おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、石川誠です。
現在、ボクは図書館で働いていて、図書館所蔵の本をブログで紹介しています。
「なんだか気になるなー」という本との出会いのきっかけになれればいいなーと、思っています。
さて、「今日は何の日?」をテーマに紹介する本を選んでいます。
以前から親交のある、田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
2月21日はこんな日です。
国際母語の日、日刊新聞創刊の日、食糧管理法公布記念日、漱石の日
漬物の日(毎月)
これは、なんというか、硬い感じの日ですね。
国際母語の日。どういうこっちゃ。
※【国際母語の日】(International Mother Language Day)
国際教育科学文化機関(ユネスコ)が1999年11月17日に制定。国際デーの一つ。
1952年、当時はパキスタンの一部だったバングラデシュで、ベンガル語を公用語として
認めるように求めるデモ隊に警官隊が発砲し、4人の死者が出た。
バングラデシュでは、独立運動の中の重要な事件の一つとしてこの日を「言語運動記念日」としていた。
デモ隊に警官隊が発砲し、4人の死者が出た。
これはいけません。文章で書くと、たった一言になってしまいますが、事件のあらましはわかりませんが、人間にとって、命はたった一つです。市民のデモに警官が発砲することがあってはなりません。
ちょうど、というのもおかしいのですが、昨日、沖縄の米軍基地建設反対運動を取材したドキュメンタリー映画を見ました。
米軍の基地建設反対運動を追っているのですが、工事車両を運転するのも、車両の前に立ちふさがる市民も、取り締まる(という言葉が適切かどうかは疑問ですが)方も日本人で、米軍はほとんど出てきません。
丸腰の市民、とくにおばあちゃんや女の子を排除する警官・海保は、デモ活動を追う視点からすると、悪者に見えなくもないのですが、そうとばかりも思えませんでした。
警官・海保の人たちも子どもや年配の人に力をふるうために厳しいトレーニングを積んでいるわけではないでしょう。無念の思いは双方にあると思います。
正直に言うと、デモ隊の方の気持ちも、警官や海上保安庁の方の気持ちも、どちらも「わかるなぁ」と思えて、自分がそこにいたら、何ができるかな、何もできないかな、と考えてしまいます。
答えは出せないかもしれないけど、「考える」ことは大事ですし、そのためには「知る」ということが大事かな、と。貴重な時間でした。
たまに真面目に考えると、とても難しいですね。ツイッターとかと違って、身分を明らかにしてこういう問題に対してものを言うのは、難しいです。
賢い人は沈黙しているのでしょうけど、愚かなので書いてしまいました。
日刊新聞の日です。明治5年、今から140年ほど前に、はじめて日刊新聞が発行された日でした。
140年ほど経って、新聞の部数は落ち込んでいるようです。
一つには、新聞がどうこうというより、他に情報が多すぎて、埋もれてしまうということがあります。
ニュースの即時性では新聞よりテレビですが、さらにネットの情報がその先を行っています。ただ、「ネットのニュースの方が早い! だから新聞はもういらない!」ということではなくて、そもそも新聞記者の取材あってのネット記事、ということも多いので、新聞が無くなるというよりは、形が変わっていくということになるのかな、と思います。
「新聞」のキーワードで鹿追町図書館の蔵書を検索します。
281件ありました。
「神戸新聞の100日(阪神大震災、地域ジャーナリズムの戦い)」神戸新聞社 プレジデント社
以前も取り上げたら、興味を持って利用者さんが借りに来てくださいました。ありがとうございます。
「夜明けの新聞の匂い」曽野綾子 新潮社
なにか文化的な予感がするタイトルです。
「記者ハンドブック(新聞用字用語集)」共同通信社 2001年刊行
新聞社と図書館にしかなさそうなタイトルですね。いえ、ご家庭にはなかなかない本だと思うので、よろしければ。
「十勝毎日新聞縮刷版」十勝毎日新聞社
スペースの関係で、オープンスペースには置けなくて収蔵専門の書庫にあります。スタッフにお声がけくださいね。
また、最近、縮刷版から電子版に移ってきています。館内の利用者さん様のパソコンから十勝毎日新聞の電子版が閲覧できますので、こちらも操作が判らない場合など、お手数ですがスタッフにお声をかけてくださるよう、お願いいたします。
「新聞に見る北海道の明治・大正(報道と論説の功罪)」佐藤忠雄 北海道新聞社 1980年刊行
マスメディアの力が今よりさらに大きい時代でした。功罪、両面あったということですね。
ということを書いていると、先日、総務大臣が「放送系のマスメディアは政権の判断で停波し得る」ということをおっしゃっていたことを、ふと思い出しました。
なんとなく、有川浩さんの小説、「図書館戦争」を思い出しました。
あと、「事実は小説より奇なり」という言葉も思い出しました。
「北の大地とともに(北海道新聞社70年史)」北海道新聞社 2013年刊行
「朝日新聞記者のネット情報活用術」平和博 朝日新聞出版 2012年刊行
「池上彰の新聞勉強術」池上彰 ダイヤモンド社 2006年刊行
それぞれ角度は違いますが、多くのことが学べそうな本たちです。
「新聞がなくなる日」歌川令三 草思社 2005年刊行
「新聞消滅大国アメリカ」鈴木伸元 幻冬舎 2010年刊行
10年ほど前の本ですが、いままでの形の新聞というものは、「携帯電話」が「ケータイ」になって、「スマホ」に変わっていったように、ある意味無くなって、ある意味進化して生き残るのかもしれません。
「社説の大研究(新聞はこんなに違う!)」産経新聞論説委員室 産経新聞ニュースサービス 2002年刊行
「日本一心を揺るがす新聞の社説(それは朝日でも毎日でも読売でもなかった)」水谷もりひと ごま書房新社 2010年刊行
同じ情報でも、各人間が違えば論調も変わりますよね。興味深いです。
「新聞のひみつ」青木萌 学研パブリッシングコミュニケーションビジネス事業室
ひとまずこれで、大枠をつかめると思います。人気の学研、「ひみつ」シリーズです。
まだまだ面白そうな本はありますが、今日はこの辺りで。
本日、日曜日は午前10時から午後6時まで開館しております。気になる本がありましたら、ご来館くださいね。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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