おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。
九州で地震が続いています。
まだこれからも地震が続く可能性がある、という専門家の恐ろしいお話もあります。
今、北海道の小さな町の図書館で働くボクにできることは、本の紹介ですので、今日も引き続き、地震への備え、身を守る本を紹介します。
「親子のための地震イツモノート(キモチの防災マニュアル)」地震イツモプロジェクト ポプラ社 2011年刊行
「震災から身を守る52の方法(大地震・火災・津波に備える)」レスキューナウ アスコム 2011年刊行
「地震に『強い家』に住む(ここまでやれば安心! 防災住宅54の知恵)」船津欣弘 日本経済新聞出版社 2011年刊行
「大地震を生き抜く48の知恵(備えは万全か?)」震災対策研究会 2013年刊行
「家族で学ぶ地震防災はじめの一歩」大木聖子 東京堂出版 2014年刊行
いつも、「今日は何の日?」をテーマに紹介する本を選んでいます。
以前から親交のある、田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
4月23日はこんな日です。
シジミの日、消防車の日、サン・ジョルディの日、世界本の日、世界図書・著作権デー、
こども読書の日、地ビールの日、国際マルコーニデー、慶應義塾大学創立記念日、よい夫妻の日
ふみの日(毎月)、国産小ねぎ消費拡大の日(毎月)、乳酸菌の日(毎月)
今日も田中みのるさんに教わりました。
※【サン・ジョルディの日、世界本の日】
日本書店組合連合会、日本カタロニア友好親善協会等が1986(昭和61)年に制定。
スペインの北東部、カタロニア地方に古くから伝わるロマンティックな勇者
伝説に端を発する記念日。この日、守護聖人サン・ジョルディを祭り、女性は男性に本を、
男性は女性に赤いバラを一輪贈る風習がある。
この日は「ドン・キホーテ」の作者セルバンテスの命日でもあるため、
スペインでは「本の日」とされている。
日本でもこの風習を定着させようと制定された。
女性にバラを贈ったこと、ありますか?
ボクはないです。
バラを贈るって、なかなかキザなイメージがありますが、それがいいのかもね…。
※【世界図書・著作権デー】(World Book and Copyright Day)
国際デーの一つ。
なんでもありますね。
※【こども読書の日】
2001(平成13)年12月に制定。文部科学省が実施。
もともとは5月1日~14日(こどもの日を含む2週間)でしたが、
2000年の「子ども読書年」を機に、
現在の4月23日~5月12日の約3週間に期間を延長。
こどもの読書活動についての関心と理解を深め、こどもが積極的に
読書活動を行う意慾を高めることを目的としている。
【関連】
こどもの読書週間 4月23日~5月12日
こどもの本の日 毎月第4土曜日
文科省が制定しています。
「赤木かん子<Book>術 子どもの本がいちばん!」赤木かん子 晶文社 1987年刊行
読書について調べると、必ず行きあたる赤木かん子さん。
これも読んでみようかな。
最近、うちの司書さんがおススメしている本や、返却本が気になって絵本や児童書を読んだりするのですが、実は大人にもおススメです。
なぜ、大人にも、児童書や絵本がおススメなのか?
3つの理由があります。
一つめには、書いた人がどうしても伝えたい大切なテーマを扱っていて、とくに子どもに伝えたいことは、これから長い人生を生きていくためにとても大事なことがメッセージとして詰まっています。
それを大人になってから読むと、いつしか忘れてしまっていた大切なことを、思い出させてくれます。
二つめの理由は、齢を重ねると行間が読めるようになるからです。
こどものころに読んだ話でも、そのときより、深く心に入ってきます。
動物の話、戦争の話、災害の話、自分の経験や知識と重ねて、泣いてしまいます。
こどものころには気がつかなかった、人の配慮や愛に気づきます。
ボクの師の藤村さんに、江戸時代の能の作家、世阿弥の残した「花は観手に咲く」という言葉を教わりました。若いころには咲いているのに気がつかなかった花、見えるようになりました。年をとると涙腺が弱くなる、というのもこれです。
三つめ、最後の理由は、文字数が少なく抑えられていて、忙しくてもすぐに読めて、内容もギリギリまでそぎ落として頭に入りやすいからです。
「忙しくて、本を読むひまがないんだよなー」という方も、絵本はものの数分。児童書は15分~20分もあれば、心揺さぶる作品を味わえます。
映画は二時間、長編マンガで巻数の多いものはもっと時間がかかります。スマホをさわっていたら、20分なんてすぐですよね。
忙しい方にこそ、読書がおススメです。
あれ、子ども読書の日なのに、大人の読書の話になりましたね。
ボクが子どもの頃に一番面白いと思って、読書が好きになった一冊は、「巌窟王」でした。
主人公のエドモン・ダンテスは貴族でしたが、あるとき騙されて、財産や地位をすべて取り上げられ、無実の罪を着せられ、脱出不能の牢獄に閉じ込められてしまいます。
絶望の状況ですが、その牢獄の中から、知恵とあきらめない心で、生還し、自分を騙したものたちへ復讐をするという物語です。
小学校高学年のときに読んだのですが、「こんなことになったら、自分ならあきらめてしまうな」という状況から逆転していくダンテスのたくましさに惹きつけられて、あっという間に読み終わりました。
面白すぎて、ボクの人格形成に大きな影響を与えていたことを、勉強仲間に指摘されて、大きな衝撃を受けたのですが。
今日はこの辺りで。
午前10時から午後6時まで開館しています。気になった本、探しに来てねー。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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