おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。
「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介する2016年夏。
田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。
8月16日はこんな日です。
女子大生の日、電子コミックの日
※【女子大生の日】
1913年(大正2年)、東北帝国大学が日本で初めて、女性に門戸を開放した。
これによって黒田チカ、牧田ラク、丹下ウメの3人がこの日に合格した。数学科1人、化学科2人。
「手のひらから広がる未来(ヘレン・ケラーになった女子大生)」荒美有紀 朝日新聞出版 2015年刊行
大学生活を送っていたのに、病気で聴覚・視覚を失ってしまいます。それでも前向きに新たなチャレンジをされています。
耳がきこえず目も見えない境遇で、点字をおぼえて協力者とともに一冊の本にまとめ上げる…。このことはかわいそうとかすごいとか一言では語れないので、ぜひ読んでもらいたいです。
※【電子コミックの日】
電子コミックの日でした。
最近はキン肉マンの最新作が、毎週インターネットで読めます。最新話は無料です。
でもそれだけだと作者のゆでたまごさんがただ働きになってしまうので、お近くの書店やコンビニなどでコミックスをどうぞ。
36巻で王位争奪篇が完結して、そのあと37巻が短編集。
そして新たな敵と戦う新シリーズが38巻から始まっています。面白いです。
「これ1冊で完全理解電子書籍(端末・サービスの運び方から使い方、楽しみ方まで)」西田宗千佳 日経BP 2013年刊行
コミックに関わらず、本が電子端末で読める時代がやってきています。
ボクの子どもの頃(30年くらい前)、ドラえもんが出していそうな道具が実現しています。そんな夢の道具は未来デパートでなくて、携帯ショップや家電屋さんで買えちゃいます。
凄い時代ですね。
「電子書籍元年(iPad&キンドルで本と出版業界は激変するか?)」田代真人 インプレスジャパン 2010年刊行
印刷や流通部門を飛び越して、著者からキンドルへデータを送信。それを読者がダウンロード、という風になってしまえば、業界も変わらざるを得ないです。
「図書館と電子書籍(ハイブリッド図書館へ)」山崎博樹 教育出版センター
そんな世の中ですから、図書館も未来を考えていかなければなりません。電子書籍は便利ですが、紙の本はこれから無くなっていくメディアなのか、それとも特性を活かして生き残っていくのか…。
全世界の人が電子端末を持って本のデータが全部そこから取り出せるようになったら…。もうそこまで来てますね。
うーむ。どうしましょう。あと30年経ったら、どんな世の中になるか。
そのとき、ボクは生きていれば72歳。
逆に今から72年さかのぼると、昭和19年くらいですから戦争中ですね。その当時、現在のテクノロジーが予測できたかというと、やっぱりスマートフォンの機能はSFの未来世界レベルです。もしそのころスマートフォンが使えたら…。
個人が全世界へ生中継や情報発信して、太平洋戦争と同じにはならない気がします。
なるほど、小説はこんな発想から生まれるのかもしれないなぁ、と思いました。
今日はこの辺りで。
鹿追町図書館、本日は午前10時から午後6時まで開館です。紙の本がいっぱいあります。
投稿者プロフィール
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北海道鹿追町の図書館で働いています。心に残っている本は、一冊というのはとても難しいのですが、小学校高学年で読んだ「がんくつ王」です。
物語を心に宿すことのできる、読書の魅力を伝えていきたいです。
こちらのブログは、個人の意見を書き連ねています。
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