おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、石川誠です。
9月1日に人事異動があり、図書館係に配属されました。これまでは、花や畜産の担当経験がありますが、また違ったジャンルの職場となります。町のため、町の人の役立てるように仕事を覚えていきたいと思います。
図書館は、読書する人、時間を増やそう、ということが一つの方向性だと思うので、図書館所蔵の本を紹介していきます。こないだ思いついた「今日は何の日?」方式で、今日のテーマを決めてみます。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
9月16日は、こんな日です。
国際オゾン層保護デー、競馬の日、日本中央競馬会発足記念日、マッチの日、ハイビジョンの日、
・・・うーん、このキーワードが書名に入っている本、あるかなぁ。
あ、マッチはあの絵本があるかな。
まずは、「オゾン」から・・・。
蔵書検索・・・。
あ、予想外に2冊ありました!
「オゾンホール (南極から眺めた地球の大気環境)」
「上空のオゾン層がこわれると,なぜがんがふえるのですか」
やはり、環境問題がテーマになりますね。
続いて、「競馬」で蔵書検索。
あ、6冊ある。
「競馬無宿」(叢書名競馬ノンフィクション)
これはまた、昭和の香りのタイトルです。1979年の刊行。破戒的なお話を想像しました。
「競馬学への招待」
競馬学、という響き、実に新鮮です。確かに、馬券には興味がないけど、馬が好きだから競馬が好き、という方もいる。そういうことかな。
「競馬の快楽」
これは、何かギャンブル的なものにはまってそうな予感。あまり浸ってもまずいのかも。
「ヨーロッパ夢の競馬場(ぜーんぶ馬の話!)」
このサブタイトル、ちょっと興味を惹かれます。このつけ方、参考にさせてもらいます。
「輓馬(ばんえい競馬写真集)」北海道新聞社 刊行
ばんば、と読みます。
開拓から歴史の浅い北海道は、馬や牛とともに原生林を切り開き、畑にして糧を得た記憶をまだまだ色濃く持っています。自動車やトラクターのない時代、馬に大木を曳かせ、土をおこし、荷物や人を運ぶ。開拓の歴史は、まさに彼らとともに大自然と相対してきた時間そのものです。
トラクターやダンプのない時代、原生林を畑にして切り開いていった先人の苦労や精神力、とても現代人には真似できないものがあります。僕らが十勝平野で農業の恩恵に預かれるのも、苦しい開拓の時代があったからです。これは本当に感謝です。
さて、最初に触れたので、
「マッチ」を蔵書検索。
「マッチ売りの少女」が9冊も出てきました。
すべてアンデルセンの作なのですが、出版社が違う。もしかして、結末が違うものもあるのかな。
今のちびっ子は、「マッチ」が何か、そもそもわからないのかもしれません。
「マッチ箱の人生」
これは、タイトルより作者に惹かれました。阿刀田高さんの作品です。僕の家の本棚にも何冊か著書がある、好きな作家さんです。久々に読んでみようかな。
鹿追町図書館は、8万冊の知恵と知識と9冊のマッチ売りの少女があなたをお待ちしています。気が向いたら、気軽に書棚をながめに来てくださいね。本を読まなくても結構面白いですよ(でも、図書館もいろいろ事情があるので借りてもらえると助かりすます)。
それでは、また。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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