今日は何の本? 3月29日(2016) 作業服・マリモ・八百屋お七の日とか

おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

 

 

今日も、鹿追町図書館所蔵の本を紹介します。

「なんだか気になるなー」という本との出会いのきっかけになれればいいなーと、思っていました。

 

さて、「今日は何の日?」をテーマに紹介する本を選んでいます。

以前から親交のある、田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

3月29日はこんな日です。

 

作業服の日、マリモの日、八百屋お七の日、

肉の日(毎月)、クレープの日(毎月)

 

な、なんと、作業服の日がありました。

スーツより作業服が好きなのですが、TPOですね。

 

「作業服」がタイトルに入っている本を鹿追町図書館で探しましたが、なかったので「作業」で見つけました。

 

「披露宴司会者は見た!(『はじめての共同作業』は波瀾万丈)」石川楽子 講談社 2010年刊行

これは、興味をそそられます。結婚式の準備に忙しかったり、パートナーの方の人間関係が、ここで初めて分かったり、あいさつや余興でとんでもないことがおきたり、「ドラマ」や「事件」が起きるようです。

 

「スマホ&タブレット”二刀流”仕事術。(いつでも使える、どこでも作業が進む快適2台持ち環境の作り方)」甲斐裕樹 インプレスジャパン 2013年刊行

これも役に立ちそう。

 

 

※【マリモの日】

1952(昭和27)年、北海道阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定された。

同時に、富山湾のホタルイカ群遊海面、鹿児島県出水市のナベヅル、

高知のオナガドリ等も国の特別天然記念物に指定された。

マリモについては、阿寒湖のものほど見事な大型球形を形づくるマリモは、

世界でも類がない。

ちなみにゴムの外皮を爪楊枝で刺して皮をむく「まりも羊羹」は、

道民の間では超定番土産で、多数のメーカーから販売されている。

まりもっこりなどのキャラクターも有名。

 

マリモと言えば、阿寒湖。

阿寒湖と言えば、鶴雅の秋本クンさん。

鶴雅の秋本クンさんと言えば、根こんぶ茶。知っている人は知っている話でした。

 

まてよ、と思って

「鶴雅 秋本くん こんぶ」

でGoogle検索してみました。

 

すると、二番目に、知っている人は知っている話が。

この話、好きなんですよねー。いつでも読めるとは…。いい時代です。

この話、好きなんですよねー。いつでも読めるとは…。いい時代です。

 

便利な時代だなー。

 

これは、阿寒湖のホテル、『鶴雅』の売店が、コトバの使い方(POPの書き方)を変えただけで、年間2億円、売り上げが上がったというとんでもないお話。

お店をやっている人や、図書館で本に興味を持ってもらいたくてPOPを書く人におススメの記事です。

 

みなさん、根こんぶ茶って知っています?

 

阿寒湖のホテル、鶴雅の売店担当、若き日の秋本くんは、ある日、上司から「売店の売り上げを上げてねー。この人に相談してねー」と、藤村さんという方を紹介されます。

 

売店をうろうろする秋本くんと藤村さん。

『根こんぶ茶 630円』という売店のプライスカードを見て、藤村さんは言いました。

 

「秋本くん、根こんぶ茶ってなに?」

 

「あ、藤村さん、これね、北海道独特の健康茶なんですよ。昆布の根の部分に含まれている○○○という成分が、飲み続けると血液がサラサラになるらしいんです。それで動脈硬化や高血圧に効果があると言われているんですよ。でもね、藤村さん、これの一番の特徴は、健康茶なのにもかかわらずとってもおいしいんです。北海道産の昆布茶だから」

 

「根こんぶ茶の、その話って有名かな?」

 

「……? たぶん、あんまり知られてないと思いますよ」

 

「だったら、そのことをそのままここに書いておいておこうよ」

 

その結果は…。

http://www.ex-ma.com/blog/archives/629

 

なんだか、寓話を読んでいる感じになってきました。

語りつがれるべき名作、的な。

 

ちなみに、秋本クンさんは、大活躍を積み重ねて、今は鶴雅の部長さんです。

スゴイ!

 

あ、だんだんマリモと関係なくなってきました。

 

うちの図書館にも、マリモの本がありましたよ。

 

「マリモを守る。(若菜勇さんの研究)」千葉望 理論社 2009年刊行

大切な資源。真摯な研究者の「守る」という言葉、ずっしりきますね。

 

 

 

「八百屋お七の日」でした。よくわからないなー、と思って田中さんのメルマガを詳しく読みました。

※【八百屋お七の日】

1683(天和3)年、八百屋の養女・お七が、鈴ヶ森刑場で火刑に処された。

前年12月28日の大火で避難した寺で出会った寺小姓・生田庄之介のことが忘れられず、

火事になればまた会えると考えて3月2日の夜に放火。

火はすぐに消しとめられたが、お七は御用となった。

当時は放火の罪は火あぶりの極刑に処せられていたが、

15歳以下ならば極刑は免れることになっていた。

そこで奉行は、お七の刑を軽くする為に「おぬしは15だろう」と問うが、

その意味がわからなかったお七は正直に16歳だと答えてしまい、

極刑に処せられることとなった。

 

 

何の気なしに読んでいたら、せつなくなりました。

16歳の恋心。

人情味にあふれる奉行の救いの手。

奉行、優しいんだね…。うまくいかなくて残念…。

 

「為吉(北町奉行所ものがたり)」宇江佐真理 実業之日本社 2015年刊行

なんだか、奉行に興味を持ちました。今の裁判官はなかなかそういうわけにはいかないかもしれないけど、人情判決、書いてあるのかな。

 

 

 

今日はこの辺りで。

 

午前10時から午後6時までの開館です。気になる本がありましたら、お越しくださいねー。

投稿者プロフィール

石川 誠
北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。

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