房

「ばらの心は海をわたった(ハンセン病との長いたたかい)」岡本文良 PHP研究所

「神谷恵美子(ハンセン病と歩んだ命の道程)」大谷美和子 くもん出版

タイトルからも、読むと心が揺さぶられるであろうことが推測されます。

 

続いて、田中さんのメルマガから、引用します。

※【人口調査記念日】

1872(明治5)年、日本初の全国戸籍調査が行われた。

当時の人口は男1679万6158人、女1631万4667人で合計3311万825人だった。

 

なるほど、およそ140年前は日本の人口は3300万人ほどだったということでした。それから、ずいぶん増えましたね。これから人口が減っていくとのことで、各地でその変化への対応が問われています。

 

「人口」で蔵書検索をしてみます。

16件ありました。

 

気になるタイトルが、あれこれ出てきました。

「文明の人口史(人類と環境との衝突、一万年史)」湯浅赳男 新評論 1999年刊行

「人口減少の経済学(少子高齢化がニッポンを救う!)」原田泰 PHP研究所 2001年刊行

「人口ピラミッドがひっくり返るとき(高齢化社会の経済新ルール)」ポール・ウォレス 草思社 2001年刊行

おおよそ15年前の本ですが、逆にこの時期から人口減少はわかっていたことで、その対策が進んだかどうか確認の意味でも、今読んでみるのもありだと思います。

 

新しめのこちらも。

「日本人はどこまで減るか(人口減少社会のパラダイム・シフト)」古田隆彦 幻冬舎 2008年刊行

パラダイム・シフト・・・。モノの見方の転換だったかな。

調べてみました。

「その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することを言う。パラダイムチェンジとも言う」

つまり、こういうことでしょうか。

昔は、地球のまわりを星々が回っていると考えられていた(天動説)のが、実は地球が自転していて昼や夜が来る(地動説)、ということがわかった、というのが大きな例になりますか。

確かに、人口が増えていく時に作られた制度やシステムを、人口が減っていくのにそのままで運用していたらうまくいきませんよね。

 

「人口激減(移民は日本に必要である)」毛受敏浩 新潮社 20011年刊行

移民については、文化が違い、言語が違う方々とともに地域づくりをするということになると、相応の対応を準備しないと混乱して仲たがいすることになります。これについては、諸外国が移民受け入れをしてどうなっているか、きちんと調べてからの議論が必要ですね。

 

「人口が減り、教育レベルが落ち、仕事がなくなる日本(これから確実に起こる未来の歩き方)」山田順 PHP研究所 2014年刊行

これまた気になるタイトルです。プロの囲碁棋士がコンピューターに負ける時代です。10年したら、このブログもボクじゃなくてコンピューターが書いているかもしれません。ただでさえ、人が減る分、物も不要になり、仕事がなくなるのに加え、コンピューターに仕事を奪われる時代です。

せめて、教育レベルが落ちないよう、図書館としても手を打っていきたいところです。ささやかな一手ずつでも。

 

「夕張再生市長(課題先進地で見た『人口減少ニッポン』を生き抜くヒント)」鈴木直道 講談社 2014年刊行

夕張の、若い市長さんが日々、頑張っていらっしゃいます。東京都職員の立場を捨てて、夕張のために奮闘する姿から、ボクも自治体職員として学ばなければ。

 

 

今日はこの辺りで。

 

本日、午前10時より午後6時まで開館です。あ、金曜日なので開館延長で7時まで開いています。

お時間がありましたら、ぜひ!

 

投稿者プロフィール

石川 誠
北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。

About

北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。 物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。 こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。