おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。
突然起こる、災害、起きてほしくないけど、忘れたころに思いもよらないところで起きてしまう地震への備え、身を守る本を紹介しています。
「親子のための地震イツモノート(キモチの防災マニュアル)」地震イツモプロジェクト ポプラ社 2011年刊行
「震災から身を守る52の方法(大地震・火災・津波に備える)」レスキューナウ アスコム 2011年刊行
「地震に『強い家』に住む(ここまでやれば安心! 防災住宅54の知恵)」船津欣弘 日本経済新聞出版社 2011年刊行
「大地震を生き抜く48の知恵(備えは万全か?)」震災対策研究会 2013年刊行
「家族で学ぶ地震防災はじめの一歩」大木聖子 東京堂出版 2014年刊行
いつも、「今日は何の日?」をテーマに紹介する本を選んでいます。
以前から親交のある、田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
5月27日はこんな日です。
百人一首の日、海軍記念日、小松菜の日
※【百人一首の日】
1235(文暦2)年、藤原定家によって小倉百人一首が完成された。
藤原定家の「明月記」の文暦2年5月27日の項に、定家が親友の宇都宮入道蓮生(頼綱)
の求めに応じて書写した和歌百首が嵯峨の小倉山荘(嵯峨中院山荘)の障子に
貼られたとの記述があり、この記事が小倉百人一首の初出ではないかと考えられている。
最近、マンガや映画のヒットで、人気の百人一首。
800年前からあるのですね。伝統を大事にする日本人、さすが。
と言いたいところですが、800年も受け継がれてきたのは「文化性」だけでなく、「遊び」と「競技性制」を結びつけたからなのでは、と思います。なにか、ボク、賢そうなことを言っていますね。
どんなに立派なものも、楽しくなければ選ばれない。楽しければ、人が集まり、続いていく。
そこから、最初は遊びでも、その中から興味を持って句の意味や歌人の勉強をしたりして、詳しくなっていく方も少なくないです。
楽しくて芯のあるものは残っていく。
藤原定家が映画になったりマンガになったりと今の百人一首の隆盛を想像していたかはわからないですが、これからも受け継がれていくことでしょう。
文化も、わかりやすく切り口を変えて意外な形で紹介することが大事ですね。図書館も、小説で始まった図書館での戦争が、マンガや映画になっていて、話題になりますしね。
「百人一首殺人事件」山村美紗 光文社
大変なことが起こってしまいました。
「俺の方が早かった!」
「なんだと―! いや、オレが先に触れた!」
「うるせー! コノヤロー!」
(グサッ!)
「ギャーッ!」
「た、たいへんだー!」
なんて、単純な話は山村先生書かないですよね。
「一冊でわかる百人一首(100人の歌人の生涯と名作の鑑賞ポイントがわかる)」吉海直人 成美堂出版
興味を持ったジャンルの物は、深く入っていけますよね。
「まんが百人一首事典」学研
最初の入り口は、まんがでもいいですよね。
それで、自分に合わなかったら別のものを探しましょう。
「本別百人一首」本別公民館短歌会 1989年刊行
十勝の仲間の本別町の短歌会さん、大きな足跡がここ鹿追にも残っていました。すごい。
※【海軍記念日】
1905(明治38)年、日本海で東郷平八郎が率いる日本艦隊が、ロシアのバルチック艦隊に対して大勝利を収めた日本海海戦に因んで、戦前は記念日になっていた。
後に「東郷ターン」と呼ばれる丁字型陣形をとり、敵艦に対して一斉射撃をして大勝利を収めた。
「日本海軍史」外山三郎 教育社 1980年刊行
「日本海軍史」海軍歴史保存会 1995年刊行 1~11巻まであります。
これは、読み応えあります。
「海上自衛隊の極旨カレー・レシピのひみつ(今日はカレーだ!)」PHP研究所 2015年刊行
海軍と海自は別のものなのですが、「海上自衛隊のカレーはおいしい」というがあったな、と思ったら、まさにそういう本がありました。
海上での航海では隊員の曜日感覚がなくなるので、金曜の食事はカレーと決めることで「ああ、今日は金曜日だったな」と思いだすということなのでした。
※【小松菜の日】
大阪府堺市の小松菜を専作している有限会社しものファームが制定した日。
小松菜はカルシウムがほうれん草の5倍も含まれ、
ビタミンも豊富など栄養面の評価の高い野菜として知られている。
記念日は小松菜の消費拡大を目的に制定されたもので、
5と27で「小松菜」と読む語呂合わせが、その日付となった。
「小松左京のSFセミナー」小松左京 集英社 1982年刊行
小松と言えば、この方でした。「日本沈没」も、もちろんありますよ。
今日はこの辺りで。
鹿追町図書館、本日は午前10時から午後6時に加え、金曜日なので一時間延長。午後7時までの開館です。気になる本がありましたら、お越しくださいねー。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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