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読書と積読書

読書が趣味である。

本は自分の知らなかったことを知ることができる。それが面白い。

本屋さんに行くと、自分の知らないことばかりがあり、それを知りたくなってたくさんの本を買って帰る。

ただ、読むよりも買う方が早くなり、読み終わる前に次の本を買ってしまう。

部屋には読んでない本が積み上がる。これがいわゆる、積読書(つんどくしょ)と言われる状態である。

それが悪いことだと思っていた。

 

でも、「好きなことをやったらいいよ」「考える人、ロダンの積読書なんて面白いと思うよ。積読書を投稿してみたら?」という、ボクの師匠のアドバイスを思い出した。

いや、忘れていたわけではない。

積読書が恥ずかしかったのだ。せっかく買ったのに、読まないのはムダで、役に立たないことにお金を使っているのはダメなことだと。

でも、「好きなことやったらいいよ」というアドバイスがつながった。

先輩の、「恥をかいてもええねん!」という言葉も脳裏をよぎる。

「とにかくやってみよう! ダメならやめればいいんだから」

そうだよなぁ。

こんなことをグルグル考えている間に、本を読めば相当読み進むのだが…。

考えるのが面白いから、それはそれでいいのかな。いいことにしよう。

いままで、趣味はと聞かれて、読書という答えをしていた。

確かに読書は好きなのだが、最近あまりしていない。だから、答えるときに「なんか違うんだけどな…と思っていた。

とうとう、気がついた。今の趣味は読書ではなく、積読書なのではないか。

 

「読まなくてはいけない」

「本棚に片づけなくてはいけない」

というのはやめて。

テーブルやデスクに積みあがる本は、なんとなく、罪悪感もあったし、読書もその他のことも停滞させている。

ので。

積読書専用のスペースを用意しよう。ここに収まりきらなければ片づけるということにする。

なんだかとても楽しい気分になった。いつまで楽しいか分からないけど、ダメならやめればいいんだから、とにかくやってみよう。

 

本屋さんで面白そうな本を見つけた喜び。

それを買って帰る嬉しさ。

でも、読んでいない。そのことに自分を責める気持ちがあったけど、読書が趣味なら読まないのはダメだけど、積読書が趣味なら読まないこともOK。もちろん読んでもいいし。

 

よくわかんないけど、そういう風に整理したらなぜだかワクワクしてきた。

 

「ワクワクすることをやろう!」という師匠たちの言葉を思い出した。

ここにきてようやく、見つかった気がする。

資本論で有名なカール・マルクスは、「労働者は労働を売っているのではなく労働力、つまり労働する可能性を売っているのだ」

と言っていた気がする。

ボクも、本を買っているのではなく、本を読む可能性を買っているのだ。

いつ読んでもいいし、読まなくてもいい。

 

こんな言葉も思い出した。確か、片づけ術の本にこう書いてあった。

「買ったのに使っていないものでも、買ってワクワクした時点であなたにとって貴重な役割をすでに果たしているのです」

だから、もったいないと思わず、罪悪感を持たずに使わないものはありがとう、と思って捨てて片づけてよいのです。と続いたような記憶がある。

ボクは積読書が趣味なので、この理論の都合のいいところをもらうことにする。

ワクワクして積んでおく。

本を読んで役に立てようと思うと、役に立てなければいけないと思い、趣味のはずの読書ができないことでちょっと自分を責めていたのかもしれない。

でも、積読書が趣味なら、積むことで満足なのだ。

 

そうか、あのときの師匠の言葉はこのことを言っていたんだ。

師匠の言葉を理解するのに、2年と5カ月ほどかかった。

 

でも、エクスマをこれから学ぶ人達には、別にわかんなくてもいいから、とにかくやってみることをおススメします。

この文章をワードで下書きするのに、【積読書解消のため】とつけたが、別に解消しないでむしろどんどんやってみようという結論に至りました。

めでたしめでたし。

エクスマセミナー札幌【SNSを活用して選ばれる独自の価値を作ろう】(2017.6.29)はスゴかった。

エクスマセミナーに参加しました。

早速ですが、図書館はピンチでした。

オックスフォード大学の研究によると、これからの多くの仕事は機械が代行するようになっていきます。

図書館員の仕事も例外ではありませんでした。

あのAmazonの倉庫の一部では、すでに全自動化が進んでいて、巨大な倉庫をロボットが行き交って注文の品物をそろえているそうです。

そんなことから考えると、図書館の蔵書も多くはバーコードが貼ってあり、本を運ぶのはいずれ機械の仕事となるのかもしれません。

しかし、しかし、図書館の使われ方はそれ以前からインターネットの環境の変化が起きてから、変わりつつあります。

今、何かわからないことがあって、それを調べるにはパソコンやスマホで検索をすれば、大抵のことは画面に出てきますよね。

「なにかを調べよう」と思った時に、「図書館に行く」という人は年々、どんどん減っていて、スマートフォンの普及率が上がっていくことから、これからも減り続けるのは間違いないでしょう。

図書館が物を調べるだけのところ、本が借りられるだけのところだったら、インターネットがあればいらなくなってしまいます。

 

読書という文化の価値をいかに後世に伝えていけるかが、図書館の存在意義になるような気がします。

 

インターネットは便利ですが、その情報は誰が提供しているのかということに注意しないといけません。

匿名掲示板に「牛丼屋さんでは目の前のケースのサラダは食べ放題だよ」という書き込みがあったからと言って、信じ込んで食べまくって、実は無料ではなく困ったことになったというようなやりとりがありました。

このエピソード自体、真偽は不明ですがその情報は「本当かどうか?」ということを考える必要性を伝えてくれます。

ただ、検索の時代も変わりつつあり、匿名の情報より、特定の個人の発信を受け取ることも多くなりました。Facebookの投稿はほとんどそうですね。

友人や知人の投稿で「面白かったー」という本や映画には、興味を持ちやすいですよね。

また、今はグーグルの検索すらしないで、直接商品名をAmazonのサイトで入力することも増えたそうです。

言われてみて、自分も確かにそういう行動になってるなー、と気がつきました。

「本を読みたいなー」と思った時に図書館を思い出してもらうのは難しい時代になっています。むむむ。

 

ネットの発展だけでなく、AIの進化も我々の仕事に影響を与えています。

無くなっていくのは計算やリストのチェックで済んだり、ルールの決まっている仕事だそうです。

「ロジカルシンキングはAIの得意技だから、直感や慣性を大事にしよう」というお話がありました。

 

このブログもなんか小難しく論理を重ねているような気がしてきたので、方向転換します。

 

「セミナー中にどんどん♯エクスマセミナーでツイートしてね」と言われて、直感でその場で書いたツイッターをアップしてみます。

 

司会のハッピー、あらためて見るとド派手です。テーマも方向性が大事で、一字一句正確に伝えないとダメなんて考えていません。それでええねん。

 

タイトルは聞いたことがあるけど観たことがなかったブレードランナー。藤村先生が実に魅力的に紹介してくれました。

ボクもこういう風に本を紹介できるようになりたいな。

 

7月中旬に発売が予定されている藤村先生の新しい本、有名な作家さん達をおさえて部門ランキング一位、本の総合ランキングでも8位に。

SNSをうまく使えばこんなことがおきます。

SNSで宣伝をしているからではなく、信頼されていたり、興味を持たれているからですね。

 

手紙やDMで培った、お客さんに信頼される方法をSNSで発揮してホワイトボードにキュキュッと書いた完成予想図だけで二日間で460セット、920万円を販売する短パン社長のお話。

SNSが可能にしたのですが、短パン社長が信頼されているのは、相手を思う気持ちをしっかり毎日伝えているから。

だから、お客さんが「短パン社長から」買いたくなるのです。

 

エクスマセミナーでは、ゲスト講師が登場します。今回はなんと豪華に北海道で活躍する女性が三人も。それぞれの仕事やプライベートでの気づきを教えてくれます。

篠木さんは、堅い職場にいたためにやりたいことができず、フリーになったけど、自分のやりたいことをやってもお客さんは来なかった。それがお客さんのためにとはどういうことか考えるきっかけになったということを話してくれました。身につまされました。

 

 

読み返したら菅野さんをディスってる感がありました。ごめんなさい。

 

マジメ過ぎて頑張りすぎる菅野さん。

藤村先生の言う、「好きなことをやろう、そうすれば自分だけの力が身につく」ということで、頑張り方を変えた菅野さん。

お話を聞くうち、ボクも藤村先生の「好きなことをやるといいよ」という言葉の意味をなんとなく理解しました。

【無理して頑張ったって、たいして成果は出ないんだ。でても、ずっと続くわけじゃない。そうじゃなくて、自分の好きなことに触れるチカラを使うんだ。でも、最初はその力の出し方がわからないから、とにかく好きなコトをやるといい】

そういうことかな、と受け取りました。

 

そして、三人目のゲストの登場です。

ツイートはまた失礼なことを書いていますが…。

 

かつての口癖は「命削ってブログ書け!」

頑張って仕事して、責任を持ち、借金も背負って体を壊して、いざ自分が会社にいなくても会社はまわる現実にむなしくなったと話してくれた白藤沙織さん。

ブログをやらせようとしていたときは遠ざかっていた相手が、白藤さんが楽しそうに書き始めたら「私も書きたい!」と言ってくれたエピソード、現代の北風と太陽ですね。

藤村先生の話だけだとただだ圧倒されて終わるところですが、ゲストのお話は現場での紆余曲折を「そんなことまでぶっちゃけていいの!?」というところまで語ってくれるので自分に近く感じます。

 

 

さすがホームページ作りの専門家の白藤さん。

うちのページもお願い…したいところですが予算がないので自分でやらないとね…。

 

三人のゲスト講師の話の後は、藤村先生の再登場。

 

美容師の勝村さんのエピソード。

藤村さんのところへチラシの相談に来た勝村さん。

「サッカー好きなんだろ? サッカーのことを言えばいいじゃん」

の一言に、「仕事でそんなことしていいのかな…」と思いつつ素直に行動したかっちゃん。

 

美容師 → サッカー好きの美容師 → サッカー馬鹿 → 日本一のサッカー馬鹿 → ただの馬鹿 → サッカージャーナリスト

と、自分の好きなことが職業になったスゴイ人です(一部失礼な表現がありますが、本人から聞いたので大丈夫です)。

 

 

写真を撮ってツイートして…、を繰り返しているとスマホの電池が無くなって、こんな感じでまとめました。まとめ過ぎかも。

 

その後の懇親会は、いろいろな人たちに会えたけど、東京でお世話になったクルゼとWifiに会えて嬉しかった!

クルゼは特別にファッションチェックもしてくれました。シャツの裾は外に出すのが東京で流行っているそうです。とても勉強になりました。

懇親会での集合写真。後ろの方は誰が誰やら…というくらい大勢写っています。ボクもどこかにいると思います。

 

とても学びの多かったエクスマセミナー札幌2017。学んだだけで終わらないように、まずはブログにツイートを貼るという技をやっとおぼえたので使ってみました。

体験を売るとは、どういうことなのか。北海道エクスマOB会にて(2017.6.17比布町)

藤村正宏氏の主宰する、エクスマ塾やエクスマセミナーにて、「価値を伝える」ということを勉強している。

北海道エクスマOB会に参加した。

比布町で行われている月に一度の講座の前に、先生がいらっしゃるならと北海道の塾生が同窓会的に企画してくれたものである。ありがたい機会。

先生たちが釧路の話で盛り上がるかたわら、食事に興じるノムリエ(本文の内容とはあまり関係ありません)。

 

先生の講演を聞き、卒業生同士の自己紹介がひとしきり終わって交流会でトークショーが行われた。そこで司会のヴィーノ(芸名。日本人である)からみんなと確認し合いたいと問いかけがあった。

 

エクスマで言う、【モノを売るな体験を売れ】とはどういうことか、みんなわかっているだろうか。

ということについてだった。

 

【体験を売る】とは体験商品とは違う。

そば打ち体験や農業体験は、エクスマの【体験を売る】ということではない。

 

 

実は、3月に東京でも63期の卒業生で同窓会をおこなって、先生から問われていた。

そのときは、「これが言えなかったら塾生って言えないぞ」とのお言葉つきなので、震えあがって常に考えていたが…。

 

世の中に商品・モノはあふれている。

他に代わりの利く【モノ】を売っていても他の人が値段を下げたらそちらが売れていく。そこに対抗して値段を下げても、きちんと利益が出なければ続けていけない。価格競争をしてはいけない。そのために、モノをモノとして売っていてはいけない。

お客さんがそのモノを買うとどうなるのか。

 

例えば、布団がほしい人は、布団がほしいわけではない。

すでに禅問答のようだが、そうではない。いや、そうかも。それは置いておいて…。

 

布団を探している人は、心地よく眠り一日の疲れを取って次の日すっきり目覚めてまた仕事や遊びにエネルギーを発揮したいのだ。

 

ノートにメモって必死に食らいついてみたが、なかなかズバッと答えが出てこない。

考えるのも好きだけど、メモるのも好きです。ちなみにノートの左側に聞いたことを、右側にその話から思いついたこと書きます。中身が濃い話だと記録で精いっぱいで右側はほとんど真っ白です。

 

いきなり自分のことについて考えると迷宮入りするので、仲間の商売で考えてみた。

 

モノを売る=

お客さんによく切れる包丁を買ってもらう。

 

コトを売る=

お客さんが家でストレスなく、また、おいしく料理ができるようになる。

 

体験を売る=

見事に研いだ包丁は、野菜の味さえ変えておいしくなる。野菜の嫌いだった子どもがよく食べるようになって、朝ごはんをきちんと取り、学校でも昼まで元気。健康で成績もよくなった。

お父さんも料理がおいしいので早く帰ってきてみんなで夕飯をとれるようになる。

お母さんも、料理がしやすくなり、イライラしないので家族が仲良くなった。

……ということだろうか?

 

 

企業側・店側が主語になるのか、そうではなく、お客さんの方が主語にならないといけない。売らんがための理屈付けではなく、提供されるお客さんの方から見て、どうであるか。

 

とすると、自分の仕事で考えると…。

 

図書館で本を借りるということは、お客さんに何をもたらすのか。

 

本を借りられる→モノの提供

本を読んだらそのジャンルに詳しくなって、成績や業績が上がる→コトの提供

本とは、先人の経験や知識を集積しているもの。経験や知識や考え方を受け継ぐということは、ゼロからでなく、先人の到達点から出発できる。その分早く、今までのゴールに到着できるし、さらにそこから積み上げていけるということである→体験の提供

 

合っているだろうか…。

そもそも、本ならばテレビや布団以上に、本屋さんにもAmazonなどネット書店にも別の図書館にもまったく同じものがある。

モノで独自化はしがたいのである。

 

読書によって得られる体験…。図書館職員こそわかっていなければならないが、まだまだ整理できていない。

そうであれば、翻って自分が読書で何を得たのか。

難しいな…。

 

あ、ここで【難しい】と思うと答えが出ない。

カンタン、カンタンとつぶやこう。

カンタン、カンタン。明日のボクが考えてくれるさ。

母親大会記念日・むち打ち治療・緑内障を考える日でした。6月7日(2017)

おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

 

さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。

 

田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

6月7日はこんな日です。

 

母親大会記念日、(旧)計量記念日、むち打ち治療の日、緑内障を考える日

 

母親大会記念日でした。

昭和30年に東京で第1回母親大会が開かれました。

前年のビキニ環礁での水爆実験が行われたことで、日本婦人団体連合会が原水爆禁止運動をおこしました。

「ふるさとはポイズンの島(ビキニ被ばくとロンゲラップの人びと)」島田興生 旬報社 2012年刊行

美しい自然と目に見えない放射能による被ばく。

日本も福島の事故を受けて、原発の安全性について今一度みんなで知り、扱い方を考えてみる必要があるのではないでしょうか。

 

むち打ちをきちんと治療してほしい、そんな願いからむち打ち治療の日でした。

「そのしつこい痛みも、必ず消える(むち打ち症119番)」横山桂子 現代書林 2010年刊行

お困りの方はぜひ。

 

緑内障を考える日でした。

「目の病気がよくわかる本(緑内障・白内障・加齢黄斑変性と網膜の病気)」大鹿哲郎 講談社 2016年刊行

目の病気でよく聞くものがテーマです。こちらもお困りの方はぜひ。

 

 

今日はこの辺りで。

それでは。

お稽古ごと・恐怖・ほんわかの日でした。6月6日(2017)

おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

 

さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。

 

田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

6月6日はこんな日です。

 

おけいこの日、いけばなの日、邦楽の日、楽器の日、飲み水の日、コックさんの日、ヨーヨーの日、かえるの日、兄の日、補聴器の日、恐怖の日、ほんわかの日、家族だんらんの日、ひつじの日、人事労務の日、ロムの日、ワイパーの日、ローカロリーな食生活の日、梅の日、ログ活の日

 

なんだか盛りだくさんの日ですね。

おけいこ・生け花の日というのは、6歳の6月6日に芸事を始めると上達するとのいわれがあるそうです。

 

「大人のためのお稽古ごと入門」杉山由美子 岩波書店 2007年刊行

稽古にいかに臨むのか、そんな心がまえを取材されています。

 

 

恐怖の日でした。

666が獣の数字として不吉とされることからのようです。

 

「恐怖の海東尋坊」西村京太郎 文藝春秋 1995年刊行

西村先生、おはようございます。

 

「恐怖同盟」阿刀田高 新潮社 1991年刊行

昔読んだ記憶があるのですが、内容が思い出せません…。もう一度読んでみようかな。

 

「日本怪奇ゾーン(きょう出会うかもしれない恐怖現象)」中岡俊哉 永岡書店 1986年刊行

出会いたくはないけど、読みたくなる本です。

 

 

ほんわか・家族団らんの日でした。

「ぽっかぽか」深見じゅん 集英社 1997年刊行

ボクの好きな漫画がありました。なにげない幸せを大切にしています。こんな家庭にあこがれます。

 

今日はこの辺りで。

それでは~。

侵略による罪のない幼児犠牲者の国際デー・虫の日でした。6月4日(2017)

こんにちは。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

 

さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。

 

田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

6月4日はこんな日です。

 

侵略による罪のない幼児犠牲者の国際デー(International Day of Innocent Victims of Aggresion)、虫の日、ムシの日、土地改良制度記念日、ローメンの日、虫歯予防デー、蒸し料理の日、蒸しパンの日

 

侵略による罪のない幼児犠牲者の国際デーでした。

侵略自体がいけないことですが、それにより、弱いものが犠牲になります。

国同士の争いや政治に何の責任もない幼児が犠牲になるのはとても悲しいことです。

「三つの願い パレスチナとイスラエルの子どもたち」デボラ・エリス さ・え・ら書房 2006年刊行

第二次大戦中に迫害を受けたユダヤ人は、自分たちを守るための国家が必要だと考えてイスラエルという国を作りました。しかし、その土地パレスチナは三つの宗教の聖地でした。争いは止まず、多くの人びと、老若男女が犠牲になっています。

そこでで暮らす子どもたちの日常が語られています。平和な日本で暮らすボクにはとんでもない非日常で、ショックを受けました。

パレスチナ兵とイスラエル兵がお互いに争うだけでなく、市民も犠牲になり、学校が封鎖されたり町が爆破されたりしています。家ごと家族を失った子。自分も傷つき車いす生活になってしまった子。銃を持った兵士の尋問におびえる子…。

イスラエル人のメラブさん(取材時13歳)は、「パレスチナ人は敵。イスラエルの兵士が守ってくれる。パレスチナの子どもなんて一人も知らない」と話します。隣町のお祭りを楽しみにしている女の子です。

パレスチナ人のマルヤムさん(取材時11歳)は「自分たちを苦しめるイスラエルの兵士を殺したいほど憎んでいるけど武器がないからできない」と言います。美女と野獣のお話が好きな、女の子です。

著者は取材の中で子どもたちに三つの願いを聞いているのですが、「医者になりたい」「

平和が訪れることを願いますが、自分や家族の命や生活が奪われたり、脅かされている状況が複雑に絡んで、罪のない子どもたちがお互いを敵同士であると認識しています。この連鎖が断ち切られればよいのですが…。

 

 

うってかわって、虫の日でした。

「昆虫たちの世渡り術」海野和男 河出書房新社 2016年刊行

昆虫も生き抜くために進化してきました。エサをうまく獲れるように、エサとして捕えられないように。

 

「花と野菜の病害虫対策」ブティック社 2012年刊行

しかし人間にとって困る虫は、やっつけられてしまうのでありました…。

無情であります。

 

「虫の虫」養老孟司 広済堂出版

こちらは「バカの壁」でもおなじみ、養老孟司さんです。気になるタイトルのつけ方がうまいですね。

 

「名探偵コナン理科ファイル昆虫のひみつ(テストに役立つ!授業の予習・復習に役立つ)」青山剛昌/原作 小学館 2011年刊行

こちらは楽しく読んでいるうちに自然とおぼえてしまうシリーズです。子ども達がよく手に取ってくれます。

 

「びっくりどっきり寄生虫(だれかが、きみを食べている)」ニコラ・デイビス/文 フレーベル館 2008年刊行

こちらもインパクトのあるタイトルです。『人が食べられる』ということでは虎や熊を想像しますが、確かに寄生虫にも食べられますね。こわいです。

 

 

虫歯の日でした。

「虫歯のない子に育てる親の習慣(乳歯期の今が、大事です!)」大沢一雄 中経出版 2011年刊行

確かに、子どもの習慣は親が作る側面があります。

 

「少年少女ファーブル昆虫記1」ファーブル あかね書房 1957年刊行

虫といえばファーブルですが、なんと60年前の刊行です。すごい。

 

 

今日はこの辺りで。

それでは。

測量・雲仙普賢岳祈りの日、ウェストン祭の日でした。6月3日(2017)

おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

 

さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。

 

田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

6月3日はこんな日です。

 

測量の日、雲仙普賢岳祈りの日、ウェストン祭

 

ウェストン祭とは? 田中さんのメルマガを読み進めると…、

 

イギリス人宣教師で日本アルプスを初めて踏破した日本近代登山の祖、ウェルター・ウェストンを偲んで、長野県上高地の梓川河畔にあるウェストン碑の前で献花、記念講演、合唱等が行われる。

 

なるほど、今日は山についてかかわりの深い日ですね。

 

「火をふく山のふもとで(普賢岳の噴火にたちむかう子どもたち)」真鍋和子 汐文社 1996年刊行

1991年に、大規模な噴火、火砕流が発生して40人を超える犠牲者が出てしまいました。

 

「火山は生きている(科学のアルバム)」青木明 あかね書房 2005年刊行

御岳山もそうでしたが、突然の噴火にて災害が起きてしまいます。山もいきものと考えれば、そういうつきあい方が必要なのかもしれません。

 

「日本の火山を科学する(日本列島津々浦々、あなたの身近にある108の活火山とは?)」神沼克伊 ソフトバンククリエイティブ 2011年刊行

そんなにたくさんあるんですね。単純に割り算すると、都道府県に二つ以上ある計算になります。

 

「大雪山(神々の遊ぶ庭を読む)」清水敏一 新評論 2015年刊行

大雪山と近年の人の関わりについて書かれています。「写真の町」東川町の旭岳がクローズアップされています。

これは、一度読んでおかねば。

 

「山の天気にだまされるな!(気象情報の落とし穴を知ってますか?)」猪熊隆之 山と渓谷社 2016年刊行

山の天候は変わりやすいとよく言われます。登山が趣味の方はぜひ。

 

「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか(低体温症と事故の教訓)」羽根田治 山と渓谷社 2010年刊行

7月に凍死は衝撃でしたが、衝撃を受けるのではなく「起きることなんだ」と知っておくことが大事だと思いました。

 

「私、山の猟師になりました。(一人前になるワザをベテラン猟師が教えます!)」三好かやの 誠文堂新光社 2016年刊行

近年はあまり猟師になろうとする方は多くないかもしれません。知られざる世界を読んでみましょう。

 

 

今日はこの辺りで。

それでは~。

裏切りの日でした。6月2日(2017)

おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

昨日は鹿追町郷土史研究会の総会と、町内視察がありました。

笹川の資料保存館に、はじめて入りました。ふだんは閉まっているんですよね。

笑顔が下手なので、収蔵品に驚いたところを撮ってみました。

 

貴重な資料がたくさんありました。それはまた後日にでも…。

 

さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。

 

田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

6月2日はこんな日です。

横浜港開港記念日、長崎港記念日、うらぎりの日、路地の日、むずむず脚症候群の日、オムレツの日、おむつの日、ローズの日、甘露煮の日、イタリアワインの日

 

気になったのは、【うらぎりの日】。

なぜ、こんな日が?

実は、1582年にかの有名な本能寺の変があった日でした。

織田信長が明智光秀に謀反をおこしました。

人間五十年。下天の内を比べれば、夢幻の如くなり。

って、誰が見ていたかは知りませんが、火の包まれた本能寺の中で信長が自害の前に残した辞世の句と言われていたような記憶が。

合っているでしょうか?

 

「裏切り」のキーワードで蔵書の検索をしてみました。

「恋と裏切りの山陰本線」西村京太郎 文芸春秋 1993年刊行

西村先生、おはようございます。織田信長も明智光秀もたぶん関係ない話だと思います。

 

「誠実な裏切り」笹沢佐保 徳間書店 1982年刊行

本のタイトルで、ギャップのある言葉がつながっていると、目を惹きますよね。

サガンの「悲しみよこんにちは」が有名です(先生に教わりました)。

直感ですが、たぶんこちらも信長も光秀も出てこないと思います。

 

「真珠湾の裏切り(チャーチルはいかにしてルーズヴェルトを第二次世界大戦に誘い込んだか)」ジェイムズ・ラスブリッジャー 文芸春秋 1991年刊行

ずいぶんテーマが大きくなりました。これはちょっと気になる歴史の話です。

おそらく信長の出番はないのでは。

 

「裏切りの特急サンダーバード」西村京太郎 新潮社 2002年刊行

おお、西村先生の著者がこちらにも。信長は出ません。

 

「死者の裏切り」桂修司 宝島社 2009年刊行

タイトルから物語を想像すると…。信じていた人の死後に、仕掛けられた罠が発動するのかな。

読んでいないのでわかりませんが、もしかしたら、逆に信長が出るかも。でもたぶん出ないんじゃないかな。

 

「十津川警部裏切りの街東京」西村京太郎 徳間書店 2008年刊行

西村先生、みたびの登場です。

先生、裏切り過ぎでは…。いや、十津川警部が裏切られているだけかも。

警部も仕事とはいえ、つらいですね。

ボクの予感では、信長は出ないです。

 

「『本能寺の変』は変だ!(明智光秀の子孫による歴史捜査授業)」明智憲三郎 文芸社 2016年刊行

読んでないけど、たぶん信長が出るような気がしています。信長ファンは期待してください。

 

今日はこの辺りで。

金曜日は鹿追町図書館、延長開館の日でした。普段は午後6時までですが、金曜日は午後7時までご利用いただけます~。

 

それでは~。

牛乳・アイデア・清潔生活の日でした。6月1日(2017)

おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

 

さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。

 

田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

6月1日はこんな日です。

電波の日、気象記念日、バッジの日、写真の日、チーズの日、麦茶の日、氷の日、チューインガムの日、梅肉エキスの日、ねじの日、真珠の日、NHK国際放送記念日、人権擁護委員の日、万国郵便連合加盟記念日、国税庁創立記念日、牛乳の日、マリリン・モンローの日、スーパーマンの日、防災用品点検の日、衣替え、あゆ解禁、生糸年度始め、 アイデアの日、総務の日、清潔生活の日

 

盛りだくさんですね。

今日は牛乳の日でした。

「幸せな牛からおいしい牛乳」中洞正 コモンズ 2007年刊行

幸せとおいしいはつながっていますね。

 

アイデアの日でした。

「アイデアを探せ」阿刀田高 文芸春秋 1996年刊行

作家はいかにネタを探してくるのか、またそれをどうやって作品というゴールまで到達させるのか? というエッセイ集です。

 

これは最近エッセイ教室に通うボクにピッタリなのでは…。いい本がありました。

 

「『創造力戦』で絶対に負けない本(アイデア力・企画力・組織力)」内藤誼人 角川書店 2002年刊行

「∞アイデアのつくり方」高橋晋平 イースト・プレス 2012年刊行

「チームのアイデア力。(アイデアが出るチームになるための5つのステップ)」博報堂ブランドデザイン 日本能率協会マネジメントセンター 2013年刊行

悩んだときには参考にしてみようかな。新企画を考えるときにいいですね。

 

「カワイイふせん活用BOOK(いろいろなふせんの使い方アイデアを満載!)」KilligraphProject 玄光社 2013年刊行

これも役に立ちそうな本です。

 

「『教室読み聞かせ』読書活動アイデア38(学び合うクラスをつくる!)」石川晋 明治図書出版 2013年刊行

石川先生の著書です。読書普及の参考にさせてもらいます!

 

「アイデンティティの作り方(なりたい自分になるために)」北原りゅうじ 少年写真新聞社 2016年刊行

ボクなら、まずはなりたい自分がなんなのかを見つけることからはじめないと…。

 

清潔生活の日でした。

「世界一清潔な空港の清掃人」新津春子 朝日新聞出版

「掃除は『ついで』にやりなさい(世界一のカリスマ清掃員が教える)」新津春子 主婦と生活社

なかなか普段家の中の掃除ができないのですが、参考になりそうですね。

 

今日はこの辺りで。

それでは~。

今日は憲法記念日・世界報道自由の日・ごみの日でした。5月3日(2017)

おはようございます。北海道十勝鹿追町の公務員、図書館で働いている石川誠です。

 

さて、「へー、こんな本、あるんだ。ちょっと読んでみようかな」というきっかけになってほしいと思って「今日は何の日?」をテーマに図書館の本を紹介しています。

 

田中みのるさんのメルマガによると(田中さんのホームページでも調べられます)だいたい一年365日、「何かの日」になっているそうです。

 

5月3日はこんな日です。

憲法記念日、世界報道の自由の日(World Press Freedom Day)、ゴミの日

 

「憲法への招待」渋谷秀樹 岩波書店 2014年刊行

「声に出して読みたい小中学生にもわかる日本国憲法」斎藤孝 岩崎書店 2015年刊行

「憲法が教えてくれたこと(その女子高生の日々が輝きだした理由)」伊藤真 幻冬舎ルネッサンス 2012年刊行

「ドラえもん社会ワールド憲法って何だろう」藤子・F・不二雄 小学館 2015年刊行

大事だと分かっていても、普段なかなか読まない憲法。

でも今日は憲法日和です。

このほかにも憲法関連、多数の本があります!

 

世界報道自由の日でした。

 

「新聞にみる北海道の明治・大正(報道と論説の功罪)」佐藤忠雄 北海道新聞社 1980年刊行

どんなことでも自由に書けるのか…。巨大メディアである新聞社は世の中への影響力が大きいため、真実を伝えることで人を幸福にもしますし、新たな局面にも導きます。

 

「『テレビ政治』の内幕(なぜマスメディアは本当のことを伝えないのか)」三橋貴明 PHP研究所 2010年刊行

『マス』であるが故でしょうか…。

 

「テレビと権力」田原総一朗 講談社 2006年刊行

朝まで生テレビ、学生時代はよく見ていました。今は寝てしまいますが…。

 

 

ゴミの日でした。

「あきらめないこと、それが冒険だ(エベレストに登るのも冒険、ゴミ拾いも冒険!)」野口健 学研 2006年刊行

エベレストなど、高山にチャレンジして命を落とす方もいますが、あまりに過酷な環境のため遺体を回収できないと聞いたことがあります。遺体はそのまま、次に登る方の目印となるそうです。日常とは全く違う世界。

 

「幌延(核のゴミ捨て場を拒否する)」滝川康治 技術と人間 1991年刊行

東日本大震災までと、震災後では確実に日本人の原子力に対する意識が変わりました。そして、行動は変わるのでしょうか。

 

「にんげんごみばこ」のぶみ えほんの杜 2008年刊行

「ママがおばけになっちゃった」で人気の絵本作家のぶみさんの作品。

もしも、人間を捨てるごみ箱があったら、あなたは誰を捨てますか…?

 

 

今日はこの辺りで。

今年の連休中、鹿追町図書館は月曜日以外すべて開館しています。

それでは~。